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映画『ウルフ・コップ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ウルフ・コップ』の概要:アル中のダメ警官が狼男に変身するようになり、原因を探るうちに意外な黒幕にたどり着くという、カナダ発のB級映画。すでに続編の製作も決定している。監督はローウェン・ディーン。

映画『ウルフ・コップ』 作品情報

ウルフ・コップ

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:79分
  • ジャンル:ホラー、アクション、コメディ
  • 監督:ローウェル・ディーン
  • キャスト:レオ・ファファード、エイミー・マティシオ、サラ・リンド、ジョナサン・チェリー etc

映画『ウルフ・コップ』 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

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映画『ウルフ・コップ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ウルフ・コップ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ウルフ・コップ』 あらすじ【起・承】

選挙とお祭りで大騒ぎのウッドヘイブン署に勤めるルー・ガルーは、死んだ父親の跡を継いで刑事になったものの、アルコール依存症で仕事は同僚のティナに任せきり。
友人ウィリーから、町で起こっている連続ペット行方不明は若者の悪魔崇拝の影響だと言われるが信じる気ゼロ。
署長に促されて仕方なく現場の森に向かうが、何者かに襲われ気を失う。

翌朝、自宅で目覚めたルーのお腹には刃物でつけられた傷があり、濃いヒゲと鋭い五感が身についていた。
署長から呼び出され、町長選挙に立候補していたテリーの無残な遺体が発見されたと知らされる。
死人が出たことから町のお祭りは中止に。
仕事帰りにバーに寄ったルーは、夜10時になると体に異変が起こって狼男に変身する。

翌朝、彼は気が付くとウィリーの家にいた。
そして、自分が狼男に変身していた事を聞かされる。

その後ルーは、バーで男性二人の遺体と、大量の血液などが見つかったと知らされる。
一部はルーが狼男になった時の残骸だったが、殺人の記憶はない。

やがてルーは、父親の事件によく似た状況だと気が付く。
32年前、警官だったルーの父エドが遺体で見つかり、ティナの父トムが行方不明になったのだ。
そして罪なき者を生け贄にして狼男が生み出され、日食の日にシェイプシフターの長寿の糧にされるというオカルト話もあった。

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映画『ウルフ・コップ』 結末・ラスト(ネタバレ)

ティナと夜勤を代わったルーは、拘置所の檻の中で狼男になる瞬間を待つ。
事情を知るウィリーは、付き添いと称してカメラを回していた。
そしてルーは狼男に変身。

真夜中、強盗が入ったという通報を聞いたルーは、真面目に仕事をする。
途中でウィリーの車を改造し、普段はサボっている仕事を荒っぽいやり方でこなすルー。
署長とティナは、後始末に追われる。

暑に戻ると、赤ずきんの仮装をしてやってきたジェシカと狼男の姿のまま関係を持つが、薬を盛られてしまう。
しかも彼女は、町長のブラッドリーだった。

翌朝、手を組んでいたウィリーとブラッドリーは、儀式のためにルーを誘拐。
出勤したティナは、監視カメラに映っていた映像を見て、ルーを探しに向かう。

ウィリー、町長、署長の3人はシェイプシフターで、ルーから血を奪おうとする。
そんな彼を助けたのはティナだった。
町の不良のボスという一面を持つ署長の手下がルーを狙うが、狼男のルーのほうが一枚上手だった。
そうしてシェイプシフター3人組は滅びた。
ティナは傷を負い、人間に戻ったルーはボロボロだったが、無事に町に戻るのだった。

映画『ウルフ・コップ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ウルフ・コップ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ストーリーの大筋は面白い

アル中、遅刻、職務放棄は当たり前のダメ警官ルーが、悪魔崇拝の儀式に巻き込まれて狼人間に変身できるようになり、タイトルそのままの狼人間刑事(ウルフ・コップ)として活躍したり、仕事を増やしたりするB級ホラーアクションコメディ。
友人ウィリーが見守る中で狼男に変身したルーが、普段なら無視してしまう通報を受けて強盗現場に向かい、強引に事件解決する様子は爽快感がある。
普段は見て見ぬフリの事件を片付けるのも良いが、無断で車を改造してウルフ(wolf)の頭文字Wを取り付けたり、狼人間になってまで酒とドーナツをむさぼる姿はなんだか間抜け。

赤ずきん風のコスプレ姿で迫ってくるジェシカと、狼男の姿のまま体の関係を持つのもツッコミどころ。

思い出したように、自分の父が殺された事件とティナの父の行方不明事件を思い出して調べるが、ルーの父が善人で、優秀警官ティナの父が間抜けで捕まえやすい狼男になっていたとは想像しにくい。
シェイプシフターの正体が、ウィリーの姿のもの、ジェシカやブラットリーの姿のもの、署長や不良たちの親玉の姿のものというのは意外な展開。

B級映画だからこそ面白い狼男の姿

変身シーンがユニークで、大切な部分から血が止まらなくなった後、破けた皮膚の下から狼男の姿が出てくる。
剃ってもヒゲが濃いままというシーンが最初にあるのに、そっちなのかと思わせる展開だ。
一見グロテスクっぽいのだが、B級映画なのでいかにもな作り物感があふれ出ている。
残酷描写が苦手でも、見やすいものになっている。

狼男になったルーの姿も、B級映画らしい微妙な特殊メイク。

署長でもある不良グループの親玉が、ルーをさらうのに失敗した部下の目を奪い、それを壁に投げつけた時の効果音は完全なギャグ。
狼男に変身したときに残した顔の皮膚を持ってルーの物まねをするティナは、完全にギャグが滑っていて、苦笑いしてしまう。


職務怠慢なアル中の警官が狼男になってある意味大活躍するストーリー。B級作品とわかっていても見たくなってしまう胡散臭い作りの狼男がめちゃくちゃ良いキャラクターでした。狼男に変身するというと、自分の身体に毛が生えたり巨大化するのをイメージしますが、今作の変身シーンはかなり独特。自分の身体を突き破って狼男の肉体が出てくる感じです。しかもその狼男のクオリティがかなり低めなので怖くも無いし、なんだか笑ってしまいました。
ストーリーは面白いのでB級作品にしては上出来だと思います。(女性 30代)

映画『ウルフ・コップ』 まとめ

ダークヒーローものを連想させるタイトルだが、ダメ警官が狼男という力を使って大雑把に強盗や不良たちをねじ伏せるという、力技のお話。
真面目な同僚でフォロー役になるティナがいなければ、ダメ人間がダメ狼男になったというだけの話になってしまう。

カメラワークの雑さにはがっかりさせられるが、意外な黒幕の正体やオカルトチックな展開を混ぜているのは面白い。
間抜けなB級映画ではあるものの、続編の製作が決定したとエンドロールで流れているので、そちらにも期待したい。

主人公ルー・ガルーの変わった名前の由来は、フランス語で狼男を意味する言葉と、自分の皮を剥いで狼に変身する女性呪術師を意味する言葉から無理やり引っ張ってきたように思える。

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