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映画『恋とオンチの方程式』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『恋とオンチの方程式』の概要:幼い頃、山吹みどりはアイドルになることを夢見ていた。だが、皆にオンチだと笑われたことがトラウマになり、夢を諦めていた。現在は「ほととぎすバス」のバスガイドとして働いていた。

映画『恋とオンチの方程式』の作品情報

恋とオンチの方程式

製作年:2014年
上映時間:90分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:香西志帆
キャスト:夏菜、平岡祐太、黄川田将也、吉田羊 etc

映画『恋とオンチの方程式』の登場人物(キャスト)

山吹みどり(夏菜)
「ほととぎすバス」のバスガイド。幼い頃はアイドルになることを夢見ていた。オンチで、人に笑われたことがトラウマになっている。
小川カズユキ(平岡祐太)
小学校の教師。音楽プロデューサーとして活躍していたが、盗作の濡れ衣を着せられ活動を休止した。
栗田拓人(黄川田将也)
世界の音響機器メーカー「ナマズダイナミクス」の御曹司。母が見合いを勧めてくることにウンザリしている。
栗田徹子(戸田恵子)
世界の音響機器メーカー「ナマズダイナミクス」の女社長。絶対音感を持つ。厳格な人物。

映画『恋とオンチの方程式』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『恋とオンチの方程式』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『恋とオンチの方程式』のあらすじ【起】

山吹みどりは幼い頃、母親から3つの願いごとが叶う魔法のマイクをプレゼントされる。1つは母が使ったため、残り2つの願いごとを叶えることができた。みどりは魔法のマイクを使い、「大きくなったら魔法使いが現れて王子様と結婚できますように」と願った。

大人になったみどりは今でも母から貰った魔法のマイクを大切にしており、鞄の中に入れて持ち歩いていた。現在、みどりは香川県にある「ほととぎすバス」で、バスガイドとして働いていた。

ある日、世界の音響機器メーカー「ナマズダイナミクス」一行が「ほととぎすバス」を利用することになり、みどりがバスガイドを担当することになる。一行の中には、「ナマズダイナミクス」の御曹司・栗田拓人の姿もあった。お客様から歌って欲しいとリクエストされ、みどりは困惑する。どうしても歌うことができなかったみどりは、CDを使い口パクでその場を乗り切った。

仕事を終えた後、みどりは忘れ物がないかバスの中をチェックした。その時、荷物置き場の中で眠っている子供(そら)を見つける。小学校に連絡すると、教師の小川カズユキが迎えに来た。カズユキはみどりの小学校の同級生だった。みどりはカズユキと再会し、アイドルオーディションを受けて皆にオンチだと笑われた過去を思い出す。

拓人は亡き父の故郷である香川県で、コンサートを開催しようとしていた。拓人の母で現社長の栗田徹子は自分で音響を確認しないと気が済まなかったため、コンサート会場にやって来る。徹子がホールの音響を確認しているとき、みどりの携帯が鳴ってしまう。怒った徹子はみどりを舞台に立たせ、歌わせようとした。みどりは歌うことができず、泣きながら立ち去った。拓人はみどりを追いかけ、母の行いを謝罪した。そして、町を案内して欲しいと頼んだ。

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映画『恋とオンチの方程式』のあらすじ【承】

みどりは拓人を連れて色んな場所を回った。拓人はみどりに惹かれており、結婚前提に付き合って欲しいと告白した。みどりは子供の頃に願った王子様が拓人だと思い、承諾する。だが、徹子はみどりのことを認めておらず、歌声のテストをすると言い出した。みどりは必死に歌うが、音程が外れており上手く歌うことができなかった。

栗田家の嫁の条件は、「歌って、踊れて、拍手される」ことだった。拓人は徹子にみどりのことを認めてもらうため、オンチを治すことを宣言した。徹子は拓人の思いを受け、栗田家ファミリーコンサートでみどりの最終テストを行うことにした。

夜に女の人のうめき声が聞こえるという噂が小学校で広まっていた。カズユキは生徒達のために、噂の正体を確かめることにした。噂が囁かれている場所に向かうと、みどりが発声練習をしていた。そこは、カズユキとみどりの思い出の場所で、2人は昔を思い出して懐かしんだ。カズユキは大きくなったらみどりをアイドルにすると約束していた。カズユキは約束を守り音楽プロデューサーになって成功を収めていたが、色々あり辞めてしまったのだった。

映画『恋とオンチの方程式』のあらすじ【転】

観光客が少なくなり、バスガイドのリストラが噂されていた。同僚達はもうすぐ寿退社するのだろうと、みどりのことを羨ましがった。実は、みどりの母が色んな人に話したため、町中の人が結婚のことを知っていた。みどりは自分がオンチのため、徹子に反対されていることを同僚達に話した。

拓人はカズユキに会いに行った。拓人はカズユキの過去を調べて知っていた。カズユキはアイドルグループをプロデュースしていたが、盗作の濡れ衣を着せられ活動休止に追い込まれていた。拓人はみどりを中心としたバスガイドで、アイドルユニットを結成しようとしていた。みどりのオンチを治すために、カズユキに協力を求めた。カズユキは承諾する代わりに、みどりのことを幸せにして守って欲しいと頼んだ。拓人はカズユキの願いを承諾した。そらは物陰に隠れ、2人の話をこっそり聞いていた。

カズユキは自分が作った曲をみどり達バスガイドに聞かせ、歌のレッスンを始めた。筋トレをしながら発声練習をしたり、掃除をしながらリズム感を鍛えたりした。だが、みどりのオンチはなかなか治らなかった。

映画『恋とオンチの方程式』の結末・ラスト(ネタバレ)

みどりは自信を喪失するが、カズユキに励まされる。そんなある日、拓人がプロデュースを務める「ほととぎすバス」のバスガイドが、CDデビューすることになったという新聞記事が出る。拓人が新聞社に情報をリークしたのは明らかだった。カズユキは拓人の元に行き、みどりの歌声は人に聞かせられるレベルではないと抗議した。みどりはカズユキの言葉を偶然聞いてしまい、ショックを受ける。

みどりは母に連絡を取り、魔法のマイクに願ったことを質問した。母は「地元に戻り宇宙一幸せな人生を見つけます」と願ったことを教えた。母は願い通り、みどりが生まれて宇宙一幸せになっていた。みどりは母の話を泣きながら聞いていた。

コンサート当日。みどりは拓人から口パクをするよう指示される。みどりはショックを受けるが、拒否することができなかった。舞台に上がり、口パクをしながらダンスを踊った。客は盛り上がるが、徹子を騙すことはできなかった。徹子は口パクをしたみどりを強く非難し、胸を張って自分の声で歌うよう指示した。実は、「ナマズダイナミクス」が急成長を遂げたのは、みどりの母で伝説の歌手である真雪が引退コンサートで「ナマズダイナミクス」のマイクを使ったからだった。そのマイクはみどりが母から贈られた魔法のマイクだった。カズユキは曲をかけ、みどりの歌う姿を見守った。みどりは音程を外すが、楽しそうに歌った。観客はみどりに拍手を送った。徹子はスター性があるみどりのことを認めた。

みどりは拓人に連れられ、去っていった。真雪はカズユキのみどりへの思いに気づいており、背中を押した。カズユキはみどりの後を追いかけた。みどりは自分のことをきちんと見てくれない拓人に別れを告げ、カズユキの元に戻った。みどりは魔法のマイクを使い、カズユキと一緒に宇宙一幸せになりたいと思いを伝えた。カズユキは幸せにすると、幼い日と同じようにみどりと約束を交わした。

映画『恋とオンチの方程式』の感想・評価・レビュー

主人公のみどりの心の成長が描かれおり、感情移入がしやすくてなかなかおもしろい作品だった。ただ、最初は良い人と思っていた拓人があまりにも酷い人で、衝撃を受けた。ここまで嫌な人も珍しいのではないだろうか。みどりがカズユキとハッピーエンドを迎えて良かったとは思うが、拓人があまりにも酷い人でモヤモヤした気持ちが最後に残った。そこが、残念だったと思う。徹子の強烈なキャラクターを演じた戸田恵子の演技が素晴らしかった。(MIHOシネマ編集部)


最初から何かあると疑っていた御曹司の拓人。最初こそ良い人を「演じて」いましたが、物語が進むにつれてどんどんと嫌な部分が顕になっていき、とてもイライラしました。みどりとカズユキをくっつけるためのキャラクターであったのは間違いありませんが、もう少し優しい設定でも良かったのではないかなと感じます。
終始、拓人の嫌な部分に目がいってしまったので、みどりとカズユキのラストシーンが本当にほっこりしました。(女性 30代)

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