映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』あらすじネタバレ結末と感想

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗の概要:『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』は、浦沢直樹の大ヒット漫画を原作とする実写映画シリーズ完結編。行方不明だったケンヂがついに反撃のため立ち上がり、「ともだち」の正体が明かされる。

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 あらすじネタバレ

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗
映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 あらすじ【起・承】

死んだと思われた「ともだち」が奇跡の甦りを見せ、神となってから数年。世界は「ともだち」の復活から年を数え、今は「ともだち暦3年」になっていた。

世界大統領となった「ともだち」の勢力は強大で、人々はテロの恐怖によって支配されていた。
東京の街は壁に覆われ、「ともだち」を信じる者のみが生き残る事ができる、とされていた。8月20日の正午、世界は滅びる。

教団から逃れて身を潜めているカンナやオッチョたちはまだ諦めていなかった。ケンヂは依然行方不明のままでカンナの不安は大きいが、ただ手をこまねいているわけではなかった。
ヨシツネらは反政府組織ゲンジ一派を率い、今の政府に歯向かった人々を救う活動をしていた。カンナもそこで活動していたが、より過激な組織氷の女王一派を作り、武装して「ともだち」を倒すべく計画を練る。仲間から離れて活動するカンナをユキジは心配していた。

その頃、血の大晦日で死んだと思われていたマルオは、歌手の春波夫の付き人となって匿われていた。そんな中でマルオはケンヂの姉・キリコの行方を突き止める。

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 あらすじ【転・結】

キリコは「ともだち」の計画を阻止するため、ウイルスのワクチンを作っていた。そこには、同窓会以来姿を消していたケロヨンもいた。キリコは自らを実験台に薬を作り続けていたのだ。

一方、壁に囲まれた東京の外に、ギター片手にある男が現れた。「矢吹丈」と名乗るその男の正体はケンヂだった。

オッチョやヨシツネ、カンナらもそれぞれの計画を胸に8月20日を迎えようとしていた。
「ともだち」は計画通り、正午にウイルスをまき散らし始めた。
その前にとうとうケンヂが姿を現す。ウイルスをまく巨大なロボットに乗り込んだケンヂは、「ともだち」の正体を暴く。彼はフクベエだった。
死んだと思われたフクベエが正体だったことに誰もが驚くが、ケンヂは「フクベエではない」と言う。今目の前にいるのは、カツマタ君だった。

「ともだち」は2人いた。というか、フクベエだと思っていた人物はずいぶん前からカツマタ君だったのだ。
本物のフクベエは小学生の時になくなっていた。カツマタ君はフクベエになりすましていたのだ。

バーチャル・アトラクションの世界で自分の中学生時代に入り込んだケンヂ。カツマタ君は屋上から自殺しようとするが、ケンヂが放送で流した曲を聴いてためらう。
そして屋上にきた中学生のケンヂにカツマタ君は「ともだちになってくれる?」と尋ねる。ケンヂにお面をとるように言われて少しためらって立ち去ろうとするが、また思い直してケンヂの元へ引き返していくのだった。

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:155分
  • ジャンル:SF、サスペンス、ヒューマンドラマ
  • 監督:堤幸彦
  • キャスト:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之 etc

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 批評・レビュー

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

話の整合性なんてどうでもよくなるラストシーン

「ともだち」の正体は二転三転し、カツマタ君だったことがわかる。この辺どうやら原作とは少し違う展開になっているようで、ややこしい。
つじつまが合うかどうかの問題はさておき、エンドロール後のエピローグはどこか切なくてほろっとさせられる内容だった。

バーチャル世界なので現実ではないが、そこでは中学生のケンヂとカツマタ君はともだちになれたのだ。

これは、クラスの人気者で、日陰の目立たない存在には目もくれなかったケンヂが「ともだち」と戦っていく中で気付いた後悔がそうさせた「こうあってほしかった過去」だ。

「ともだち」に関する謎はややこしくて結局何だったのか、整理するのは難しいが、とにかく「ともだち」陣営は幼いころいじめられていた人達だった。
ケンヂたちが「ともだち」の正体に気付かなかったのは、小学生の頃彼らを気にもしていなかったから。
しかもあろうことか、小学生当時カツマタ君はケンヂに万引きの濡れ衣を着せられた過去を持っていた。常に人気者のケンヂを羨望しつつ妬んでいたカツマタ君にとって、復讐の意志は決定的なものになった。

知らず知らずのうちにケンヂが「ともだち」を生み出してしまったのだ。「よげんの書」を使ったのもカツマタ君の復讐の一部だった。

ずっと人気者として生きてきた人にはカツマタ君の気持ちなんて到底わからないだろう。だが、最近よく映画やドラマで題材にされるような壮絶ないじめは描かれていないが、思い返してみればこういうことってよくあるのではないか。「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」だというが、まさにカツマタ君は周囲から関心を持たれなかった存在だったのだ。

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 感想まとめ

原作とは違う結末らしいが、それでも何も知らない状態で観ると、結局「ともだち」の本当の正体は誰なのか、何が何やらよくわからなかった。少しずつ整理していってようやく腑に落ちる。
2人の「ともだち」フクベエとカツマタ君。どちらもケンヂたちの同級生だったが、目立たない存在だった彼らはケンヂたちにはどうでもいい人物。死んだフクベエと、ケンヂらによって「万引きで死刑」にされたカツマタ君はいつしか混同されてしまった。無関心とは恐ろしい。
エンドロールの後描かれるバーチャル世界でカツマタ君は報われる。しかしそれが現実ではないことが切ない。

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