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映画『地中海式 人生のレシピ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『地中海式 人生のレシピ』の概要:ソフィアは幼い頃から実家のレストランで働き、料理人としての頭角を現していた。そんなソフィアの周りには、2人の男性がいた。真面目なトニと自由奔放なフランクは、ソフィアの人生においてとても大切な存在だった。

映画『地中海式 人生のレシピ』の作品情報

地中海式 人生のレシピ

製作年:2009年
上映時間:100分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ホアキン・オリストレル
キャスト:オリビア・モリーナ、パコ・レオン、アルフォンソ・バッサベ、カルメン・バラゲ etc

映画『地中海式 人生のレシピ』の登場人物(キャスト)

ソフィア(オリビア・モリーナ)
実家は村にある小さなレストラン。8歳で料理人としての頭角を現す。トニとフランクの間で気持ちが揺れ動く。
トニ(パコ・レオン)
幼い頃から真面目な性格で、父親の仕事の手伝いをよくしていた。ソフィアのことが大好き。
フランク(アルフォンソ・バッサベ)
幼い頃から自由奔放な性格で、女遊びが激しかった。自分のレストランを持つのが夢。ソフィアの料理人としての才能を認めている。

映画『地中海式 人生のレシピ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『地中海式 人生のレシピ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『地中海式 人生のレシピ』のあらすじ【起】

これは、天才料理人ソフィアと、2人の男・トニ&フランクの物語である。ソフィアは両親が経営するレストランを手伝い、8歳で料理人としての頭角を現した。フランクは女遊びを経て20歳で外国語を学び、真面目なトニは15歳で外国人3人を救助した。

勉強が嫌いだったソフィアは、学校を辞めて実家のレストランで働こうとした。しかし、両親に反対されてしまう。家を飛び出したソフィアは、偶然にもレストランで働いているフランクとシェフが口論している現場に遭遇する。フランクはシェフにクビを言い渡した。ソフィアはフランクに声をかけ、厨房で働いた。

厨房は男の世界だったため、フランクはソフィアを雇い続ける気はなかった。ソフィアとフランクは口論しながらもじゃれ合い、キスをした。2人でフランクの家に向かっている途中、トニが働いている給油スポットに立ち寄った。トニはソフィアを家に帰そうとして、フランクと口論になった。そこに、パトカーがやって来た。フランクは面倒事は御免だと、ソフィアをトニに任せて1人で帰っていった。

父が肺炎で1か月厨房を離脱することになり、ソフィアが代わりを務めることになった。ソフィアの料理は人気を集め、多くの人が店にやって来た。2年後、フランクが働く店には客がおらず、暇を持て余していた。トニは不動産業で成功を収めた。

ソフィアの料理をこっそり食べたフランクは彼女の実力を認め、一緒に働こうと誘いを掛けた。ソフィアは答えをはぐらかし、厨房に戻った。そこにトニがやって来て、プロポーズされる。ソフィアは今すぐ結婚する気はなかったため、喜ぶことができなかった。

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映画『地中海式 人生のレシピ』のあらすじ【承】

ソフィアは自分を認めてくれない母親に嫌気が差し、トニを置いてフランクと一緒に村を出た。厨房で働き始めるが、1ヶ月経っても蒸し魚料理しか任せてもらえなかった。ソフィアは苛立ちをフランクにぶつけた。フランクはキスをしてソフィアを宥め、ベッドを共にした。しかし、フランクはソフィアと真面目に付き合う気はなかった。さらに、メニューを増やしたいというソフィアの訴えを聞き入れてはくれなかった。

ソフィアを連れ戻そうとトニが部屋にやって来る。ソフィアはトニと一緒に帰ることを決め、外で待ち合わせた。その間に、フランクが話をしに、ソフィアの元にやって来る。フランクはソフィアの言い分を考慮し、できることは全てすると話した。ソフィアは帰ることをやめ、店に残って働くことにした。

フランクはシェフと交渉し、唐辛子を3つ食べるごとにメニューを1つ増やしてもらえることになった。フランクはたくさん唐辛子を食べ、メニューを増やした。そんなある日、ソフィアの妊娠が発覚する。ソフィアは村に戻ってトニと結婚し、5年間幸せに暮らした。

映画『地中海式 人生のレシピ』のあらすじ【転】

ソフィアの前にフランクが現れる。フランクは素晴らしいシェフを見つけており、ソフィアに弟子にならないかと誘いを掛けた。ソフィアは断った。そんな時、トニが勝手に家を購入していたことが発覚する。しかも、トニはソフィアに仕事を辞めてもらおうとしていた。ソフィアは子供を連れて家を飛び出し、フランクについて行くことにした。

ソフィアの家出を知ったトニがバイクで追いかけてきて、事故を起こしてしまう。幸い、命に別状はなかった。ソフィア達は話し合いを行った。フランクは自分のレストランを開き、修行を終えたソフィアにシェフとして働いてもらおうとしていた。だが、トニは妻子に傍にいて欲しかった。話し合った結果、フランクは村でレストランを開き、トニは子供達と家に残り、ソフィアは1人で修業をしに行くことになった。

後々ソフィアはフランクの店で働くことになるため、トニは出資をして経理を担当することにした。フランクは同意し、トニと握手を交わした。フランクは自然とトニ達の一家と仲を深めた。その頃、ソフィアは師匠のアンドレの元でフランス料理を学んでいた。

ソフィアが戻ってきて、レストランを開店することになった。フランクはソフィアに惹かれており、ソフィアとトニの仲睦まじい様子に複雑な思いを抱く。トニもソフィアとフランクが過ちを犯すのではないかと、気が気ではなかった。

映画『地中海式 人生のレシピ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ソフィアの提案で、トニ、フランクの3人で関係を持つことになった。トニ達は困惑するが、ソフィアの願いを無碍にすることはできなかった。1年以上が経過した。3人の関係は上手くいっていたが、レストランの経営は上手くいっていなかった。ソフィアは自分の力不足だと落ち込んだ。

アンドレが有名雑誌の料理評論家を連れてレストランに来店した。レストランの席を一杯にするため、フランクはシェフ達に親を呼ぶよう指示した。フランクがアンドレ達の応対をしている間に、ソフィアは料理を作った。料理を作り終えた後、ソフィアはアンドレ達に挨拶をしに行った。アンドレ達は拍手を送り、ソフィアの料理を褒め称えた。

半年後、レストランは予約ができないほど客で一杯になった。それに合わせて、ソフィア達の3人の関係が噂になった。母は3人の関係を受け入れることができず、ソフィアを叱った。父は定休日の月曜日に3人で会えばいいとアドバイスを送った。

フランクはホテルを買い取り、定休日に3人で過ごした。幸せな日々が続くと思っていたが、フランクが突然彼女を作り結婚すると言い出した。独り身の現状に危機感を抱いたのだ。ソフィアは説得するが、フランクの意思は変わらなかった。

フランクはマイアミで再出発し、ソフィアは寂しさから新しいお店を開いて独自の料理を模索した。ソフィアは仕事に邁進し、夫婦の営みは徐々になくなっていった。その後、フランクは浮気し、結婚生活が破綻した。ホテルを売るため村に戻り、トニと再会する。トニは3人の関係を諦めて逃げたフランクを責めた。

今夜、シェフ50人が集まり、ソフィアに最高賞を授与する予定だった。フランクはソフィアに会いに行くが、トニに見つかって喧嘩になってしまう。ソフィアは喧嘩を収め、集まった招待客のために料理を作った。ソフィアは皆の前でスピーチを行い、フランク、トニと一緒に喜び合った。

ソフィアの最後の出産が行われようとしていた。トニとフランクはソフィアを励まし、病院に付き添った。娘はルネス(月曜日)と名付けられた。

映画『地中海式 人生のレシピ』の感想・評価・レビュー

悲しい、怒り、楽しいなど、感情表現が豊かで海外らしい映画だなと感じた。3人の関係も不可思議で理解するのは難しいが、幸せになろうとしているのが伝わってきてこんな関係もありなのかなと思えた。子供達は自由奔放な親に振り回されて大変そうだが、父親が2人いると思うと何だか楽しそうである。登場人物の3人がとてもエネルギッシュだったため、元気なときに見ないと疲れてしまうと思う。邦画にはない自由さがとても楽しい作品だった。(MIHOシネマ編集部)


正直3人で付き合うのってどうなのだろうと、頭の冷静な部分で突っ込む気持ちはある。でも、ソフィア、トニ、フランクの関係が絶妙で、見ていてそこまで不快な気持ちにはならなかった。男社会の中で、料理人として奮闘するソフィアは純粋にカッコ良いなと思った。ちょっと言動がわがままにも感じるが、同じ女性から見ても魅力的な人物だと思う。トニとフランクが惹かれる気持ちがよく分かる。この3人だけは、別れることなくこのまま3人でいて欲しいなと思えた。(女性 30代)


令和の時代になっても、一流シェフと呼ばれる人の大半が男性で女性シェフは本当に少ないですよね。それは実力を発揮する機会に恵まれないのか、その芽を摘まれてしまうのかは分かりませんが、同じ女性としてとても残念に思うことです。
この作品の主人公ソフィアは、男ばかりの料理の世界で懸命に頑張る女性シェフ。明るくおおらかな性格で、誰にでも分け隔てなく接し常に一生懸命な彼女の姿に勇気やエネルギーを分けてもらったような気がします。
他人には分からない複雑な関係でも、本人たちがそれで幸せならいいのかなと「まあいいか」と思わせてくれるような作品でした。(女性 30代)

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