映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』の作品情報
映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』の登場人物（キャスト）
映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』の感想・評価・レビュー
映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』の作品情報

出典：https://video.unext.jp/title/SID0073618

製作年	2022年
上映時間	103分
ジャンル	コメディファンタジーホラー
監督	豊島圭介
キャスト	小芝風花松本まりか毎熊克哉池谷のぶえ豊田裕大
製作国	日本

映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』の登場人物（キャスト）

目黒澪（小芝風花）: 雑誌編集社・ベンチャーフォレストに勤務する作家志望の女の子。引っ込み思案で運が悪く、常に不幸を纏っているような印象を与える。男に捨てられ行き倒れていたところを伊和に拾われて、人間に紛れて生活する妖怪たちが共同生活を送る妖怪シェアハウスに住み始めた。純粋で危なっかしく、放っておけないため、同居する妖怪たちから可愛がられている。妖怪と暮らすうちに自身も妖怪化し始めて、頭に角が生え、妖怪たちとテレパシーで会話できるようになった。妖怪たちと暮らした経験を綴った本「妖怪シェアハウス」を執筆した。
四谷伊和 / お岩さん（松本まりか）: 妖怪シェアハウスの住人で、人間の姿である伊和の時は看護師として働いている。最初に澪を妖怪シェアハウスに招き入れ、澪を大切にしている。夫・伊右衛門に浮気され、浮気相手との祝言を上げようとした伊右衛門に毒を盛られて醜い姿に変わり自害した。伊右衛門と浮気相手への強い怨念から幽霊のお岩さんとなり、クズ男に反応する能力・クズ男センサーを持つようになる。
酒井涼 / 酒呑童子（毎熊克哉）: 妖怪シェアハウスの住人で、人間の姿である涼の時は、オークション会社に勤務している。大酒飲みで女好き。かつて美少年といわれた酒呑童子は、読まずに捨て置いた自分に想いを寄せる女性からの文を女性の死後に読み、自分の非道な行いを反省した。その文が燃え、女性の怨念を受けて赤い鬼の姿になった。
和良部詩子 / 座敷童子（池谷のぶえ）: 妖怪シェアハウスの住人で、住人たちの世話をするシェアハウスの管理人。料理が得意で、歌を歌って妖怪たちの紹介をする。シェアハウスのお母さん的な存在だが、どことなく子供っぽさを感じさせる可愛らしい女性。妖怪としては、人の家に住みつきイタズラをするが、座敷童子が住みついた家には幸運が舞い込むといわれている。
沼田飛世 / ぬらりひょん（大倉孝二）: 妖怪シェアハウスの住人で、人間の姿である飛世の時は弁護士兼経営コンサルタントとして働いている。現在は、カレー屋のコンサルを担当。ぬらりひょんは、知らぬ間に人の家に上がり込み、勝手に飲み食いする妖怪で、特に悩みやトラウマを持たない。シェアハウスの中ではツッコミ担当で、飄々とした態度で過ごす。
AITO（望月歩）: 世間から注目を浴びるイギリス生まれの若き天才数学者だが、基本的に顔出しはしていない。数理モデルで人間の行動パターンを解析し、AIとの恋愛や人物の感情と行動を完璧にコピーしたヒューマンデジタルツインの実現も可能と語る。幼い頃から病弱で不思議な言動も多く、よくコケたり、チョークで字が書けなかったりとどこか抜けている一面もある。IQは180を誇り、独身で恋人はいない。7歳で政府の天才養成所という機関で育ち、オックスフォックス大学を卒業した。数学以外の実体験が圧倒的に足りないと自覚しているが、人間の欲により地球の未来が脅かされるのを防ぐために数学を続けている。
佐藤周（池田成志）: 妖怪シェアハウスがある閻魔寺の住職で、シェアハウスの大家。人間界で暮らす妖怪たちの世話をし、時に澪に説法を施すが、酒好きで暇さえあれば酒を飲む生臭和尚。
佐藤満（豊田裕大）: 閻魔寺の住職・周の息子で、交番に勤務している優しい性格の警察官。妖怪たちの正体を知っており、澪のことを気にかけ、いつも心配している。
上竜樹 / 山びこ（安井順平）: 出版社の編集長。澪に無理難題を押し付けるパワハラ上司だが、本来の姿は妖怪の山びこ。
アマビエ（片桐仁）: 未来を見ることができる妖怪で、新宿で占い師をしている。愛称はアマちゃん。時々妖怪シェアハウスに遊びに来る。
河童（小久保寿人）: 人間の姿の時は、水泳教室のインストラクターをしている妖怪。妖怪シェアハウスに遊びに行く約束をしていた。

映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）

映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のストーリー（あらすじ）を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のあらすじ【起】

澪が鍵を開けて白い扉を開く。部屋の中で澪は背後から誰かに声をかけられた。

目が覚めた澪は出社し、上に恋愛記事の表紙案を提出するが、上に昭和くさいと却下される。同僚にも今時人間と恋愛する人なんているのかと言われた澪は、カフェにいた女子高生に今時の恋愛について尋ねると、巷ではAIと恋愛できるアプリ・アイラブが流行していた。

AI男性と結婚式を挙げた友人からアイラブを勧められた澪だが、伊和と、やらないと約束する。そんな中、アマビエと河童が姿を消した。周は、妖怪が邪悪化する闇落ちは行き過ぎると妖怪が闇に飲まれて消え、妖怪たちが何者かによって意図的に闇落ちさせられていると推察する。

会議に遅刻した澪に怒る上は、アインシュタインの再来といわれる若き天才数学者・AITOへの取材を課した。澪は、クビをかけて取材に挑むが、AITOへの取材はAITOの論文を全て理解していることが条件だった。澪が大量の論文を前に頭を抱えていると、携帯に澪の理想とされるAI男性が映る。澪は、AI男性にツトムと名付けた。

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映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のあらすじ【承】

朝から上機嫌な澪に伊和たちが訳を尋ねると、澪はツトムを紹介した。澪は、ツトムの力を借りてAITOの論文を読み解きクビを免れた、ツトムがいれば何でもできる気がすると言い笑顔で家を出る。伊和は、ツトムを調べるため携帯を手に取った。

AITO取材に向かった澪は、ツトムと瓜二つのAITOと出会う。澪は、日本の文化を教えてほしいと頼まれ、AITOを閻魔寺に連れて来た。伊和との会話中、突然AITOが倒れ澪たちはAITOをシェアハウスに運ぶ。夜、目が覚めたAITOは澪が書いた「妖怪シェアハウス」を読んで涙を流し、澪に青いバラを渡して去った。

テレビで若者が意欲を無くすツルツル化現象が問題となっているニュースが流れる横で、アイラブを始めた伊和がAI男性に熱を上げる。澪たちが談笑する中、青いバラから黒い煙が立ち上っていた。

澪は、AITOに閻魔寺のお守りを渡す。デート中、AITOは人類の滅亡を予測し、欲望や競争のない安らぎに満ちた世界・最適界の実現を提唱した。そして、澪はAITOから愛の告白を受ける。

映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』のあらすじ【転】

澪が帰宅すると、闇落ちして暴れる詩子と女性に囲まれて踊る涼がいた。駆け付けたAITOだが、伊和が現れるとAITOの姿にノイズがかかり、AITOと伊和の意中のAI男性の姿が交互に現れる。AITOは、アルゴリズムに乗っ取り、相手が見たい姿を見せていた。澪が涙を流すと、伊和はAITOを妖怪世界に繋がる井戸へ連れていく。井戸を抜けた澪とAITOに前には、闇落ちして東海道四谷怪談の世界をループする伊和がいた。現実世界で井戸を覗き込む飛世は、周と満からアマビエの予言と、青いバラから立ち上る黒い煙に妖怪を闇落ちさせる力があると聞く。飛世と満は、周から力を授かり井戸に入った。

AITOが刀で伊和を切りつけると、伊和の前に澪が立ちはだかる。飛世たちが現れ、満が周から授かった力を使って全員で現実世界に戻ると、伊和、詩子、涼は正気に戻りAITOは陰から澪たちの様子を伺っていた。澪たちが周の元へ向かうと、周は隠していた本来の姿である閻魔大王の姿を見せ、満は閻魔のアシスタント・小野篁の姿で現れる。

映画『妖怪シェアハウス白馬の王子様じゃないん怪』の結末・ラスト（ネタバレ）

AITOは、現代人間の情念から生まれた新種の妖怪で、欲望が増大し自滅の道を辿り始めた人間の欲を無くし、古の妖怪を抹消しようとしていた。閻魔大王は、古の妖怪たちが人間を戒めなくなったため人間の欲望が増大したと語る。澪が伊和たちの存続を願うと、澪の頭に角が生え、閻魔大王は角に力を与えた。

気が付くと、澪は夢で見た白い扉の部屋にいた。AITOが音楽を鳴らすと、シェアハウスにいた伊和たちが苦しみだす。澪が、欲望のない世界に異を唱えると、AITOは澪の角を切り落とした。AITOは澪に、自分を消す以外に伊和たちを救う術はないと告げる。澪が角を拾って剣に変えると、AITOは剣を自らの体に突き刺した。澪との思い出を振り返るAITOは、これが愛なのかと呟き姿を消す。アマビエと河童も元の姿に戻り、伊和たちは泣き崩れる澪に寄り添った。

閻魔大王は、正と悪どちらが行き過ぎてもこの世は闇、時代のうねりを見届けるのが閻魔の血を引く者たちの使命と告げる。澪はAITOに渡したお守りを見つめ、AITOとの思い出を書き記した。

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