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映画『やさしくキスをして』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『やさしくキスをして』の概要:イスラム教徒のパキスタン男性とカトリックの学校で教鞭を執る白人女性との間の恋愛を描いたラブストーリー。アメリカ同時テロ事件後にイスラム教徒に対する差別と不寛容が問題となっていた時期に作られた重要な作品。

映画『やさしくキスをして』の作品情報

やさしくキスをして

製作年:2004年
上映時間:104分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ケン・ローチ
キャスト:アッタ・ヤクブ、エヴァ・バーシッスル、アーマッド・リアス、シャムシャド・アクタール etc

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映画『やさしくキスをして』の登場人物(キャスト)

カシム(アッタ・ヤクブ)
パキスタンから移住した父を持つ移民2世の青年で、イスラム教徒。DJをしており、新しくクラブを開業したいと夢見ている。従妹と婚約していながら、ロシーンと関係を持つ。
ロシーン(エヴァ・バーシッスル)
カトリックの学校で音楽を教えている女性教師。教え子であるタハラの兄に恋をしてしまう。実はかつて結婚していた過去がある。
タハラ(シャバナ・バフシュ)
カシムの妹で、ロシーンが教える学校に通っている。保守的な家庭の伝統に束縛されることを嫌がっており、遠くの大学で学ぶことを夢見ている。

映画『やさしくキスをして』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『やさしくキスをして』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『やさしくキスをして』のあらすじ【起】

タハラがカトリックの学校で男の子達にからかわれる。怒ったタハラは男の子達を追い掛ける。カシムもそれを止めようと追い掛けてロシーンの教室に飛び込む。混乱の弾みで教室にあったギターが壊れてしまう。カシムの父は自宅を増築するために庭で測量をする。カシムは新しいギターをロシーンに届ける。そのついでにロシーンを自宅まで車で送る。ロシーンはカシムにピアノを運べる人を知らないかと尋ね、カシムは友人達と一緒にピアノを運ぶことにする。その後、カシムはロシーンを飲みに誘う。そしてクラブに連れて行く。ロシーンはカシムが親友と共に新しくクラブをオープンさせる計画であることを聞く。

カシムの姉がお見合いをすることになり、相手の家族がやって来る。両家はお互いの子供の学歴などについて話す。そこでカシムの婚約者である従妹の写真も披露される。カシムはロシーンにクラブを開業させようとしている場所を見せる。そこで2人はキスを交わし、愛し合う。臨時職員のロシーンに対し、校長が正職員としてのポストをオファーする。ロシーンは格安のスペイン旅行を見付けて予約する。連絡を受けたカシムは家族に内緒で旅行に向かう。

映画『やさしくキスをして』のあらすじ【承】

ロシーンとカシムはスペインのビーチでリラックスし、カフェで宗教について語り合う。ホテルに戻り、ロシーンはかつて結婚していたことを明かす。しかし、もっと相性の良い人を探して別れた説明する。そして、2人は愛し合う。翌朝、眠れずにいたカシムは、従妹と結婚する予定なことを打ち明ける。ロシーンは動揺し、泣きながらホテルの部屋を飛び出してしまう。カシムは海を眺めていたロシーンのところに行き、婚約を破棄することに決めたと告げる。そして、2人は仲直りをする。

カシムが旅行から帰ってくると姉が婚約をしていた。カシムは姉と婚約者のことを祝福する。カシムは親友に相談するが、親友は婚約を破棄すれば家族を台無しにすることになると忠告する。カシムは両親を裏切れないとロシーンに告げ、別れる。タハラがエジンバラの大学への推薦入学が決まったことを家族に話す。しかし、父は家に近いグラスゴー大学に行くようにと怒る。姉やカシムも父の味方をし、タハラは泣き出してしまう。そして、カシムのことを偽善者と責める。母は無口になったカシムの身を案じ、カシムは婚約を破棄したいと母に切り出す。

映画『やさしくキスをして』のあらすじ【転】

カシムは、家を出て親友の元で暮らし始める。カシムがカフェにいると、偶然ロシーンもそこにおり、2人は挨拶を交わす。ロシーンは好奇心からカシムの父が経営する雑貨屋にやって来る。それに気付いたタハラが声を掛け、カシムが婚約を破棄したことを明かす。学校でロシーンは校長に教区の司祭に頼んで資格証明書に署名をしてもらうように言われる。ロシーンはカシムに電話し、2人はロシーンの家で会って寄りを戻す。

カシムの元に泣いている母から電話が掛かってくる。カシムはパキスタン独立の頃の幼い父の写真をロシーンに見せる。写真には父の双子の弟も写っていた。生き別れとなったその弟の名がカシムだった。カシムはロシーンにイスラム教に改宗できないかと尋ねるが、ロシーンは無理だと答える。ロシーンは司祭に会いに行くが、司祭はロシーンが良いカトリック教徒に足らないとして証明書に署名することを断る。家に戻ったロシーンはカシムと口論をしてしまう。校長は証明書がなくともロシーンを雇うことにし、契約書に署名させる。

映画『やさしくキスをして』の結末・ラスト(ネタバレ)

帰宅間際のロシーンにカシムの姉が声を掛けてくる。2人はカフェで話をし、カシムの姉はカシムの行動により家族の名誉が汚されたことを説明し、カシムと別れてくれと頼む。ロシーンはそれを拒む。授業をしているロシーンの元に校長がやって来る。そしてやはり雇い続けることができなくなったと告げる。落ち込んだロシーンはカシムに慰めてもらおうとするが、カシムは新しくオープンさせるクラブの投資相手と会わなければいけないと言って出掛けてしまう。夜になってカシムが戻って来るが、ロシーンに締め出されてしまう。ロシーンはその後もカシムの電話を無視する。

ロシーンはカシムの姉に呼び出され、カシムの実家にまで連れて来られる。同じ時にカシムも母の差し金で家に帰って来る。家ではカシムが婚約していた従妹が待ち構えていた。ロシーンはその一部始終を目撃させられ、その場を走り去る。家族の仕組んだ罠だと知ったカシムは一生懸命にロシーンを探す。ロシーンは自宅でピアノを演奏していた。カシムはロシーンに近付き、お互いの絆を確認し合う。

映画『やさしくキスをして』の感想・評価・レビュー

イスラム教の因習やパキスタンの伝統と欧米的自由主義の間に翻弄されるカップル姿が真に迫ってくる。くっついては離れるのを繰り返すカップルの姿がこの問題を乗り越える難しさを象徴しているのだろう。ロシーンの気持ちを疑うカシムの家族の批判は的確だが、その反面カシムの家族が仕掛けた罠は冷酷で底知れぬ恐ろしさを感じてしまう。イスラム教の問題だけでなく、ロシーン側にあるキリスト教の問題も盛り込んでいる点は素晴らしい。(MIHOシネマ編集部)

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