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映画『ゼイリブ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ゼイリブ』の概要:特殊なサングラスをかけると現れる謎のメッセージとエイリアン。そこに隠された巨大な陰謀。カーペンター独特の音楽が不気味さを演出するSFスリラームービー。ロディ・パイパーの長尺格闘シーンは必見。

映画『ゼイリブ』の作品情報

ゼイリブ

製作年:1988年
上映時間:96分
ジャンル:SF、アクション、サスペンス
監督:ジョン・カーペンター
キャスト:ロディ・パイパー、メグ・フォスター、キース・デヴィッド、ジョージ・“バック”・フラワー etc

映画『ゼイリブ』の登場人物(キャスト)

ジョン・ネイダ(ロディ・パイパー)
放浪をしている無職の男。仕事を探しているが、ひょんなことから見つけたサングラスをきっかけにエイリアンを発見する。その後、世界の真実を追い求める。戦闘能力が高い。
フランク(キース・デイヴィッド)
ジョンの友人。ジョンの言っている事を疑っていたが、最終的には味方になる。家族思い。
ホリー(メグ・フォスター)
テレビ局のアシスタントディレクター。ジョンに偶然出会い、一度は味方を装うも最終的にはジョンたちと敵対する。
ギルバート(ピーター・ジェイソン)
貧民街の住民。エイリアン撲滅組織のリーダー。ジョン達を組織へと誘う。

映画『ゼイリブ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ゼイリブ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ゼイリブ』のあらすじ【起】

ロサンゼルスへとやって来たジョン・ネイダ。ジョンは仕事を求めて案内所へと訪れるが、今は仕事が無いと突き返される。

道端では盲目の牧師が演説をし、テレビではタレントがインタビューを受けている。彼らは皆、神の素晴らしさを説いていた。

仕事を求めてある工事現場へとアポなしで入っていくジョン。結局そこで働けることになり、フランクという黒人と仲良くなる。フランクは高層ビルが立ち並ぶ街の向かいの貧民街に住んでいた。家のないジョンもそこで寝起きを共にするのだった。

貧民街の住人がテレビを見ていると、ある男によって急に電波がジャックされる。その男は、世界は仮眠状態で何者かに支配されていると言う。ジョンはその男が目の前にある教会へと入って行くのを見る。

翌朝、不思議に思ったジョンは教会へと入って行く。中には大量の段ボールと録音機があり、録音機の繋がっている隣の部屋からは聖歌隊の歌が聞こえてくる。さらに、偶然発見した隠し扉の中に、大量の段ボールがあるのを見る。そこへ盲目の牧師が突然ジョンの前に現れる。牧師に気づかれたジョンは慌てて逃げ出すのだった。

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映画『ゼイリブ』のあらすじ【承】

その後、教会から出て来た男達が大量の段ボールを運び去るのを見つけるジョン。その日は一日教会を見張ることにする。

夜になり、突如として貧民街が騒がしくなる。教会からは盲目の牧師達が慌てて逃げ出してくる。そして、警察隊が貧民街に押し寄せてくる。住民達は警察隊に押し込まれ、退散を余儀なくされる。ジョンは、逃亡の途中で盲目の牧師達が警察隊にリンチされているのを見る。

なんとか逃げ果せたジョンは、翌日教会へと向かう。そして、昨日見つけた段ボールを一箱盗み取るのだった。

ジョンが段ボールを開けて見ると、中からは大量のサングラスが出てくる。呆然とするジョンだったが、念のために一つだけ手に取りあとは捨ててしまう。

街の中でサングラスをかけて見るジョン。すると、普通の広告や看板の中のありとあらゆる文字が、「逃げろ」「服従しろ」という別のメッセージに変わって見える。さらに、裕福そうな身柄の人間達の見た目が骸骨に変わって見える。

映画『ゼイリブ』のあらすじ【転】

ジョンはこの異常事態に危機感を覚え、スーパーにいた骸骨姿の老女を非難する。すると、その老女はジョンのことを、見分けることのできる男として警察に通報する。

ジョンはやって来た警察官を倒し、銃を奪い街へ出ていく。そして、骸骨に見える人間をどんどんと撃ち殺していく。

街から出るため、偶然に見つけたホリーという女を脅して、彼女の車で街から脱出したジョン。そのままホリーの家へと逃げ込む。

ホリーはテレビ局のアシスタントディレクターをしている。全てをホリーに説明したジョンだが信じてもらえず、ホリーはジョンを警察へと通報するのだった。

その場から何とか逃げ出したジョンは、フランクのもとへと訪れる。すでに起こった事を知っていたフランクは、関わりたくないと言ってジョンを追い払う。殴り合いの末に、ジョンはフランクにサングラスをかけさせる事に成功し、フランクを味方につける。

フランクは、サングラスを作った同志がいるはずだとジョンに言う。すると翌日、貧民街にいたギルバートという男がジョン達のもとへと訪れ、同志達が集う場所があると言ってメモを渡す。

映画『ゼイリブ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョン達が向かった先は倉庫のような場所で、そこには大勢の同志達がいた。その中には貧民街にいた人間も混じっていたのだった。

世界がエイリアンに支配されている事をギルバートから説明されたジョン達は、武器を受け取る。すると、そこへホリーがやって来る。ホリーはジョンに、知らずに通報してしまった事を謝る。するとその瞬間、壁が突然爆破して、外から警察隊が銃を発砲しながら侵入してくる。

逃亡に成功したジョンとフランクは、敵の秘密基地への潜入に成功する。そこには、上流階級の人間達が催し物をしていた。

味方を装って敵の組織に侵入したジョンとフランク。そこで見たものは、現実の放送局を使って地球全体に特殊な電波を送り、骸骨の姿を人間の姿にカモフラージュさせているエイリアン達の姿だった。

そこでエイリアン達との派手な撃ち合いになったジョンとフランク。途中、ホリーを見つけた彼らはホリーを連れて屋上に向かう。すると突然、ホリーがフランクを銃殺する。

ジョンが屋上へと向かうとそこには巨大なアンテナがあった。後を追うようにして来たホリーに銃を向けられるが、ジョンはホリーを撃ち殺して、アンテナを破壊する事に成功する。こうして世界の真実は暴かれたのだった。

映画『ゼイリブ』の感想・評価・レビュー

SFでありホラーのようでもあり、ブラックコメディにも見える。裕福な人々は皆エイリアンであったというとんでもない映画である。

ある日その事実を知ることになる主人公ナダ。序盤は映画の主人公らしからぬ、しがない男である。そんなナダが、物語が進むにつれて徐々に主人公らしくなっていく。改めて見返すと、序盤は主人公が何者でもないただの人間であることが肝だとわかる。

社会風刺を扱った映画であり、笑っていいのかわからないユーモアが連発される。その不安定さが本作の魅力である。(男性 20代)


すごく風変わりな映画で、他にはない面白さがあったと思う。当時のアメリカ社会を描くのにこういうテーマ性もあったとはとても新鮮だった。サングラスをかけると「彼ら」が見えるという設定がありそうでなくて、こういう映画を求めていたのかもしれないと思った。

無駄に長い喧嘩シーンに関しては少し余分に感じたが、そういう「無駄」がこの作品を独特で印象的なものにしている面もあると思う。醸しでているB級と風刺の効いたストーリーにハマる人もいるだろう。(女性 20代)


エイリアンが見える魔法のようなサングラスを手に入れたらどうしますか?そのサングラスをかけると人間のふりをした「エイリアン」が見えてしまうなんて怖すぎるし、普通の人間である自分がそんな特殊なサングラスを手に入れてもどうしたらいいのか…と躊躇してしまいますよね。
しかし、今作の主人公ネイダは序盤からかなりぶちかまして行くので見ていて清々しいです。テンポはそれほど良くなくて、続編があるのかなと思わせるラストなのですが世界観がとにかく独特なのでまた見たくなる、クセになる作品でしょう。(女性 30代)

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