映画『ブロークバック・マウンテン』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ブロークバック・マウンテン」のネタバレあらすじ結末

ブロークバック・マウンテンの概要:まだ同性愛者への差別や偏見が根強かった1960年代のアメリカ中西部を舞台に、カウボーイ・カップルの一途な愛を描く。許されぬ愛に苦悩する2人が繊細に表現されており、ゲイ映画というよりはストレートなラブストーリーとして胸を打たれる秀作。世界中で高く評価され、数々の映画賞を受賞した。

ブロークバック・マウンテンの作品概要

ブロークバック・マウンテン

公開日:2005年
上映時間:134分
ジャンル:ラブストーリー
監督:アン・リー
キャスト:ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ etc

ブロークバック・マウンテンの登場人物(キャスト)

イニス・デル・マー(ヒース・レジャー)
牧場育ちの貧しいカウボーイ。両親は事故で死に、兄と姉に育てられた。アルマという婚約者がいるが、ジャックと出会い、深く愛し合うようになる。幼い頃に撲殺された同性愛者を見ており、ジャックとの関係が知られることを極端に恐れている。
ジャック・ツイスト(ジェイク・ギレンホール)
イニスと似たような境遇のカウボーイ。両親は健在だが、父親とうまくいっておらず、仕事を転々としている。ロデオができる。イニスと小さな牧場を経営して、2人きりで暮らしたいと願っている。
アルマ・ビアーズ(ミシェル・ウィリアムズ)
イニスの婚約者で、後に結婚して2人の娘を出産する。夫とジャックの関係に気づいて苦しむ。
ラリーン・ニューサム(アン・ハサウェイ)
父親が農機具会社を経営する裕福なカウガール。ロデオ大会でジャックと知り合い、結婚する。ジャックとの間に息子がひとりいる。父親はジャックを毛嫌いしている。

ブロークバック・マウンテンのネタバレあらすじ

映画『ブロークバック・マウンテン』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ブロークバック・マウンテンのあらすじ【起】

1963年、ワイオミング州シグナル。貧しいカウボーイのイニスとジャックは、仕事を求めてこの地へやってきた。牧場経営者のアギーレは、ブロークバック・マウンテンで羊の放牧をする仕事を2人にくれる。

ブロークバック・マウンテンでは、森林局の指定する野営区でテントを張り、夜になると1人はそこから5キロほど離れた放牧地で羊の監視をするよう指示を受ける。山には羊を狙う獣が多く、去年も甚大な被害が出ていた。

ジャックは去年もこの仕事をしており、夜の監視を引き受けてくれる。イニスは食事作りを担当し、朝は朝食を用意してジャックの帰りを待つ。しばらくしてジャックが疲れ始めたため、イニスが夜の監視へ出るようになる。シャイなイニスはジャックによそよそしかったが、酒を飲んで身の上話などをするうちにだんだん心を開いていく。

ある晩、イニスは酒を飲みすぎ、野営区で一眠りする。最初は外で寝ていたが寒さに耐えきれず、ジャックとテント内で眠り始める。ジャックはずっとこの機会を待っており、背後からイニスを抱きしめる。イニスも同じ気持ちだったようで、2人は激しく愛し合う。

イニスにはアルマという婚約者がおり、ジャックも完全なゲイというわけではなかった。それでも2人は強く惹かれあい、深く愛し合うようになっていく。様子を見にきたアギーレは、2人のただならぬ関係に気づく。

ブロークバック・マウンテンのあらすじ【承】

アギーレは予定より1ヶ月以上早く、2人の仕事を終わらせる。別れる前の日、2人はやりきれない想いをぶつけ合うように殴り合い、ジャックは出血してしまう。イニスは自分のシャツをなくしていた。

別れ際、ジャックは来年も来ると言うが、アルマとの結婚を控えたイニスは、はっきりした返事をしない。それでもジャックと別れた後、イニスはひとりで泣き崩れる。

アルマと結婚したイニスは、牧場での肉体労働に励んでいた。1年後、ジャックは再びシグナルへやって来るが、アギーレに追い返されてしまう。

イニスとアルマの間には2人の娘が生まれ、アルマの希望で牧場から町中へ引っ越していた。ジャックはロデオ乗りとして各地の大会に出場しており、ラリーンという女性と出会って結婚する。ラリーンの父親は農機具会社を経営しており、ジャックもその仕事を手伝う。父親は娘や孫は溺愛していたが、ジャックのことは蔑んでいた。

そんなある日、イニスのもとにジャックからブロークバック・マウンテンの絵葉書が届く。“会いたい”というジャックに、イニスはすぐ“いいとも”という返事を送る。

4年ぶりに再会した2人は、イニスの自宅下で堪えきれずにキスをする。2階の窓からそれを見てしまったアルマは、あまりの衝撃に言葉を失う。イニスはアルマにジャックを紹介し、今晩は飲み明かすと言って家を出て行く。翌日からは釣りに行くという口実でキャンプに出かけ、2人きりの時間を満喫する。残されたアルマはひとりで泣いていた。

ブロークバック・マウンテンのあらすじ【転】

結婚生活に疲れていたジャックは、イニスと小さな牧場を持ち、2人で暮らしたいと語る。しかしイニスはアルマや子供を捨てる気にはなれなかった。イニスは9歳の時に、故郷で牧場を経営していた同性愛カップルのひとりが、ひどい殺され方をしたのを見ていた。それもあって、たまに会うぐらいの関係でいるべきだと、ジャックを諭す。

その後も2人は、釣りを口実にして時々会っていた。アルマとイニスは結局うまくいかなくなり、1975年に離婚する。離婚を知ったジャックは、すぐイニスのもとへ行くが、ちょうどイニスと娘の面会日と重なってしまい、一緒に過ごせなかった。ジャックはやりきれず、メキシコ国境付近で男娼を買う。

その後アルマは職場仲間と再婚し、新しい家庭を築く。アルマはイニスに再婚を勧めるが、イニスにその気はなかった。アルマは自分がジャックとの関係に気づいていたことを打ち明け、“うす汚い人”とイニスを罵る。イニスは思わずアルマを殴ってしまう。

ジャックとイニスの関係は続いていたが、短い時間しか一緒にいられないことに、ジャックは苛立っていた。

イニスは酒場でキャシーという女性に誘惑され、なんとなく付き合い始める。ジャックはランドールという妻帯者の男性から、釣りに誘われる。ジャックとランドールは、その後何度か釣りに行く関係になる。

ブロークバック・マウンテンのあらすじ【結】

イニスとジャックが出会ってから、20年近くが経とうとしていた。2人の関係は今も続いていたが、子供の養育費を払っているイニスは、思うように時間が作れないでいた。ジャックはそれが不満だった。

ジャックがメキシコへ行ったことを知ったイニスは、激しい嫉妬を感じてジャックを責める。ジャックはイニスのせいだと反論し、なかなか会えない切なさをぶちまける。いっそ別れられたら楽になれるのにと、イニスは泣き出してしまう。イニスもジャックを狂おしいほど愛しており、本当は片時も離れたくなかった。

それからしばらくして、ジャックへ送った葉書が、受取人の死亡を理由に送り返されてくる。イニスはすぐにラリーンへ電話をかけ、事情を聞く。ジャックは道端でトラックのパンクを直していて、タイヤの破裂により死亡していた。しかしイニスは、ジャックがあの同性愛者のように殴り殺されている姿を想像する。

ジャックは“遺灰はブロークバック・マウンテンにまいてほしい”という遺言を残していた。イニスは遺灰を譲ってもらうため、ジャックの実家を訪ねる。実家は貧しい牧場で、ジャックはイニスと一緒にこの牧場を立て直すと父親に話していた。

イニスはジャックの部屋を見せてもらう。クローゼットの奥には、あの日ブロークバック・マウンテンでなくしたと思っていたイニスのシャツと、血のついたジャックのシャツが、重ね合わせて吊られていた。イニスは思わずそのシャツを抱きしめ、ジャック恋しさに涙を流す。母親はそのシャツをイニスに譲ってくれる。父親は、ジャックは家族の墓に埋葬すると語る。

イニスはそれからもひとりで暮らす。イニスの部屋のクローゼットには、ブロークバック・マウンテンの絵葉書と重なり合った2人のシャツが飾られていた。イニスはシャツを見つめながら“永遠に一緒だ”とジャックに語りかける。

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