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映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の結末までのストーリー
  • 『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』を見た感想・レビュー
  • 『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』を見た人におすすめの映画5選

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の作品情報

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ

製作年:2021年
上映時間:101分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:ジョー・ライト
キャスト:エイミー・アダムス、ゲイリー・オールドマン、アンソニー・マッキー、ブライアン・タイリー・ヘンリー etc

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の登場人物(キャスト)

アナ・フォックス(エイミー・アダムス)
広場恐怖症のために自宅に引き籠もって生活しており、薬を常用している。周囲の家を覗き見する趣味があり、新たに引っ越してきたイーサンと親しくなる。
ケイティ・メリ / ジェーン・ラッセル(ジュリアン・ムーア)
金髪の女性。意識を失ったところを助けられたアナは、アリステアの妻ジェーンだと思い込んで親しく話し込む。
アリステア・ラッセル(ゲイリー・オールドマン)
隣家に引っ越してきた家族の主人。アナが自分の家族と親しくなることを警戒している。実は勤務先の秘書が転落死を遂げている。
イーサン・ラッセル(フレッド・ヘッチンジャー)
アリステアの息子。アナの元に引っ越しの挨拶にやって来て、親しくなる。アリステアのことで怯えているような様子を見せる。
デヴィッド・ウィンター(ワイアット・ラッセル)
アナの家で暮らす間借り人で、実は仮釈放中の身でもある。そのことがアナにばれてしまい、アナに疑いの目を向けられる。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のあらすじ【起】

広場恐怖症のアナは自宅から近所を覗き見して過ごしていた。アナは何か月も外出しておらず、精神科医にかかり、薬にも依存していた。ある日、アナは向かいの家に新しくラッセル一家が引っ越してくるのを見つめる。そしてイーサンが引っ越しの挨拶に現れ、アナは自分が夫と別居中であることを説明する。

アナの家には間借り人のデヴィッドも暮らしており、アナに今日がハロウィーンであることを伝える。その夜、お菓子を求める子供達が悪戯にやって来たため、アナは子供達を追い払おうとする。しかし、外に出ようと試みた瞬間に意識が遠くなってしまう。アナが目を覚ますと、金髪の女性が介抱してくれていた。アナは相手がジェーンだと思って会話をする。そして2人は一緒にお酒を飲み、ジェーンはアナの飼っている猫の写メを撮り、自分で描いたイラストを見せてくれる。

その後、アリステアがアナの家を訪ねてきて、誰か自分の家族が来なかったかと質問をぶつける。アナはジェーンの件は黙っておき、イーサンが来たことだけを明かす。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のあらすじ【承】

アナは夜中に隣家からの悲鳴を耳にし、慌ててイーサンに電話する。イーサンは怯えている様子だったが、電話が切れてしまう。アナは、デヴィッドにも悲鳴の件を確認するが、彼は何にも聞いていなかった。その後、イーサンが泣きながら訪ねて来たため、アナは緊急時の連絡用に自分の携帯番号を手渡す。

アナはカメラで隣家を監視し続け、ジェーンが何者かに刺されている様子を目撃してしまう。慌てて警察に通報し、何とかジェーンを助け出そうと外に出るが、道路を横断している最中に車に跳ねられてしまう。アナが意識を取り戻すと、ニューヨーク市警の刑事が自宅にやって来ていた。そこにはアリステアもおり、自分の妻のジェーンとアナは一度も会っていないと主張する。そしてアリステアは金髪姿のジェーンを紹介するが、それはアナが会ったジェーンとは別人だった。

不信感を抱いたアナはネットでジェーンやアリステアについて調べ、アリステアが働いていた会社にまで電話する。その結果、アリステアの秘書が転落死を遂げていたことを突き止める。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のあらすじ【転】

アナはデヴィッドの私物まで詮索するようになる。そして、デヴィッドで仮釈放中の身であることを知ってしまい、デヴィッドとの関係が気まずくなる。アナはイーサンを呼んで事情を聞き出そうとするが、アリステアが現れて家族に関与しないようにと脅される。アナは引き出しからジェーンが描いたイラストを見付けて疑念を募らせていく。

突如アナのパソコンにアナの寝顔の写真が送られてくる。何者かが侵入していたと察したアナは刑事を呼ぶ。アナはデヴィッドにも疑惑の目を向けるが、デヴィッドにはアリバイがあった。アナは夫なら自分を信じてくれると訴えるが、刑事はアナの家族が亡くなっていることを伝える。アナは雪道を運転していた時に事故を起こし、同乗していた夫と娘を失っていたのだ。

刑事はアナが飲んでいた薬には幻覚作用があることを指摘し、アナもジェーンの事件の件が自分の思い違いだと感じ始める。そしてアナは自分が精神的に病んでいる事実を受け入れ、自殺を試みようとするが、最終的に思い留まる。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の結末・ラスト(ネタバレ)

アナは携帯電話を確認していて、ジェーンが取った飼い猫の写真があるのに気付く。写真をパソコンに拡大してみると、ワイングラスにジェーンの顔が写り込んでいた。アナはその写真をデヴィッドにも見せるが、デヴィッドはその女性がアリステアの前妻のケイティで、イーサンの実母だと説明する。アナが会った晩にデヴィッドの部屋に滞在していたのだ。

そこに突如イーサンが姿を見せ、デヴィッドを刺し殺してしまう。実はイーサンは殺人鬼で、アリステアの秘書やケイティを殺していたのだ。アナの家に侵入していたのもイーサンだった。アナは屋上に逃げようとするが、追い掛けてきたイーサンに顔を切りつけられてしまう。イーサンは更にアナを屋上から突き落とそうとするが、アナが逆にイーサンを天窓に突き倒し、イーサンは転落死してしまう。

アナが目を覚ますと、そこは病室だった。刑事が待機しており、刑事はアナの主張を信じなかったことを詫びる。精神的安定を取り戻したアナはそれまで住んでいた家を引き払うことにする。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の感想・評価・レビュー

アルフレッド・ヒッチコックの代表作『裏窓』を連想させる作品だった。自宅に引き籠もった主人公が殺人事件を目撃するという設定は既視感がいっぱいで、相当の捻りがないと面白くはできない。残念ながら今作ではそういう驚きの要素が欠けていた。アカデミー賞を受賞したゲイリー・オールドマンやジュリアン・ムーア、ノミネート常連のエイミー・アダムスという芸達者が顔を揃えているのに作品の質が伴っておらず、もったいない。(MIHOシネマ編集部)


精神的に不安定な女性が隣人の殺人を目撃したと信じる──という設定に惹かれて観たが、心理的スリルよりも彼女の内面描写が主軸になっていて深い。エイミー・アダムス演じるアナの不安定さがリアルで、観ている側まで不安になる。ラストで息子イーサンの狂気が明かされる展開は衝撃的で、すべての伏線が一気に回収される瞬間が鳥肌もの。『裏窓』を現代的に再構築したサイコスリラーの秀作。(30代 女性)


本作は単なるスリラーではなく、トラウマと孤独を抱える女性の再生の物語だった。アナがPTSDに苦しみ、現実と幻覚の境界が崩れていく描写が巧みで、観る者まで彼女の混乱に引きずり込まれる。終盤の“殺人の真犯人が少年だった”という展開には驚いたが、むしろその後のアナの決意の表情が印象に残る。光を取り戻すまでの彼女の旅路に希望を感じた。(40代 男性)


観察者でありながら被害者でもあるアナの立場が秀逸。彼女が窓越しに見たものが真実かどうか、観客も最後まで疑心暗鬼にさせられる構成がうまい。中盤までのミステリ的な緊張感はやや抑えめだが、終盤の暴露とアクションシーンの対比が強烈。エイミー・アダムスの繊細な演技が物語を支えている。孤独と恐怖の心理劇として高水準。(20代 男性)


全体の雰囲気がヒッチコックの『裏窓』を彷彿とさせつつ、現代社会の“デジタル孤立”を描いているのが興味深い。アナがSNSではなく窓越しに人間関係を築こうとする姿が、逆説的に今の時代を象徴しているようだった。物語終盤、彼女がようやく外へ出るシーンは、まるで心の監獄から脱した瞬間のようで感動的。心理描写の深さが印象的な一本。(50代 女性)


ラストの“少年が殺人犯”というどんでん返しは見事だが、それ以上にアナの心の再生過程が心を打った。彼女が幻覚の中で家族と会話する場面は痛々しくも美しく、現実と虚構が溶け合う映像演出が秀逸。ジョー・ライト監督の手腕が光る。静かな恐怖と心の痛みを同時に描いたサスペンスとして高く評価したい。(30代 男性)


映画全体がアナの視点で進むため、観客も彼女の恐怖と混乱を“体験する”感覚になる。隣人の事件が真実か妄想か、判断できない構成が見事だった。後半で真実が明かされると同時に、アナ自身が過去を受け入れる姿に胸を打たれた。恐怖と希望が同居する、珍しいタイプの心理サスペンス。静かな緊張感が最後まで持続する。(40代 女性)


エイミー・アダムスの演技力が圧倒的。彼女が演じるアナは、薬と酒に頼る孤独な女性でありながら、どこか人間らしい温もりを感じる。真犯人との対峙シーンは息を呑むほど緊迫しており、ガラス越しの恐怖がリアルに伝わってきた。物語は決して完璧ではないが、キャラクターの心理の深堀りが優れていて、観終わった後も心に残る。(20代 女性)


スリラーとしての完成度よりも、アナの“心の病”の描き方が印象的だった。過去の事故で失った家族への罪悪感が彼女を家の中に閉じ込めており、その象徴としての「窓」が見事に機能している。ラストで外に出る決断をする姿は、彼女がようやく自分を許せた瞬間。恐怖と癒しが同時に訪れるエンディングが美しい。(50代 男性)


映画全体に漂う閉塞感が見事で、カメラワークや色彩設計がアナの心情を映しているようだった。赤や青の照明の使い方が特に印象的で、彼女の恐怖と混乱を視覚的に表現している。サスペンス要素はやや弱いが、心理劇としては非常に上質。ジョー・ライト監督らしい美しい映像と、内省的なストーリーテリングが光る作品。(30代 女性)

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

裏窓(Rear Window)

この映画を一言で表すと?

動けない男が“窓の向こう”に見たものは本当に殺人だったのか――映画史に残る究極のサスペンス。

どんな話?

足を骨折して自宅療養中の写真家ジェフは、退屈しのぎに窓から隣人たちを覗き見していた。ある日、向かいの部屋で「妻が姿を消した」ことに気づき、殺人事件を疑う。恋人リサとともに真相を追ううち、恐るべき現実が明らかになる。

ここがおすすめ!

アルフレッド・ヒッチコック監督による伝説的サスペンス。限られた空間と視界だけで緊張感を持続させる演出は圧巻。『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』の着想源とも言える傑作で、心理的スリルの原点を体験できる。

ゴーン・ガール(Gone Girl)

この映画を一言で表すと?

“完璧な妻”の失踪事件が暴く、結婚という名の狂気と虚構。

どんな話?

5回目の結婚記念日に、妻エイミーが忽然と姿を消す。世間の同情は夫ニックに向けられるが、次第に彼の嘘が露わになり、事件は思わぬ方向へと進んでいく。愛と憎しみ、真実と虚構が絡み合う衝撃の心理スリラー。

ここがおすすめ!

デヴィッド・フィンチャー監督らしい冷徹な視線で描かれる、男女の心理戦。ロザムンド・パイクの怪演が光る。『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』同様、“信じられない語り手”の不確かさが観客を翻弄する、現代的サスペンスの傑作。

シャッター アイランド(Shutter Island)

この映画を一言で表すと?

すべてを疑え――閉ざされた島で明かされる“真実”があなたの記憶を覆す。

どんな話?

精神病院がある孤島で、患者の女性が失踪。連邦保安官テディが捜査に乗り出すが、進むにつれ彼自身の記憶と現実が揺らぎ始める。恐怖と謎が絡み合う中、最後に明かされる真実は予想を超える衝撃をもたらす。

ここがおすすめ!

マーティン・スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオの最強タッグ。視覚的にも心理的にも観る者を追い詰める演出が見事。『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』と同じく、精神的トラウマと錯覚がテーマの秀逸なサイコスリラー。

ブラック・スワン(Black Swan)

この映画を一言で表すと?

完璧を求めるバレリーナが、狂気と幻想の狭間に堕ちていく美と破滅のドラマ。

どんな話?

「白鳥の湖」の主演に抜擢されたバレリーナのニナ。完璧な演技を追い求めるうち、彼女の心は次第に崩壊していく。幻覚と現実の境界が曖昧になる中で、芸術と狂気が背中合わせで存在することを痛烈に描く。

ここがおすすめ!

ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した渾身の演技が圧巻。心理的緊張感、映像美、音楽が融合したサイコスリラーの傑作。『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のように、壊れていく女性の内面をリアルに描き出す。

窓・ベッドルームの女(The Girl on the Train)

この映画を一言で表すと?

見たのは真実か幻か――“目撃者”の狂気が暴くサスペンスミステリー。

どんな話?

失業と離婚で人生が崩れた女性レイチェルは、毎日同じ列車から同じ家を眺める。その家の幸せそうな夫婦を見つめるのが唯一の慰めだったが、ある日、その妻が失踪する。記憶の断片と酒に溺れた現実の中で、彼女は事件の真相に迫る。

ここがおすすめ!

エミリー・ブラントの圧倒的な演技が光る心理サスペンス。『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』と共通するのは、精神的に不安定な女性が“目撃者”となり、真実と幻覚の狭間で揺れる構成。観終わった後、あなたも現実を疑うはず。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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