映画『誘拐犯』の概要:2人組の犯罪者が富豪のために代理出産をしようとしている女性を誘拐しようと計画する犯罪アクション。富豪が闇社会に通じていたために、富豪の取り巻きが複雑に事件に絡んできて予想外の展開を向かえていく。
映画『誘拐犯』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:アクション、サスペンス、フィルムノワール
監督:クリストファー・マッカリー
キャスト:ライアン・フィリップ、ベニチオ・デル・トロ、ジェームズ・カーン、ジュリエット・ルイス etc
映画『誘拐犯』の登場人物(キャスト)
- パーカー(ライアン・フィリップ)
- 流れ者で悪事をしながら、その日暮らしをしている。代理母の話を偶然聞きつけ、誘拐の計画を実行する。
- ロングボー(ベニチオ・デル・トロ)
- パーカーと一緒にずっと旅をしている相棒。冷静沈着で、パーカーよりも警戒心が強く、富豪との交渉役となる。
- ロビン(ジュリエット・ルイス)
- 大金欲しさに代理母になることを引き受けた。しかし実はお身籠もっているのは自分とペインター医師の子で、子供を手放せなくなる。
- ジョー・サーノ(ジェームズ・カーン)
- 富豪がトラブルに巻き込まれた時に呼ばれる掃除屋。ロビンを富豪に紹介したのもジョーで、実の娘になる。
- ジェファーズ(テイ・ディグス)
- 富豪に雇われたロビンの護衛。実は富豪の妻と関係を持っている。子供を無事に富豪夫婦の元に連れ戻すことだけを気に掛けている。
- ペインター医師(ディラン・カスマン)
- ロビンを診察する医師だが、実は富豪の息子でもある。かつて分娩で失敗したことがあり、産科医としての自信を喪失している。
映画『誘拐犯』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『誘拐犯』のあらすじ【起】
放浪者のパーカーとロングボーは精子を提供してお金をもらったりして、旅を続けながらその日暮らしを続けている。2人は精子提供クリニックで富豪のために出産を控えた代理母が護衛付きの生活を送っており、100万ドルの報酬をもらえる予定であることを偶然聞きつける。直ぐに電話帳で担当医の住所を調べ出す。
代理母のロビンは富豪の夫婦にお腹の様子を見せ、ジェファーズと相棒に守られながらペインター医師の診察に向かう。診察を終えたロビンがジェファーズらと廊下を歩いていると、パーカーとロングボーがロビンを誘拐しようと現れ、ジェファーズらとにらみ合いになる。ジェファーズらが一向にひるまなかったためにパーカー達は一旦外に退却する。外で別の護衛達と銃撃線となる。ジェファーズらはロビンを置いて加勢に向かうが、ロビンが外に出ようとしたためにパーカーに人質に取られてしまう。パーカーとロングボーはロビンを車に乗せて逃げ去る。ジェファーズと相棒も車に乗って追跡するが、パーカー達の車に衝突されて身動きが取れなくなってしまい、警察に捕まってしまう。
映画『誘拐犯』のあらすじ【承】
パーカー達はガソリンスタンドに立ち寄るが、ロビンの具合が悪くなってしまう。パーカーはペインター医師に連絡を入れる。ペインター医師はガソリンスタンドに向かうが、その後ろをジョーが尾行する。富豪はジョーに警察を巻き込まずに事件を解決するように命じる。ペインター医師は車中でロビンを診断する。パーカー達はペインター医師からお腹の子の両親が誰かを聞き出し、相手が裏社会の資金洗浄を手伝っている富豪であることを知る。ロングボーはペインター医師に連絡役と金の運び役をやるように指示する。
警察に勾留されたジェファーズ達の元にジョーがやって来る。ジョーは2人から誘拐に至った経緯を聞き出し、2人はロビンが裏切ったと主張する。ペインター医師は富豪の元に行き、ロビンの状況を伝える。実はペインター医師は富豪の息子であることが明らかになる。そこにジェファーズ達が戻ってくる。ロングボーがペインター医師の携帯に電話を掛けてきて、1500万ドルを半日で用意し、メキシコのモーテルまでペインター医師に運ばせるように要求する。
映画『誘拐犯』のあらすじ【転】
電話を終えたロングボーの元にジョーが現れる。ジョーは自分と取引して100万ドルで手を打つように持ちかける。そしてロングポーに自分の娘の写真を見せる。一方、ジェファーズが富豪の妻と関係を持っていることが判明し、ジェファーズは相棒と共に如何に赤ん坊を助け出すかを相談する。ロビンはお腹にいるのは富豪夫妻ではなく、自分とペインター医師の子であることをパーカー達に打ち明ける。
富豪はペインター医師をモーテルに向かわせて、ジェファーズ達が尾行するように指示する。更にお金の運び役はジョーが務めるように命じる。ペインター医師とジェファーズ達はモーテルに向けて出発する。パーカーは迷いを感じて、ロングボーにロビンを置いて去ることを提案する。2人が外で相談している内にロビンがショットガンを手にして発砲してくる。警察のサイレンが聞こえ、2人は姿を消す。ロビンがモーテルの部屋から出てきた所に警察がやって来る。そこにジェファーズ達も到着する。双方がにらみ合いとなる中、丘の上にいたロングボーが警官の一人を撃ち殺したために激しい襲撃戦となる。ジェファーズの相棒も撃たれ、ジェファーズはロビンとペインター医師を連れて走り去る。ジェファーズ達はジェファーズがアレンジした隠れ家に向かう。一方、パーカー達は倒れていたジェファーズの相棒を拷問し、ジェファーズがどこに向かったのかを聞き出す。
映画『誘拐犯』の結末・ラスト(ネタバレ)
隠れ家はメキシコにある娼館だった。ロビンの様子を診断したペインター医師は、帝王切開が必要だと言う。しかしジェファーズは病院に連れて行かずに部屋で行うように指示する。娼館に武装したパーカーとロングボーが現れる。ジェファーズと激しい銃撃となり、パーカーは足を撃たれてしまう。そこに援軍を連れたジョーがお金を運んで現れ、お金を娼館の広場に置く。ロビン達がいる部屋にパーカー達が飛び込んできて、ジェファーズとにらみ合いとなるが、ペインター医師がジェファーズを撃ち殺してしまう。出産に苦しんでいるロビンの姿を見たロングボーはロビンを人質に取ることを止める。
パーカーとロングボーはお金を奪うためジョーの一味と激しい銃撃線を繰り広げる。ジョーは金を持って逃げようとするパーカーの足を撃つと、パーカーを助け出そうとするロングボーの足も撃って、2人を動けなくする。娼館に救急車がやって来て、赤ん坊の泣き声が響き渡る。ロングボーはジョーに赤ん坊がロビンの実の子であることを教え、ジョーはロビンの手を握りしめる。ロビンは救急車で運ばれ、ジョーはお金を持って去っていく。ジョーとロングボーは倒れたまま放置される。
一方、富豪の妻は富豪に妊娠したことを告げる。
映画『誘拐犯』の感想・評価・レビュー
登場人物たちの仕草や会話が男気に満ちていてかっこいい。多数の登場人物の思惑が複雑に絡み合っていてサスペンス感に満ちている一方で、ジェファーズと富豪の妻との関係など何かと疑問が残る部分も多い。クリトファー・マッカリー監督は、『ミッション:インポッシブル』シリーズの第5作と第6作でもアクションシーンの演出が冴えていたが、出世作となった今作でも独創的なカーチェイスや娼館での銃撃シーンなど見所が盛り沢山となっている。(MIHOシネマ編集部)
本作の登場人物のモデルが伝説のアウトローのブッチ・キャシディとサンダンス・キッドということで、そのポイントも注目して観ていた。急所ではなく足撃を撃たれて死に至るのが少し可哀想だった。
ちょっとやり過ぎだと思うシークエンスが多い気がしたし、妊婦のシーンがくどかったけどつまらなくは無い。悪党どもが妊婦と新しい生命を前に完全に揺さぶられてたシーンが良かったが、もう少し観やすかったら尚良かったのが正直な感想だ。(女性 20代)
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