映画『アナザー Another』あらすじとネタバレ感想

アナザー Anotherの概要:古澤健監督、山崎賢人、橋本愛のW主演映画で2012年に公開された。原作は綾辻行人の小説で、アニメ化もされている。転校生と「いないもの」役が、災厄を止めるためにクラスに紛れ込んだ死者を探す。

アナザー Another あらすじ

アナザー Another
映画『アナザー Another』のあらすじを紹介します。

1998年。
榊原恒一は亡き母の実家、夜見山市に引っ越してきた。
もともと身体が弱い彼は、発作を起こして入院していたために、5月からの登校になってしまった。
入院中に見かけた、不思議な雰囲気の眼帯をつけた少女を学校でも見かけ、クラスメイトだと知る恒一。
だが、誰も彼女を知らない。
偶然見かけて声をかけると、見崎鳴という名前、それから「もう始まっているかもしれない」と忠告をする。

やがてクラスメイトから、「ミサキ」の話を聞く恒一。
人気者だったミサキという生徒が亡くなったが、クラスメイトは卒業までいるフリをし続けた。
その結果、クラスに毎年「いないもの」を作らないと人が死んでしまうのだという。

そして、現象は始まる。
逃れたい一心のクラスメイトにより、二人目の「いないもの」にされてしまう恒一。
鳴から、図書館の司書でミサキの担任でもあった千曳を紹介され、現象が終わった後のことも聞かされる2人。

そんな中、恒一は鳴から秘密を告白される。
片目が人形の目の彼女は、死の色が見えるのだという。

現象に関して調べ始めた鳴と恒一は、クラスの副担任で美術教師でもある怜子から、かつて合宿が行われて現象が止ったことがあると教えられる。
そして、偶然見つけたカセットテープから、現象を止めるための恐ろしい方法を知ることになる。

怜子と千曳の協力で、急遽合宿が行われる。
誰が死者かわからないまま現象を止める方法を行うの危険性を考える恒一と鳴だったが、不安にかられたクラスメイトがテープを盗み聞きして、暴走がはじまっていく。

アナザー Another 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:ホラー、ミステリー
  • 監督:古澤健
  • キャスト:山崎賢人、橋本愛、宇治清高、井之脇海 etc

アナザー Another ネタバレ批評

映画『アナザー Another』について、感想批評です。※ネタバレあり

年齢指定はもっと厳しいほうがいい

よみがえる死者や、「いないもの」のルール、現象の法則や助かる方法などは理にかなっているが、「いないもの」を作るというのは、いじめに似ていてあまり気分が良いものではない。
いじめを助長する原因になるのではないだろうか。
また、人が亡くなるシーンはあまりにもグロテスクで、気持ちが悪い。
中盤から後半にかけては特にグロテスクな場面が多くて、見ていて嫌になる。

死者を殺めれば現象が終わるという新事実に関しても、卒業生やクラスメイトの心理描写が、リアル過ぎて見ていて気分が悪くなる。
わざわざテープを合宿に持っていったためにクラスが混乱するという、ツッコミどころがある。
鳴の左目の青い義眼が死者を区別する能力があるにも関わらず、合宿に行くまで怜子に気がつかないのもツッコミどころだ。

設定が1998年にしては、近代風の携帯電話を使っているのには、どうにかならなかったのかと疑問に思ってしまう。

アカデミー賞もとった主演女優と、ありがちな”バトルロワイアル”風味

中学のクラスが舞台のため、若手の俳優が多くキャスティングされていて、しかも演技力が高いのが驚きだ。
鳴役の橋本愛は「桐島、部活やめるってよ」でアカデミー賞新人俳優賞優秀賞を獲得し、恒一役の山崎健人も、現在放送中の連続テレビ小説に出演中など、高い演技力が評価されている注目の役者に成長している。
周りを囲むキャストも豪華で、恒一の叔母で死者の怜子には加藤あい、ミサキの因縁を抱え続け、最後は恒一をかばって亡くなったが、やがて死者となってよみがえる千曳役には、袴田吉彦など、中堅どころの役者も作品に花を添えている。

だが、ストーリーの後半、合宿で起こった大惨事では「バトルロワイアル」を連想させ、片目が青く人とは違うものが見える鳴の設定は、小説の「心霊探偵八雲」シリーズを思い起こさせる。
ラストで千曳が死者として学校に戻るシーンは、後味の悪さを感じる。

アナザー Another 感想まとめ

死者を元居た場所に返すことで決着がつく現象の結末の、死者の正体に関する大どんでん返しは、意外性が高くて素晴らしい。
アカデミー賞女優にまで成長した橋本愛、イケメン俳優としても人気が出て、連続テレビ小説にも出演中の山崎賢人など、キャストも豪華だ。
原作も有名小説家、綾辻行人の人気小説という豪華さ。
ここまで豪華だと、名前負けしてしまう作品が多いが、この作品はきちんと作られていて面白い。

だが、グロテスクな描写やいじめを助長するような設定は、見る人を選んでしまうだろう。

気になるラストで終わっているが、原作小説は続編の連載が始まっており、内容が気になる。
グロテスクな描写が多いホラー映画の中に、恒一と鳴の恋愛に近い心情描写が描かれているのは、どこかほっとするものがある。

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