映画『あやしい彼女』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「あやしい彼女」のネタバレあらすじ結末

あやしい彼女の概要:73歳のヒロインは、ある夜に写真館で写真を撮ってもらう。すると、不思議なことに自分の姿が20歳に変貌。仕事に子育てにと青春を費やして来たヒロインは、自分の素性を隠して青春を謳歌。彼女の行動と言動により、周囲の心をも次第に変えていく。

あやしい彼女の作品概要

あやしい彼女

公開日:2016年
上映時間:125分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、ヒューマンドラマ
監督:水田伸生
キャスト:多部未華子、倍賞美津子、要潤、北村匠海 etc

あやしい彼女の登場人物(キャスト)

大島節子(多部未華子)
瀬山カツが20歳になった姿。だが、中身は73歳。透き通るような歌声を持ち、翼のバンドでボーカルを務める。可愛らしい容貌。ファッションは70年代が中心。
瀬山カツ(倍賞美津子)
73歳。毒舌で派手好きな女性。若い頃に妊娠、出産したため、青春時代を子育てと仕事に費やした。夫は病で早逝しており、以降はシングルマザーで幸恵を育て上げる。
瀬山幸恵(小林聡美)
カツの娘。何かと自分のせいにするカツとは、意見が合わない。しかし、母親のことを心配している。雑誌編集長だったが、加齢とともに役を下ろされてしまう。
小林拓人(要潤)
音楽プロデューサー。ソウルフルな歌手を探しており、節子の歌声に心を打たれ、彼女に惹かれていく。
瀬山翼(北村匠海)
カツの孫でバンドマン。祖母思いの優しい青年。節子のお陰で音楽の方向性を決めることができる。

あやしい彼女のネタバレあらすじ

映画『あやしい彼女』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

あやしい彼女のあらすじ【起】

瀬山カツ73歳は、商店街でも有名な毒舌婆さんである。派手な服を身に着け、ばあちゃんと呼ばれると激怒するほど、気の強い性格。彼女は銭湯でパートをしながら生計を立てていた。1人娘は雑誌編集長で、20歳で男の子の孫が1人いる。
カツと娘の幸恵は、似た者同士でいつも意見が合わない。2人の緩衝材として一役買っているのが、孫であり息子でもある翼だった。彼はバンドを組んでいる。その件に関して幸恵は反対しているが、カツは歌が好きなので賛成していた。

翼のバンドはライブハウスでも人気のないバンドだった。音楽性が一貫していないためだ。しかしある日突然、ボーカルの女の子が就活するというのでバンドから抜けてしまう。

そんな折、カツがオレオレ詐欺に引っかかってしまい、全てを娘のせいにしてしまう。すると幸恵は傷ついて、自分の好きなようにすればいいとカツを冷たく突き放すのだった。
カツはその夜の内に家出。神社の境内で泣いていると、オオトリ写真館という写真スタジオが目に入った。

彼女は誘われるように写真館へ。カツは娘を育てるために自分のすべてを犠牲にしてきた。故に、青春というものに強い憧れを抱いている。彼女は若い頃に戻ったような気になって、唇に紅をひき写真を撮ってもらった。

その後、スタジオから出てすぐ、ひったくりに遭うカツ。彼女はバイクを追いかけてバッグを取り返した。犯人を叱りつけていると、ヘルメットに自分の姿が映る。その顔に驚愕したカツ。この若い女は誰だ。

あやしい彼女のあらすじ【承】

1晩経っても戻らないカツを心配した幸恵は、朝になってカツの幼馴染である銭湯の主人に相談へ向かっていた。

その頃、カツは公園の滑り台で目を覚ます。若返った身体は、年寄りとは大違い。俄かに嬉しくなり、はしゃぎまわるカツ。
彼女は銀行から貯金を下ろし、美容院へ向かった。雑誌で見たオードリー・ヘプバーンの髪型に整えてもらう。次は服だ。『ローマの休日』のヘプバーン風に整え、靴を購入。
その後、幼馴染の銭湯で寛ぐも、入浴中にのぼせてしまう。しかし、介抱してくれる幼馴染は、若いカツに気付かない。彼女は口から出まかせの経歴を話し、幼馴染の家に居候させてもらうことにした。

商店街のお祭りがあり、カツもそこへ参加。会場ではのど自慢大会が開かれていた。厚化粧のシニアであるライバルが高得点をたたき出したため、カツの負けず嫌いに火が点く。
彼女はそこで『見上げてごらん夜の星を』を歌い上げる。彼女の歌声は、透き通った美しいものだった。
通りがかった音楽プロデューサー小林でさえも、カツの歌声に誘われて会場へ。そこには、たまたま翼も来ていた。

咄嗟に逃げ出したカツだったが、翼に捕まってしまい食事を共にする。彼女は大島節子と名乗り、話の流れでバンドのボーカルをすることになった。

翌日、バンド練習の見学に来たカツ。孫はビジュアル系を目指しているのか、とにかくうるさいばかりの音楽を奏でる。呆れてしまったカツは、歌というのは魂を震わせるものが本物なのだと説教。
カツをボーカルとした翼のバンドは、70年代のカバーバンドとして路上ライブを行い、かなりの額を稼ぐことになる。

あやしい彼女のあらすじ【転】

小林はカツの歌声に心を打たれ、彼女を歌手デビューさせたいと考えていた。そんな折、ネット動画でカツの歌を発見した小林。翼のバンド「怪しい彼女」にデビューの話を持ち掛ける。

自宅へ戻ったカツだったが、自分の持ち物を餌に網を掛けられる。犯人は幼馴染だった。すかさず、やり返したカツは幼馴染に説教する。傍から見たら、孫が爺さんを虐めているようにしか見えない。紆余曲折の果て、幼馴染は目の前にいる節子がカツであることに気付いた。

心配している幸恵に幼馴染がカツの手紙を届けた。その後、カツは節子として幸恵と会話。娘の心情や現状を初めて知る。

「怪しい彼女」が歌番組に出演。カツは歌が流行った頃の生活を思い出し、泣きながら熱唱。この放送が話題となり、ロックフェスへの出演オファーが入る。ただし、フェスに出演するには、オリジナル曲を披露しなければならない。

小林を含めたバンド仲間とアウトドアに向かったカツ。彼女は20歳の若さで大変な働き者、且つ母親のような面倒見の良さを発揮。そして、若さを堪能する。だが、山道で転んだ際、足に傷を負ったカツは自分の足に、ある発見をする。傷ができて流血すると、その部分だけ歳が戻ってしまうのだ。

幼馴染とその実験をしていると、幼馴染の娘が勘違いしてしまい、家を出て行って欲しいと言われてしまうカツ。行く宛てもなくさまよっているところへ、小林からメールが入り彼女は一時、彼の家へ避難した。

あやしい彼女のあらすじ【結】

幼馴染は幸恵に節子の素性を明かしたが、幸恵は容易に信じなかった。
そうしている間にも、小林と距離を縮めていくカツ。若さを謳歌し、小林へ密やかな恋心を抱く。

「怪しい彼女」はオリジナル曲が作れずに思い悩んでいた。カツは翼を励ますが、その時のしぐさにはっとする翼。節子は誰だという疑念が頭を過る。その後、励ましもあって必死にオリジナル曲の制作に勤しむ翼。

そんな息子をそっと見守る幸恵だったが、翼のPCにバンドメンバーで撮った画像を目にし、はっとして昔の写真を引っ張り出す。自分が幼い頃、母親と撮った写真だ。幸恵は若い頃の母親の姿を目にし、愕然とする。節子と同じ姿だ。嘘だと思っていた話は本当だったのだ。

翼が必死になって作った曲にオッケーが出た。喜んでいる最中、カツの携帯に着信がある。それは、厚化粧シニアの訃報だった。彼女は通夜に参列せず、そっと遠目から見送った。

ロックフェスにて順番待ちしていた「怪しい彼女」。翼は修理に出していたギターの受け取りに行っていた。だが、もうじき出番だというのに、翼が戻らない。ようやく来たと思ったら、意識も朦朧としており傷だらけの血塗れだった。どうやら戻る際、交通事故に遭ったらしい。すぐさま救急車が呼ばれる。しかし、翼は出演すると言い張るも、それどころではない。節子の説得もあって「怪しい彼女」は、翼抜きでロックフェスに出演した。

病院へ搬送された翼だったが、輸血が必要だと言う。彼の血液はRH-型だった。同じ血液型を持つのは、祖母のカツだけである。そこへ節子が姿を現し、自分から血液を抜いて欲しいと言う。節子から血を抜けば恐らく、73歳のカツに戻ってしまうだろう。幼馴染の制止を振り切るカツ。自分の容貌よりも、孫の命の方が大切に決まっている。

輸血へ向かう節子に声を掛けた幸恵。彼女は節子が母親のカツであることを知り、今まで育ててくれた礼を言う。そして、節子としての人生をやり直せと話した。翼は自分の息子だから、自分がどうにかすると。
だが、カツは幸恵がいたから母親になれたと言い、万病に効くツボを娘に教えた。母子はようやく、仲直りする。そして、カツは覚悟を決めて、翼に輸血をするのだった。

1年後、73歳に戻ったカツは幸恵とライブのリハーサルを見学していた。
「怪しい彼女」は元のボーカルが戻りこの度、ライブが行われる。カツの小林への淡い恋心は破れてしまったが、これで良かったのだ。彼女は風に吹かれてくると言い、会場を出て行く。
同じ会場にいた小林は、記者に1年前のボーカルのことを聞かれ、一緒に撮った画像を見直す。だが、不思議なことに画像から彼女の姿だけが消えていた。一体、何者だったのか。

歩道を歩くカツの前に若い男が現れる。その顔を見たカツは、幼馴染の名前を呼んだ。彼もどうやら例の写真館へ行ったらしい。2人は笑いながらバイクに乗って、ドライブへ向かった。

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