映画『自由な女神たち』の概要:1997年製作のアメリカ映画(原題:POLISH WEDDING)。クレア・デインズが贈るデトロイトに暮らすポーランド人家族の心の絆を描いたハートフルムービー。
映画『自由な女神たち』 作品情報
- 製作年:1997年
- 上映時間:106分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:テレサ・コネリー
- キャスト:レナ・オリン、ガブリエル・バーン、クレア・デインズ、アダム・トレーズ etc
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映画『自由な女神たち』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『自由な女神たち』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『自由な女神たち』のあらすじを紹介します。
デトロイトに暮らすポーランド系アメリカ人の8人家族。
一見幸せそうに見える家族だったが、パン職人である父親のボレックは頭を悩ませていた。
と言うのも、妻のヤドヴィガがユダヤ人の富豪と不倫している現場を目撃してしまったのだ。
彼らには5人の子供がいる。
息子が4人と15歳になった娘が1人だ。
最近この娘のハーラが妊娠してしまったことが発覚。
しかし両親は大して驚かない、むしろ気になるのは相手の男が結婚してくれるのかどうか。
何故ならこの家族は全員出来ちゃった結婚なので、娘のこともびっくりしないのだ。
母親と兄嫁はハーラにウエディングドレスを着せて、彼氏のラッセルの家へ送り込む。
しかし突然のことにラッセルは困惑気味。
それならばと今度は家族全員で押しかけてみるのだった。
このことで不倫していた妻と話す時間が増え、心を取り戻した夫婦。
家族の絆が戻り始めるのだった。
映画『自由な女神たち』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『自由な女神たち』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
父親役のガブリエル・バーンの演技力
この映画は良質である。
人種問題や妊娠、出産など実は色々と複雑な社会問題が隠されている。
その物語を引っ張っているのが父親役のガブリエル・バーンなのだ。
彼の目の演技は非常に上手く、不倫している妻を目撃した時の男泣きや愛娘を見つめる時の優しい眼差し。
どれをとっても愛情深く、見ていて優しい気持ちになれる。
この物語は彼がいなければこんなに上品なものにはなっていなかったであろう。
ガブリエル・バーンは主役を張るような雰囲気では無いが、いつも物語の軸を取っているような縁の下の力持ちなのである。
このような良い俳優はあまり最近ではお目にかかれない。
この俳優の演技をみるだけでも価値があると言えるだろう。
人種問題をコミカルに描いている
ポーランド人はユダヤ人に対して思うところがある人が多いという。
ユダヤ人は流浪の民というイメージが強いようだ。
この映画でも妻は裕福なユダヤ人と不倫をしているが、同じくユダヤ人である息子の嫁には辛くあたったりもする。
しかしこの映画が暗く嫌な感じを一切うけないのは、物語がコミカルであるから。
喜劇とハートウォーミングを混ぜた内容なので、シリアス感も無く最後まで安心して観ることが出来る。
アメリカという大国で暮らす民族の消えない思いが何気なく取り入れられている、最もアメリカらしい作りの映画であるだろう。
不倫やデキ婚など、世間的にはえぇ?と白い目で見られがちなテーマを物凄く暖かく、優しく描いている今作。
偏見や差別的な捉え方をされてしまってもおかしくないのに、どうしてこんなにも暖かい気持ちになれるのかと考えましたが、その理由は父親のキャラクターにあるでしょう。
この父親だからこそ、この家族は成り立っていて絆を深めたり、愛情を確かめあったりできるのだと思います。こんなお父さん素敵だな、いいなと思ってしまう作品でした。(女性 30代)
映画『自由な女神たち』 まとめ
映画というものは社会情勢や人種差別など、ありとあらゆる背景を取り入れることができる。
それにより時代設定や人々の思考などを反映させ、強調できる。
本作品はコミカルでありながらも、ところどころに人種の違いを感じさせる場面がありアメリカでの複雑な生活環境が見受けられた。
日本にも未だ様々な問題はあるものの、移民や人種問題などはまだまだ意識は薄い。
実感出来ない分映画などで知識として蓄える事は重要なことであるのだ。
このような作品を観ると映画の素晴らしさを改めて考えさせられるし、映画の醍醐味を実感出来るというものである。
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