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映画『アメリカン・ハッスル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アメリカン・ハッスル』の概要:デヴィッド・O・ラッセル監督が、実話を参考にして制作した。完全無欠の詐欺師が、司法取引でFBIの囮捜査に巻き込まれ、政治家の収賄スキャンダルを暴くことになる。テンポのいい脚本と演出に加えて、ハイセンスな映像と音楽、さらに豪華キャストの共演も話題となり、映画は大ヒットした。

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映画『アメリカン・ハッスル』の作品情報

アメリカン・ハッスル

製作年:2013年
上映時間:138分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ、フィルムノワール
監督:デヴィッド・O・ラッセル
キャスト:クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナー、エイミー・アダムス etc

映画『アメリカン・ハッスル』の登場人物(キャスト)

アーヴィン・ローゼンフェルド(クリスチャン・ベール)
善人の父親が悪党に騙されるのを見て育ち、生き残るために完全無欠の詐欺師となった。表向きはクリーニング業などをしているが、裏では融資詐欺や美術品の贋作を売って金を稼いでいる。幼い息子のダニーを愛しており、妻と別れられない。
シドニー・プロッサー(エイミー・アダムス)
アーヴィンの恋人であり仕事の相棒。不遇な生い立ちで、ストリッパーをしていたが、自分を変えたくてニューヨークへ出てきた。イギリス人の振りをしてイギリス訛りを使い、巧みに人を騙す。アーヴィンのことを心から愛している。
リッチー・ディマーソ(ブラッドレイ・クーパー)
FBI捜査官。シドニーを詐欺容疑で逮捕して、彼女に惹かれていく。何とか手柄を収めて、のし上がろうとしている。
ロザリン・ローゼンフェルド(ジェニファー・ローレンス)
アーヴィンの妻。鬱気味で情緒不安定。息子をネタにして、アーヴィンを引き止めている。自由奔放な女性で、アーヴィンの悩みのタネ。
カーマイン・ポリート(ジェレミー・レナー)
ニュージャージー州の市長で、アトランティックシティを豊かにするため、カジノ建設を計画している。イタリア系の情熱的な男で、家族を大切にしている。マフィアとのつながりはあるが、悪党ではない。
ヴィクター・テレジオ(ロバート・デ・ニーロ)
伝説の大物マフィアで、全米一のカジノ経営者。マイアミ在住。カーマインのカジノ建設に絡んでおり、この話が本物か疑っている。

映画『アメリカン・ハッスル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アメリカン・ハッスル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アメリカン・ハッスル』のあらすじ【起】

1978年4月28日ニューヨーク・プラザホテル。スウィートに宿泊していたアーヴィンは、大事な仕事を前に身支度を整えていた。アーヴィンはハゲ頭を隠すため、念入りにヘアーセットをする。

別の部屋では隠しカメラのモニターをチェックしている男がおり、何やら物々しい雰囲気だ。そこへアーヴィンの相棒のシドニーと、FBI捜査官のリッチーが入ってくる。アーヴィンとリッチーは、シドニーのことで喧嘩を始める。しかし気を取り直して、大事な仕事へ向かう。それはニュージャージー州の市長カーマインに、賄賂を渡すという囮捜査だった。しかし市長は金を受け取らずに帰ってしまい、アーヴィンがその後を追う。

そもそも、アーヴィンは完全無欠の詐欺師であり、融資詐欺や絵画詐欺で稼いでいた。シドニーとは、友人宅のパーティーで知り合い、すぐ恋に落ちる。シドニーは聡明な美人で、仕事の面でも優秀な相棒だ。アーヴィンとシドニーは、融資を必要とする相手を巧みに騙し、手数料を荒稼ぎする。2人は熱烈に愛し合っていたが、アーヴィンには家庭があった。

アーヴィンには妻のロザリンと幼い息子ダニーがおり、アーヴィンはダニーを心から愛している。しかし情緒不安定でわがままなロザリンへの愛は冷めており、離婚したがっていた。ロザリンは、ダニーの親権をネタにアーヴィンをつなぎとめる。アーヴィンはロザリンに逆らえず、結局彼女の言いなりになる。

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映画『アメリカン・ハッスル』のあらすじ【承】

いつもの手口でアーヴィンとシドニーが融資詐欺を働いていると、FBIが乗り込んできて、小切手を受け取ったシドニーだけが身柄を拘束される。顧客を演じていた捜査官のリッチーは、個人的にシドニーを気に入っていた。リッチーから、アーヴィンに騙されているのだと言われ、シドニーの心は揺れる。

リッチーは、“同業者を4人売れば、2人を無罪放免にしてやる”と、アーヴィンに司法取引を持ちかける。釈放されたシドニーは、一緒に逃げようとアーヴィンを説得するが、アーヴィンはダニーを不幸にしたくなかった。シドニーは傷つくが、アーヴィンのことは愛しており、何とかリッチーを騙してみることにする。

アーヴィンは、アラブの族長シークという架空の人物を作り出し、詐欺師たちをおびき寄せることにする。詐欺師仲間は、億単位の話だと聞いてシークの話に飛びつき、カジノ建設のための資金を欲しがっているニュージャージー州市長のカーマインを、アーヴィンに紹介すると約束する。

カーマインはギャンブルを合法化させて街を潤そうと考えていた。リッチーの直属の上司は、政治家をはめるようなことはしないほうがいいと反対する。シドニーは巧みにFBIの送金係の女と上層部を味方につけ、捜査資金として2百万ドル用意させる。しかしアーヴィンも、この仕事は危険すぎると感じていた。

それでもリッチーとシドニーに押し切られ、3人はプラザホテルでカーマインと面会する。金を受け取らずに帰ろうとしたカーマインをアーヴィンが追いかけ、巧みな話術でカーマインを信用させる。カーマインはアーヴィンの人柄を気に入り、仲介なしでアーヴィンと話を進めることにする。

映画『アメリカン・ハッスル』のあらすじ【転】

カーマイン夫婦と会食することになったアーヴィンは、その場にロザリンを同伴させる。傷心のシドニーはリッチーを誘い、夜の街へ繰り出す。2人はいい雰囲気になるが、これが本物の愛になるまでセックスはしないと誓う。シドニーは本物になりたかった。

カーマインは奔放なロザリンを気に入り、アーヴィンに友情の証として電子レンジを贈る。アーヴィンはカーマインの人柄に触れ、彼を騙すことに罪悪感を感じ始める。

シークにカジノが建設されるカムデンの街を見せたいというカーマインの要望を受け、アラブの富豪に扮した囮捜査官が、ニューヨークを訪れる。ロザリンはアーヴィンが反対するのも聞かず、その夜のパーティーに出席し、シドニーと鉢合わせする。

パーティーには、大物マフィアたちも呼ばれており、彼らのボスであるテレジオもマイアミから来ていた。テレジオは全米一のカジノ経営者で、素性のわからないアーヴィンやシークを疑っていた。アーヴィンたちは、1週間以内に大金を用意すると約束をし、何とかその場をしのぐ。

ロザリンとシドニーは激しい罵り合いになり、傷ついたロザリンはマフィアのピートと浮気する。アーヴィンは嬉しそうなカーマインを見て、罪悪感から具合が悪くなる。

リッチーに迫られ、シドニーは、自分がリッチーを騙していたことを明かす。2人がもめているところへ、銃を持ったアーヴィンがやってくる。リッチーは、“真相を知ったテレジオが殺すのは、アーヴィンとその家族、そしてシドニーだ”と捨て台詞を吐いて去っていく。アーヴィンはシドニーを取り戻し、大仕事の計画をシドニーに明かす。

映画『アメリカン・ハッスル』の結末・ラスト(ネタバレ)

リッチーが食い下がり、FBIは、テレジオとその組織、さらには腐敗した政治家を一網打尽にすると決める。ホテルのスウィートに隠しカメラを仕掛け、カーマインを通して賄賂を受け取る議員たちの動画を撮影する。

アーヴィンは、何とかしてカーマインだけは救いたいと考えていた。しかし、ピートと恋仲になったロザリンが、余計なことを喋ってしまい、アーヴィンはマフィアに拉致される。車内で拷問されている時、アーヴィンはあることを思いつき、今週2百万ドルをテレジオに支払うと約束して、ようやく放してもらう。

FBIはテレジオ逮捕の証拠を掴む約束で、2百万ドルを用意する。テレジオの代理人である弁護士のオフィスにアーヴィンとシドニーとリッチーで向かい、弁護士から“買収や脅しは我々に任せてくれ”という言葉を引き出し、その録音に成功する。リッチーはシークへの連絡を装ってFBIに電話をかけ、弁護士が指定した口座へ2百万ドルを振り込んでもらう。計画は大成功し、リッチーやFBIは大喜びする。

アーヴィンはカーマインの自宅を訪れ、これが囮捜査だったことを明かす。信じていたアーヴィンの裏切りを知り、カーマインは激怒する。家を追い出されたアーヴィンは、ショックで心臓発作を起こすが、シドニーに介抱されて、最後の仕事へ向かう。

アーヴィンは匿名で、2百万ドルと引き換えに、自分たちの放免とカーマインの減刑を要求する。テレジオの弁護士はアーヴィンの友人が演じた偽者で、FBIはまんまと2百万ドルを騙し取られていた。アーヴィンとシドニーは、FBIから追求されるが、得意の話術を駆使して逃げ切る。リッチーは死ぬほど悔しがるが、FBIの負けだった。

テレジオは野放しのままとなり、収賄の証拠を残した議員たちは逮捕される。カーマインは2百万ドルを返済したので、18ヶ月の懲役に減刑される。

アーヴィンとロザリンは離婚し、ロザリンはピートのもとへ行く。アーヴィンとシドニーはダニーを引き取り、一緒に暮らし始める。アーヴィンは詐欺から足を洗い、まっとうな画廊を経営して、3人で地道に暮らそうと誓う。

映画『アメリカン・ハッスル』の感想・評価・レビュー

1970年代にアメリカで実際に起きた事件をベースにクリスチャン・ベイル、ブラットリー・クーパー、ジェレミー・レナー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンスの豪華キャストにより映画化した作品。

本作を見る上で豪華キャストに目に行きがちだが、これが実際にあった話と言うことが信じられないようなまさに「嘘の様なホントの話」となっている。作品として社会ドラマを軸にコメディ、ヒューマンドラマとしても描かれており、物語がテンポよく進むため見ていて飽きが来ない。(男性 20代)


ただのコメディ映画かと思えば、なんと実話を基にしたとんでもストーリー。詐欺の罪で捕まった主人公が取引をして汚職政治家たちを潰すことになった。しかし対象であった政治家の良い人柄に触れ、罪悪感からFBIを欺いてしまう。そんな話など思わず「あり得ない!」と言ってしまうが、本当にあったというのだから面白い。
ただし、実話に基づいているから興味深いのであり、正直なところ私個人の感覚では今ひとつではあった。

一方で俳優陣に注目したい。バットマンでカッコよく目立っていたクリスチャンベイルは原型がなく、誰かと疑ってしまうような姿を見せた。また、ブラッドリークーパー、エイミーアダムス、ジェニファーローレンスなどそうそうたる面々が出てくる。彼らのおかげもあり、スクリーン上は非常に豪華であった。(女性 20代)


とにかく騙しまくる詐欺師のお話。クリスチャン・ベイルにブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナーにジェニファー・ローレンス。最高のキャストが贈る最高すぎるストーリー。この作品大好きです。
これほどまでにだらしない体のクリスチャン・ベイルが見られるのはこの作品だけでしょう。本当に役作りがすごい。
生きるために騙し続ける彼らの相手もなかなか強者。騙し騙されの展開が、本当に面白かったです。(女性 30代)


詐欺師が主人公ですが、騙し方はそこまで凝ったものではありません。どちらかと言えば人間関係がメインに描かれていたという印象です。今の言葉は真実なのか、表情の意図は、など最後のオチを見るまで本当の真意が見えてこないところが面白いです。あまり良くはないですが、FBIの手柄が微妙だったことや、小物感漂うリッチーが悔しがる様子は何故だか良い気分になりました。

豪華なセットや煌びやかな衣装、有名な俳優も多い分、内容の薄さが残念でした。ロバート・デニーロの登場に思わず声が出ましたが、一瞬だけの出演だったことも寂しいです。(男性 20代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    この映画の売りはエイミーアダムスのセクシーさ、エロさだけ。以上。
    話の筋はどうってことはない。

  2. 匿名 より:

    とんでもないくだらなく見える内容の映画だが、実は1970年代に実際にあったアブスキャム事件をモデルにした作品である。
    もちろんベースにしただけで、フィクションのくくりである。
    映画でもちゃんとそのことは書かれている。

    しかし実際にこんなことが行われてしまうあたり、さすがアメリカである。
    司法取引が大胆に行われることにびっくりしてしまう。
    だがそれらを取り上げた題材というのもまたアメリカらしく、全く隠さずそれを作品に選ぶ辺りのセンスはさすがである。

  3. 匿名 より:

    この映画はキャストの見た目がおかしなことになっているのが話題だった。
    というのも主人公を演じているクリスチャン・ベールは太っていて、はげていて、彼の魅力が消えているのだ。
    もうあそこまでいくと彼には全く見えないので、誰でも良かったのでは無いか?と思ってしまうほどだ。

    あとはシドニーのエロさ加減が凄い。
    詐欺師の片棒を担ぐくらいだが色々なことをしなければいけないので、絵に描いたような峰不二子のような人間がいても面白い。
    2人のアンバランスさがコンビとしては面白かった。

  4. 匿名 より:

    話題になって人気があったほどは面白い作品では無い。
    下品でチープな演出が多く、何より場面の切り替えシーンが非常にわかりにくく見にくい。
    人の描き方もざっくりで、ぱっと見ただけだと人間関係の把握に苦しむ作品だった。

    テーマ自体は壮大なので、もっとこれを上手く利用して格好良い作品に仕上げればオーシャンズシリーズみたいな人気作になったかもしれない。

  5. 匿名 より:

    アメリカには実際に起こった事件をテーマにした映画が実はたくさんある。
    しかしそのどれもがシリアスで本気の格好良さがある。
    しかし本作品は詐欺師としての腕前は確かにあるのかもしれないが、コメディタッチで格好良さが全く無い。
    どちらかというと嫌いな人が多いのでは無いかというジャンルの作品である。

    見た目勝負で俳優のユーモラスな姿が売りなのだろうが、正直見た目というものは鑑賞者はさほど気にならないのだ。
    内容が面白ければ、見た目が普通でもはまってしまうものだし、後からついてくる。
    もう少し無いように気を遣って欲しい作品であった。