映画『悪の法則』あらすじとネタバレ感想

悪の法則の概要:リドリー・スコット監督、小説家のコーマック・マッカーシー脚本、豪華なキャストで製作された2013年のスリラー映画。出来心から麻薬取引ビジネスに手を出した男たちの失敗と裏切りを描いた。

悪の法則 あらすじ

悪の法則
映画『悪の法則』のあらすじを紹介します。

やり手の弁護士“カウンセラー”はキャビンアテンダントをしている恋人ローラに仕事だと嘘をつき、アムステルダムでローラに贈るダイヤの婚約指輪を探していた。
その後、“カウンセラー”はローラにプロポーズして、2人は婚約する。

幸せの真っ只中にいるはずの“カウンセラー”だったが、友人で実業家のライナーに誘われて麻薬取引という裏ビジネスに手を染めようとしていた。
ライナーの紹介で麻薬ブローカーのウェストリーと顔を合わせた“カウンセラー”は、仕事の危険性とライナーの性格の危うさを忠告し、彼の愛人マルキナは得体が知れないと話す。
ライナーもまた、自由奔放なマルキナに対して愛情と抱くと共に恐怖も感じていた。

殺人罪で告訴され、弁護を依頼されている女性ルースと面会した“カウンセラー”は、スピード違反で逮捕された息子バイカーの釈放を頼まれる。
麻薬の運び屋をしていたバイカーは、釈放後に殺害され、積荷も奪われてしまう。
ウェストリーに呼び出された“カウンセラー”は、自分とライナー、そしてウェストリーの3人がバイカーを殺害して薬物を盗んだと組織に疑われているため、早く身を隠すようにと忠告される。
一方で盗まれた薬物をめぐって組織の人間たちと盗んだ男たちが争い始め、積荷は組織の手に渡っていた。

その裏でマルキナは怪しげな行動を見せ始める。
“カウンセラー”とローラはアイダホで落ち合う約束をするが、ローラにも危険が迫ろうとしていた。

悪の法則 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:リドリー・スコット
  • キャスト:マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム etc

悪の法則 ネタバレ批評

映画『悪の法則』について、感想批評です。※ネタバレあり

豪華すぎるキャスティング

主演の“カウンセラー”役にマイケル・ファスベンダー、純粋な恋人ローラ役にはペネロペ・クルスが、そしてペネロペ・クルスの夫ハビエル・バルデムが“カウンセラー”の友人のライナー役に配役された。
ヒョウ柄のタトゥーを左肩から背中に入れて2匹のチーターを飼っている、自由奔放な性格のライナーの愛人マルキナ役にはキャメロン・ディアス、ミステリアスな麻薬ディーラーのウェストリー役にはブラット・ピットがキャスティングされ、メインキャストの豪華さが目を引く。

かの有名なアルマーニとのコラボレーションが行われ、ヴェルサーチ、クリスチャン・ルブダンといったブランド品も数多く使用されている映画。
ヒョウ柄のタトゥーを上手く生かしたデザインのマルキナの衣装や、ローラがさらわれてから自暴自棄になり着替えることもなくなった“カウンセラー”の、ヨレヨレになることをまでも想定したような衣装は上手くできている。

見る側を選ぶ独特なストーリー

ストーリーにまとまりがなく、早い展開やスピード感に乗せられてハラハラドキドキするという展開よりは、作品を見ながらどう進んでいくかを想像しつつ、味わうような作風になっている。

“カウンセラー”とライナーの最初の会話に出てきた「ボリート」という殺人兵器が終盤でウェストリーを殺める道具として使われている。
また、ウェストリーが“カウンセラー”に語った、殺人の様子などを収めた過激な内容と思われるDVDが“カウンセラー”を絶望の底に追い詰める事になるなど、バラバラのようなストーリーが忘れた頃に繋がってくるという意外な展開を見せる。
しかしどこがどう繋がっているかをわかりやすく見せることはなく、見ている側に丸投げしているので集中しなければならない。

また、DVDの仕様や設定で見る事ができるのかはわからないが、メキシコでの会話やエンドロールの後のテロップに日本語訳の字幕や吹き替えなどが存在しないのは、不親切だろう。
主要登場人物5人が2人以上集まるシーンがほとんどないのは面白い演出だ。

悪の法則 感想まとめ

サスペンススリラー映画だが、事件が起こって登場人物が巻き込まれていくという内容ではなく、自分の選択によって絶望的なラストに進むという哲学的なストーリー。
有名な哲学者のニーチェの言葉に似通った台詞や、印象を強く受けたと思われる設定が多く、物語としても難しい印象が全面に出ていて解説無しでは理解しにくい映画になってしまっている。
見方によっては奥が深く、よく考えずに行った選択が自分と周囲を破滅に導く結果になるという、教訓めいた部分も見受けられる。

キャストの豪華さやアルマーニとのコラボレーションが行われた衣装も目を引き、まるでファッションショーのように独創的。
主人公の名前は一度も呼ばれることがなく、「カウンセラー」や「弁護士さん」としか呼ばれないのも独特な印象を与えるものになっている。

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