映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』の概要:ある日、ドゥンアーク王国の領主や妻子が惨殺される事件が起きる。犯人として捕まったのは、領主の息子であるニコディマスだった。ニコディマスが犯行を否認していたため、「恥あらわし」という不思議な力を持つマルシナが接見することになった。
映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:ケネス・カインツ
キャスト:レベッカ・エミリー・サットループ、ペトラ・スコット・ニールセン、ペーター・プラウボー、マリア・ボネヴィー etc
映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』の登場人物(キャスト)
- ディナ(レベッカ・エミリー・サトラップ)
- 10歳。母親のマルシナと同じ「恥あらわし」という不思議な能力を持っている。町の人から疎まれるため、能力のことを嫌っている。
- ニコディマス(ヤーコブ・オフテブロ)
- ドゥンアーク王国の領主の息子。父親とは折り合いが悪い。善良な心を持っており、ドラカンからディナを守ろうと奮闘する。ドラカンが腹違いの兄であることを知らなかった。
- ドラカン(ピーター・プラウボルグ)
- ドゥンアーク王国の領主の非嫡出子。城の代官。母親と共に領主の座を奪おうと策を練る。
映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』のあらすじ【起】
ある日、ドゥンアーク王国の領主や妻子が惨殺される事件が起きる。騎士達は門を封鎖し、犯人を捜した。そして、領主の息子で後継者のニコディマスが、血の付いたナイフを持って眠っている状態で発見される。
幼いディナは兄妹の中で唯一、母親のマルシナと同じ「恥あらわし」という力を持っていた。相手の目を見ることで、隠しておきたい秘密、劣等感、罪悪感を暴くことができる能力だった。ディナは能力のせいで友達ができず町の人達から恐れられていたため、能力があることを嫌悪していた。
マルシナは司法長官から呼び出しを受け、領主一家の惨殺事件の件で城に向かうことになる。ニコディマスが犯行を否認していたため、能力を使ってニコディマスの隠された胸の内を暴くことになったのだ。マルシナはすぐに出立した。
城の代官・ドラカンがやって来て、マルシナに頼まれてディナを呼びに来たと言われる。兄は身を守るためのナイフを渡し、ディナを送り出した。ディナは城で母と会った。マルシナはニコディマスに能力を使い、犯人ではないと確信していた。だが、ドラカンは納得しておらず、ディナに能力を使わせようとしていた。マルシナはドラカンを拒むことができず、能力を使うようディナを諭した。
ディナはニコディマスに能力を使った。分かったのは、ニコディマスが犯人ではないということだった。ディナはドラカンにそのことを伝えた。すると、ドラカンが豹変し、ディナを殺そうとした。ディナはナイフで反撃するが失敗に終わったため、能力を使って抵抗した。
逃げ出したディナは母親を探すが、見つけることができなかった。さらに、ドラカンの母親に殺されそうになる。ニコディマスはドラカンを倒し、ディナを連れて逃げ出した。2人はドラゴンがいる場所に足を踏み入れてしまう。ニコディマスはドラゴンに襲われたディナを救い、彼女を抱えて必死に走った。
映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』のあらすじ【承】
ニコディマスは家庭教師のマウヌスの家に身を隠した。ディナはドラゴンに襲われて怪我を負っていたが、マウヌスの姪のペトリの手当てを受けて元気になった。ドラカンの手下がディナのことを探し回っていたため、マウヌス達はディナ達を逃がそうとしていた。ドラカンは瀕死の重傷を負っていたが、ドラゴンの血を飲んでいたため生きていた。ドラゴンの血を摂取すれば超人的な力を得ることができた。
ニコディマスが罪を犯したことが証明できない以上、彼が領主の後継者であることに変わりはなかった。判事はニコディマスの不在の間、領主の代行を務めることにした。ドラカンは判事の考えに納得できず、彼を始末して領主の座に就いた。
民に向けて、ニコディマスが領主及び妻子を殺害したという書面が張り出された。ニコディマスは相続権を奪われ、領主の非嫡出子であるドラカンが統治することが知らされた。さらに、ドラカンに忠誠を示す男子が集められ、身分を問わず団員に登用されることになった。ニコディマスはドラカンが腹違いの兄だと知らなかったため、驚愕する。
ドラカンはマウヌスの家にニコディマス達が匿われていると確信していた。騎士を使ってマウヌスを捕らえ、家に火を放った。家の中に隠れていたディナは煙に耐えられなくなり、外に逃げ出した。そして、待ち構えていたドラカン一味に捕まってしまう。しかし、家の中に隠れていたはずのニコディマスは出てこなかった。ディナはニコディマスが亡くなったと思い、嘆き悲しむ。マウヌスは隠し持っていた薬品を使って騎士達の目を眩ませ、ディナを逃がした。
映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』のあらすじ【転】
ディナは偶然出会った少女ロセと仲良くなる。ディナは能力を使い、ロセに暴力を振るう兄を懲らしめた。ロセはディナが「恥あらわし」という力を持っていることや追われていることを知っても恐れなかった。ロセはディナの髪を切り、服装を変えて正体がばれないよう変装させた。
ディナはロセに協力してもらい、ペトリの行方を探すことにした。その途中、ドラカンの即位式に合わせ、マルシナが処刑される予定だと知る。ディナを誘き出すための策略だった。
ロセの兄に密告され、ディナは騎士に捕まってしまう。騎士長は処刑方法に問題があるとし、ドラカンに苦言を呈した。ドラゴンがマルシナやディナを食べさせるところを民に公開する予定だった。騎士長は幼いディナを公開処刑すれば民に動揺が走るとし、表向き追放したように見せかけ慈悲深い領主だと思わせた方が良いと進言した。ドラカンは騎士長の意見に納得し、彼に一任することにした。
騎士長はディナを始末するため、馬に乗り荷台を引きながら城を出た。ロセはディナのことを心配しており、こっそり様子を伺った。その時、騎士長に見つかり、ディナと同じ荷台に乗せられた。2人は不安そうに見つめ合った。
騎士長はディナ達を始末する気はなく、逃がそうとしていた。しかし、ディナは母を置いて逃げる気はなかった。ディナは騎士長の目を見ており、彼が善人だと気づいていた。騎士長に必死に語りかけ、協力を求めた。
映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』の結末・ラスト(ネタバレ)
ディナ達は騎士長の案内で、ペトリの家を訪ねた。ペトリの家にはニコディマスの姿があった。騎士長はニコディマスに跪き、忠誠を誓った。ニコディマスとディナは再会を喜び合った。
マルシナを救出したかったが、ドラカンを倒しニコディマスが領主に就かない限り難しかった。騎士達はドラカンを恐れ、反旗を翻す者は少なかった。ディナが能力を使い、ドラカンの罪を民に明かすしかなかった。ディナは自分にできるか不安を抱く。
ペトリは騎士長に連行されているように見せかけ、牢屋に収監されているマウヌスの元に向かった。ペトリはこっそり薬品を隠し持っていた。騎士長はペトリと別れると、密かに仲間を募っていった。
マルシナの処刑が執行される直前、ディナはドラカンの前に現れ能力を使った。だが、ドラカンは自分の行いに罪悪感を抱いておらず、心の内を暴くことができなかった。ディナは集まった民に能力を使い、ドラカンが領主達を殺害したことを訴えた。民はディナの言葉に耳を傾け、ドラカンのことを罵った。怒ったドラカンは、民にドラゴンを嗾けた。
ニコディマスや騎士長達はドラカン一味と戦った。ニコディマスはドラカンに止めを刺すことができず、マルシナ達と一緒に逃げた。マウヌスは山岳地帯にニコディマス達を案内した。マルシナとディナはそこで家族と無事に再会を果たす。ニコディマスは再びドラカンと戦うことがあれば、止めを刺すことをディナに誓った。
映画『ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女』の感想・評価・レビュー
全体的に物語のまとまりが良く、おもしろい作品だった。主人公のディナを演じたレベッカ・エミリー・サトラップの演技がとにかく素晴らしかった。ハーマイオニーを演じていた頃のエマ・ワトソンのようで、可愛さの中に意思の強さを感じられる女の子だった。役柄にピッタリ合っており、嵌り役だと思う。ファンタジー要素だけでなくディナの心の成長やドラカンのあくどい策略など、複雑な人間ドラマも楽しめたのが良かった。(MIHOシネマ編集部)
「ハリーポッター」「パーシージャクソン」「ライラの冒険」と聞くと、壮大なファンタジー作品をイメージしますよね。今作もタイトルとポスターに惹かれてファンタジー作品を期待して鑑賞しました。
今作はとにかくポスターが素晴らしいです。このストーリーでよくこんなにもかっこいいポスターが作れたなと。ファンタジーを期待すると肩透かしを食らいます。言ってしまえば特殊な能力を持った少女が、陰謀に巻き込まれてしまうストーリー。
逃げては捕まるの繰り返しですが、大きな盛り上がりは無くかなり地味な作品でした。(女性 30代)
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