映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の概要:広場恐怖症の女性が自宅の窓から隣家で起きた殺人事件を目撃するが、それが現実か幻覚かの区別がつかなくなるサスペンス映画。『プライドと偏見』のジョー・ライト監督による同名小説の映画化。
映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:ジョー・ライト
キャスト:エイミー・アダムス、ゲイリー・オールドマン、アンソニー・マッキー、ブライアン・タイリー・ヘンリー etc
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映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の登場人物(キャスト)
- アナ・フォックス(エイミー・アダムス)
- 広場恐怖症のために自宅に引き籠もって生活しており、薬を常用している。周囲の家を覗き見する趣味があり、新たに引っ越してきたイーサンと親しくなる。
- ケイティ・メリ / ジェーン・ラッセル(ジュリアン・ムーア)
- 金髪の女性。意識を失ったところを助けられたアナは、アリステアの妻ジェーンだと思い込んで親しく話し込む。
- アリステア・ラッセル(ゲイリー・オールドマン)
- 隣家に引っ越してきた家族の主人。アナが自分の家族と親しくなることを警戒している。実は勤務先の秘書が転落死を遂げている。
- イーサン・ラッセル(フレッド・ヘッチンジャー)
- アリステアの息子。アナの元に引っ越しの挨拶にやって来て、親しくなる。アリステアのことで怯えているような様子を見せる。
- デヴィッド・ウィンター(ワイアット・ラッセル)
- アナの家で暮らす間借り人で、実は仮釈放中の身でもある。そのことがアナにばれてしまい、アナに疑いの目を向けられる。
映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のあらすじ【起】
広場恐怖症のアナは自宅から近所を覗き見して過ごしていた。アナは何か月も外出しておらず、精神科医にかかり、薬にも依存していた。ある日、アナは向かいの家に新しくラッセル一家が引っ越してくるのを見つめる。そしてイーサンが引っ越しの挨拶に現れ、アナは自分が夫と別居中であることを説明する。
アナの家には間借り人のデヴィッドも暮らしており、アナに今日がハロウィーンであることを伝える。その夜、お菓子を求める子供達が悪戯にやって来たため、アナは子供達を追い払おうとする。しかし、外に出ようと試みた瞬間に意識が遠くなってしまう。アナが目を覚ますと、金髪の女性が介抱してくれていた。アナは相手がジェーンだと思って会話をする。そして2人は一緒にお酒を飲み、ジェーンはアナの飼っている猫の写メを撮り、自分で描いたイラストを見せてくれる。
その後、アリステアがアナの家を訪ねてきて、誰か自分の家族が来なかったかと質問をぶつける。アナはジェーンの件は黙っておき、イーサンが来たことだけを明かす。
映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のあらすじ【承】
アナは夜中に隣家からの悲鳴を耳にし、慌ててイーサンに電話する。イーサンは怯えている様子だったが、電話が切れてしまう。アナは、デヴィッドにも悲鳴の件を確認するが、彼は何にも聞いていなかった。その後、イーサンが泣きながら訪ねて来たため、アナは緊急時の連絡用に自分の携帯番号を手渡す。
アナはカメラで隣家を監視し続け、ジェーンが何者かに刺されている様子を目撃してしまう。慌てて警察に通報し、何とかジェーンを助け出そうと外に出るが、道路を横断している最中に車に跳ねられてしまう。アナが意識を取り戻すと、ニューヨーク市警の刑事が自宅にやって来ていた。そこにはアリステアもおり、自分の妻のジェーンとアナは一度も会っていないと主張する。そしてアリステアは金髪姿のジェーンを紹介するが、それはアナが会ったジェーンとは別人だった。
不信感を抱いたアナはネットでジェーンやアリステアについて調べ、アリステアが働いていた会社にまで電話する。その結果、アリステアの秘書が転落死を遂げていたことを突き止める。
映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のあらすじ【転】
アナはデヴィッドの私物まで詮索するようになる。そして、デヴィッドで仮釈放中の身であることを知ってしまい、デヴィッドとの関係が気まずくなる。アナはイーサンを呼んで事情を聞き出そうとするが、アリステアが現れて家族に関与しないようにと脅される。アナは引き出しからジェーンが描いたイラストを見付けて疑念を募らせていく。
突如アナのパソコンにアナの寝顔の写真が送られてくる。何者かが侵入していたと察したアナは刑事を呼ぶ。アナはデヴィッドにも疑惑の目を向けるが、デヴィッドにはアリバイがあった。アナは夫なら自分を信じてくれると訴えるが、刑事はアナの家族が亡くなっていることを伝える。アナは雪道を運転していた時に事故を起こし、同乗していた夫と娘を失っていたのだ。
刑事はアナが飲んでいた薬には幻覚作用があることを指摘し、アナもジェーンの事件の件が自分の思い違いだと感じ始める。そしてアナは自分が精神的に病んでいる事実を受け入れ、自殺を試みようとするが、最終的に思い留まる。
映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の結末・ラスト(ネタバレ)
アナは携帯電話を確認していて、ジェーンが取った飼い猫の写真があるのに気付く。写真をパソコンに拡大してみると、ワイングラスにジェーンの顔が写り込んでいた。アナはその写真をデヴィッドにも見せるが、デヴィッドはその女性がアリステアの前妻のケイティで、イーサンの実母だと説明する。アナが会った晩にデヴィッドの部屋に滞在していたのだ。
そこに突如イーサンが姿を見せ、デヴィッドを刺し殺してしまう。実はイーサンは殺人鬼で、アリステアの秘書やケイティを殺していたのだ。アナの家に侵入していたのもイーサンだった。アナは屋上に逃げようとするが、追い掛けてきたイーサンに顔を切りつけられてしまう。イーサンは更にアナを屋上から突き落とそうとするが、アナが逆にイーサンを天窓に突き倒し、イーサンは転落死してしまう。
アナが目を覚ますと、そこは病室だった。刑事が待機しており、刑事はアナの主張を信じなかったことを詫びる。精神的安定を取り戻したアナはそれまで住んでいた家を引き払うことにする。
映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の感想・評価・レビュー
アルフレッド・ヒッチコックの代表作『裏窓』を連想させる作品だった。自宅に引き籠もった主人公が殺人事件を目撃するという設定は既視感がいっぱいで、相当の捻りがないと面白くはできない。残念ながら今作ではそういう驚きの要素が欠けていた。アカデミー賞を受賞したゲイリー・オールドマンやジュリアン・ムーア、ノミネート常連のエイミー・アダムスという芸達者が顔を揃えているのに作品の質が伴っておらず、もったいない。(MIHOシネマ編集部)
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