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映画『四日間の奇蹟』あらすじネタバレ結末と感想

映画『四日間の奇蹟』の概要:原作は、浅野卓弥作の同名小説。映画「半落ち」を手掛けた佐々部清が監督を務めた。主演は吉岡秀隆。絶望に沈むピアニスト役を好演した。また、ヒロインを石田ゆり子が熱演した。

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映画『四日間の奇蹟』 作品情報

四日間の奇蹟

  • 製作年:2005年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:佐々部清
  • キャスト:吉岡秀隆、石田ゆり子、尾高杏奈、西田敏行 etc

映画『四日間の奇蹟』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

映画『四日間の奇蹟』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『四日間の奇蹟』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『四日間の奇蹟』 あらすじ【起・承】

主人公の如月敬輔は将来を期待される新鋭のピアニストだった。しかし、5年前ロンドンで銃撃戦に巻き込まれて、その際指を撃たれ二度とピアノを弾けない手になってしまう。敬輔は、その銃撃戦で両親を殺された千織を引き取って、絶望の日々を送っていた。千織は実はサヴァン症候群であり、自閉傾向があるためコミュニケーションはなかなか難しいが、ピアノを弾くことに関しては天才的な才能を見せた。そのため、敬輔は自分の夢を託すように千歳にピアノを教え、二人で老人ホームなどを慰問し、千織のピアノを聞かせて回るようになっていた。

ある時、小さな島の療養センターを千織とともに訪れた敬輔は、そこで後輩の岩村真理子に再会した。真理子はセンターの職員として働いていたのだ。実は真理子の初恋は敬輔で、二人の評判を耳にした彼女が島に招待してくれたのである。

初恋の人との再会に喜び、千織ともすぐにうちとけた真理子。二人は姉妹のように島の自然を楽しんだ。だが、突如落雷が二人を襲う。千織をかばって意識不明の重体となる真理子、千織は真理子にかばわれたためか軽傷で済んだのだった。

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映画『四日間の奇蹟』 結末・ラスト(ネタバレ)

しばらくして目が覚めた千織の様子はなんだか前と違っていた。いぶかしむ敬輔。そんな彼に、千織が継げたのは衝撃の事実だった。自分は今、真理子だという。肉体は千織だが、心は真理子であり、恐らく魂が入れ替わってしまったというのだ。信じられない敬輔だが、真理子しか知らないことを話す、そもそも会話もなかなか成立しなかった千織では考えられない変化に、真理子の言葉を信じるようになった。

真理子は、不思議な感覚だが自分の余命はあと幾ばくも無いだろうということを悟っていた。だからこそ、千織が四日間与えてくれたのだろうと。真理子はずっと「生きていていいのだろうか」「自分に生きている価値はあるのだろうか」と悩んでいたと敬輔に語る。彼女はかつて愛し愛された夫がいたが、子供を設けることができずに自ら夫から離れた過去を持つ。傷心に沈みながら日々この施設で働いていたが、死を間近にして自分が大切にされていたことや、素晴らしい日々があったことをしっかりと理解できたのである。真理子は、そのことを敬輔に語り、また、敬輔自身の今の幸せや日々の尊さに気付いてほしいと告げる。

そして四日後、真理子と千織の精神は再び元の肉体に戻り、真理子は死亡。千織は多くを語らないが何があったのかはわかっている様子だった。敬輔はこれからも千織とともに、音楽と共に生きていこうと優しく決意した。

映画『四日間の奇蹟』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『四日間の奇蹟』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

泣ける

何を置いてもとにかく、泣けて泣けて仕方がない。主人公は敬輔だけれど、どちらかというと死を覚悟した真理子の四日間に胸を打たれる。真理子は明るくて優しくて、一生懸命で、とても傷ついた過去を持つ女性で、だからこその強さや弱さがめいいっぱい描かれる。初めは、奉仕精神がすごすぎて、こんな聖母みたいな人いるのかと思ってしまっていたが、読んでいくうちに彼女の辛さが想像を絶する切なさで迫ってきて、もう泣いてばかりだった。印象に残っているのが、真理子があまりにも運命を受け入れている様子なので、敬輔に心残りはないのかと聞かれるのだが、それに対して「心残りなんてあるに決まっている」というような言葉を返すシーン。あるに決まっている、という言葉がずしっと胸に刺さった。そうか、死ぬ人で後悔しない、何もかもやりつくしたなんて本当にごくわずかで、彼女のように素晴らしい人でもそう思うのだということが、なぜだかとても心に沁みた。

だからこそ「救いのない終わり方」「悲しすぎる」と評されることも多い作品ではあるけれど、しかしこの結末以外には考えられないので、中途半端に希望があるよりも真摯な物語であったと思う。

さすが吉岡秀隆

恐らくこういう、悲しそうな好青年を演じさせたら彼を越える人はいないのだろうと思わせるほど、さすがの演技だった。如月の、優しいけれど暗くてその暗さをあまり人には開示しない、内に秘めているような、だがそれでいて生きていこうとはしている絶妙な雰囲気を見事に演じていた。

映画『四日間の奇蹟』 まとめ

ストーリーはわかりやすいし、使い古された入れ替わりネタかもしれないが、非常に温かくてよくできた作品なので気にならない。どうしても悲しい終わり方になるだろうということが途中でわかってしまうものの、中だるみすることなく最後まで泣かせてくれる。また、ただこうやって生きていることが素敵なことなんだなと、ひどく当たり前のことに改めて気付かせてくれる作品だった。ちなみに私は原作も読んだことがあるが、映画だからわかりにくいといった箇所などもなく、どちらから入っても問題ない。

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