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映画『人狼』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『人狼』の概要:原作は押井守監督のアニメ「人狼 JIN-ROH」。韓国に舞台を移し実写化。北朝鮮と韓国の統一に反対する反政府テロ団体を制圧するため、特機隊という部隊が設立された。その中でも秘密裏に活動する「人狼」に焦点を当てたアクション・サスペンス。

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映画『人狼』の作品情報

人狼

製作年:2018年
上映時間:139分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:キム・ジウン
キャスト:カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、チョン・ウソン、キム・ムヨル etc

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映画『人狼』の登場人物(キャスト)

イム・ジュンギョン(カン・ドンウォン)
公安部と対立する特機隊のエース。秘密裏に活動する人狼の一人でもある。人間兵器として育てられたが、ある事件を機に人を殺すことに疑問を抱き始めている。
チャン・ジンテ(チョン・ウソン)
イムが所属する特機隊の隊長。家族同様に過ごしてきたイムに信頼を置き、人狼としての才能も認めている。公安とセクトとの関係を掴み、捜査を進めている。
ハン・サンウ(キム・ムヨル)
元特機隊員。イムとは同期で比較されていたが、公安に身を移した。特機隊を壊滅に追い込むべく、イムをターゲットにスキャンダルを起こそうとしている。
イ・ユンフィ(ハン・ヒョジュ)
セクトの一員であるが、リーダーが失踪後、病弱な弟のために公安と手を組んでいる。ターゲットのイムに見事に近づくが、人として好意を抱き始める。

映画『人狼』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『人狼』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『人狼』のあらすじ【起】

2024年。中国と敵対関係にある日本が再び軍国化したことで、韓国と北朝鮮は南北統一し対抗を試みる。しかし、統一国家の勢力を恐れた大国による経済的制圧が両国を襲った。さらには、韓国国内でも統一に反対する過激なテロリスト「セクト」が登場し、治安は悪化する一方であった。

対セクトとして設立された特機隊は無実の少女15人を射殺した「血の金曜日」と呼ばれる事件を起こしてしまう。一部の隊員は心を病み、鋼鉄のマスクを被るようになった。心をマスクの中に収めた隊員たちは警察の公安部をも敵とみなし対立するようになる。

2029年、過激化するデモ隊の中にセクトが紛れており、警官隊が襲撃を受けた。特機隊はセクトの下水道に張り巡らされたアジトを殲滅すべく、追い込んでいく。銃撃戦の末、ほとんどの構成員は命を落とした。襲撃した特機隊と離れて捜索をしていたイムは一人の少女と遭遇する。少女は爆弾のスイッチに手をかけ、イムの目の前で自爆するのだった。

再び幼い命を犠牲にしたことで特機隊は批判を受ける。実はセクトのリーダーも取り逃がしていたのだ。血の金曜日に参加していたイムに全ての責任を押し付けようとする大統領秘書官だが、チャン隊長のチャンはこれまでのイムの貢献を知っているため許すことはない。公安部はここぞとばかりに特機隊の解体を目論み、4週間の謹慎処分を下すのだった。

イムの同期であり公安部の担当者のハンはアジトで見つけた手帳を渡した。それは自爆した少女・ジェヒの物である。「赤頭巾」と呼ばれる爆弾の運搬係をしていたジェヒは、まだ高校1年生だった。その中に遺された姉への手紙を読んだイムは、動揺を隠せず訓練にも集中できずにいた。姉のイ・ユンフィに連絡をしたイムは兵舎を抜け出し、手帳を渡すことにした。

映画『人狼』のあらすじ【承】

ユンフィからジェヒがセクトに入ったことで家庭は崩壊したと聞いたイム。責められると思っていたイムだが、ユンフィは死別した父の古書店を見せ「誰を恨むべきかわからない」と話す。兵舎に戻るイムを見送ったユンフィは、ハンの車に乗り込んだ。実はハンと取引していたユンフィ。自身の減刑と弟の医療費を代償に、イムを騙そうとしているのだった。

公安部長官は特機隊の中に凄腕の殺し屋「人狼」がいると予測している。そこで特機隊を壊滅させるためにスキャンダルを作ろうとユンフィを利用したのだ。公安部のターゲットはイムに絞られていた。しかし残ったセクトのメンバー内では、ユンフィが公安部に買収されたと噂になっている。ハンの命令に従いイムとの待ち合わせ場所に向かうユンフィに、セクトのメンバーであるク・ミギョンが接触を試みた。リーダーのオムと誰も連絡が取れないことで不安ばかりが募っていたのだ。

ユンフィと別れたギミョンは特機隊に捉えられた。実は、一部の特機隊員はセクトの資金源を探っていた。その中でオムと公安部、そしてユンフィの繋がりを掴んでいたのだ。ミギョンはオムの行方を掴む代わりに新しい身分証が欲しいと条件を提示し、特機隊と手を組むのだった。

イムが公安部に尾行されていると知った特機隊チャン隊長。イムの携帯が盗聴されているのを確認し、公安部で何らかの動きがあると悟るのだった。その頃、イムは追跡装置を身に着けたユンフィと展望台に来ていた。最後の仕事だとハンに確認したユンフィは、イムの前で拳銃を落とすという簡単な指示を受ける。しかし、実行直前にミギョンが現れ予定が狂ってしまう。明らかに異様な空気を察したイム。ユンフィの失態により公安部の目的はイムの逮捕から射殺へと変わるのだった。

公安部からの刺客の目をすり抜け、ユンフィと展望台を抜け出したイム。待ち構えていた公安部の人間から車を奪い逃走を図るも、ハンが追い込みをかける。命が惜しければ特機隊の解体に協力するようハンは説得するが、イムは従うことはなかった。

映画『人狼』のあらすじ【転】

指名手配犯となったイムとユンフィ。特機隊チャン隊長と連絡を取ったイムは、指示に従い第4隠れ家でキムと落ち合うことにする。しかし張り巡らされた検問に、道は閉ざされてしまう。その頃、上層部の信用を失ったハンはキムの動きを掴み尋問を行う。絶対に口を割らないキムの態度に腹を立てたハンは、勢い余って射殺してしまうのだった。

ユンフィの異常なすがりつき方に恐怖を抱くイム。ちょうどチャン隊長から連絡があり、ユンフィを連れて地下水道で合流するよう指示を受けた。一方でユンフィは追跡装置を起動させ、ハンへ居場所を知らせた。ユンフィのサインを機に、公安部は特殊任務班を動員させるのだった。

チャン隊長はユンフィの行動も公安部の動きも予測していた。イムと合流し、公安部との戦闘に備えさせる。実は、ユンフィは爆死した少女とは関係などなく、公安部がセクトに送り込んだスパイであった。そこまで調べ上げていたチャン隊長は、ユンフィをエサに使った。イムの真の姿は「人狼」なのだ。

容赦なく特殊任務班の隊員を殺害していくイム。ハンと対峙したイムは迷いなく銃を向けた。あっけなく最期を迎えた同期の姿を見たイムは、マスクを外し立ちすくむのだった。

映画『人狼』の結末・ラスト(ネタバレ)

任務を遂行したイムは、チャン隊長の元に拘束されたユンフィの姿を確認した。「本部で始末する」と表情を変えずに言うチャン隊長には逆らうことができず、一人帰路に就きわずかながらユンフィと過ごした時間を思い返していた。

やはり気が気でないイムは人狼の本部へと向かった。ユンフィに銃が向けられた時、イムは咄嗟にチャン隊長の手を止めてしまった。ユンフィには罪がないというイムだが、セクトに所属していた事実は変えられない。イムの眼差しを見たチャン隊長は、自分の手でユンフィを射殺するよう指示をしてその場を離れるのだった。

チャン隊長の予想通り、イムはユンフィを逃がしてしまった。見張りを残していたチャン隊長はすぐに聞きつけ、人狼のボディスーツを纏いイムの元へ向かう。殺人という任務に疑問を払拭できないイムと、正しいと思い込ませて指示をしてきたチャン隊長はわかり合うことはできず、激しい銃撃戦となった。イムは人狼を抜けると告げ、銃を置いた。

後日、セクトのリーダー・オムは逮捕され公安部との繋がりも明るみに出た。ミギョンは新しい戸籍と多額の報奨金を手に入れ新たな人生を歩むことに。その頃、ユンフィは新たな場所で人生を歩もうと、弟と電車に乗り込んだ。ホームではイムが二人の出発を見守っているのだった。

映画『人狼』の感想・評価・レビュー

人間兵器とされる男の葛藤は、哀しみの表情で溢れていた。女のプライドによる仕返しにも見えたユンフィの裏切り。この後のユンフィの心情がもっとわかりやすければ、物語にぐっと入り込めたようにも思える。近未来の韓国を舞台にした今作。始まりの戦闘シーンは迫力がありぐっと引き込まれる。そこから続く心理戦と、組織のくだらなさ。最終的に見せ場となるであろう隊長とイムの対峙シーンに少しばかり物足りなさを感じるのが残念であった。(MIHOシネマ編集部)


Netflixの限定作品でありながら、主演にカン・ドンウォン、そしてハン・ヒョジュなど豪華なキャストを持ってくるあたりはかなり力が入った作品だと分かるのですが、原作ファンとしては舞台設定やラストの展開を変えてしまうのはちょっと違うかなと思いました。
原作は救いようのないと言うか、もどかしくてやるせないラストなのでそれを変えたかったのだとは思いますが、そのせいで全体的に弱い印象になってしまって、勿体なかったなと感じます。(女性 30代)

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