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映画『アビエイター』あらすじとネタバレ感想

映画『アビエイター』の概要:2004年のアメリカ映画(原題:The Aviator)。大富豪ハワード・ヒューズの壮絶な人生を描いた作品でマーティン・スコセッシ監督とディカプリのコンビが製作した映画である。

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映画『アビエイター』 作品情報

アビエイター

  • 製作年:2004年
  • 上映時間:169分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、伝記
  • 監督:マーティン・スコセッシ
  • キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル、ジュード・ロウ etc

映画『アビエイター』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『アビエイター』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『アビエイター』のあらすじを紹介します。

21歳のハワード・ヒューズは父の遺産を元に航空アクション映画「地獄の天使」を制作しハリウッドに進出した。
ハリウッドのトップスターと恋愛を楽しみながらも、映画を製作し続けどれも人気がでて絶好調だった。
そんなハワードは航空会社を設立する。
夢の1つを叶えたハワードはここぞとばかりに人生を謳歌しているように見えたが、実際には夢しか見えなくなり他の事がうまくいかなくなってしまう。
恋愛をすればゴシップ誌にすっぱ抜かれる始末だ。

彼の母親が以上に潔癖症だったため、幼い頃から必要以上に潔癖に育ったハワードは精神的に崩壊し始める。
そして物を触るときはティッシュ越しに、排泄は室内で牛乳瓶に、しまいには全裸で暮らすなどその生活は尋常では無かった。

その後大手の飛行機会社オーナーとなったハワードは、第二次世界大戦時、政府からの補助をうけて作った偵察機の試乗のために自ら乗り込んだ。
しかしこの飛行が失敗し、瀕死の重傷を負うことになってしまう。

このことでハワードがやろうとしていたことがFBIの捜査の目にとまった。
公金の不正使用を調べるためである。
政治家が開く公聴会に出席することになったハワード。
しかし精神を病んでいた彼は応じない。
そんな矢先彼の飛行機会社が経営不振に陥る。
買収の話に乗らないハワードだったが、突然倒れてしまう。
そして迎える公聴会。
難しいと思われていた世論も味方に付けハワードに有利なものへと進んでいった。

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映画『アビエイター』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『アビエイター』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

伝記映画としてのリアル

この映画は伝記映画としては面白い。
何故ならファンタジーのような作り込みもない上、物語の内容が精神を病むというわかりやすい描写が多いのだ。
伝記映画と言うのは完全にフィクションでもない。
本当にいた人物の本当の事を描かなければならないからだ。
ハワード・ヒューズはやるすぎ感のあるふざけた大人子供である。
基本的には親の遺産をあてにし、やりたいことは全てやりたいとういうワガママを通す男である。

飛行機を操縦したいという夢を自分が生きている間中見て、遂には叶えてしまう実行力。
失敗してもそれを失敗とも思わない勘違い力。
どれをとってもハワードの長所でもあり短所でもあると言える。
子供向けではないのが残念であるし、正直言うとこの伝記は必要な伝記ではない。
知らずに通り過ぎても何ら問題はない。
付け足しとして頭に入れたい知識としてはあっても良いかな程度の考えで鑑賞するのを薦める。

ストーリーの流れの普通さ

伝記映画のいけない特徴の1つ。
それはストーリー構成の面白くみのなさである。
淡々と進みドラマティカルな描写が少なくなる。
それはもちろん仕方のないことではあるが、人生という一連の大きなくくりで物語が進んでいく上で山場だけは盛り上げて欲しいものである。
本作品も印象深い山場はハワードが精神を病んでしまうところではないだろうか。
そこしか印象に残らないのである。
この流れを少しでも劇的にジェットコースター形式にしてくれるとより見やすくなる。


お金持ちで、自分のやりたいことが出来て、いつまでも夢を追いかけられる。こんな人生羨ましい限りですが、当の本人はこんな生活をしていても満たされない部分が多く、お金や夢だけが全てではないのだと感じました。
確かにお金があれば、やりたいことを出来るし、夢に近づく事も可能かもしれません。しかし、お金を持っているだけでは何も始まらず、そのお金を増やす才能、何かを生み出す才能が必要なのでしょう。
彼の人生を通して幸せとは、夢とは何なのか改めて考えさせられました。(女性 30代)


とりあえず長い・・・後から知ったのだけど伝記映画ということで、そりゃあ人様の生涯を描こうとしたら短くはできないかとは思う。伝記映画ということで淡々と「こういう人がいました」という感じになるのは分からなくはないのだけど、映画である以上なにかしらのカタルシスが欲しい。この作品にはそれを見いだせなかった。
ディカプリオは他の作品同様熱演している。皆これでディカプリオにオスカーを取らせてあげたかったんだろうなと思わずにはいられない大作感と地味さが裏目に出たかと邪推してしまった1本。(男性 40代)

映画『アビエイター』 まとめ

ハワード・ヒューズを映画にしたいという発想が素人にはわからない。
もう映画にするような有名人がいないとしか思えないのである。
そのくらいあまりに魅力に乏しく、お金をかけて派手に製作したものであるのにも関わらず面白くない。
映画の内容が面白く無いというっているわけではない。
この人物の人生自体が面白いと言えないのである。
もしかしたら男性なら共感できるようなロマンがあるのかもしれない。
自分が女性だからこの夢物語で不透明な欲求が許せないのかもしれない。
レオナルド・ディカプリオがこのハワードにピッタリだったのかはよくわからないが、気難しく潔癖である人物像は見事に作り上げていると言って良いだろう。

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