映画『バタフライ・エフェクト』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「バタフライ・エフェクト」のネタバレあらすじ結末

バタフライ・エフェクトの概要:過去に戻る能力を持った主人公は、自殺した初恋の人を救うため、何度も過去に戻って女性が幸せになれる人生を模索する。カオス理論の中のバタフライ効果にヒントを得て、些細な過去の変化が未来にどう影響するかを描いたSFサスペンスであり、主人公の一途な愛を描いたラブストーリーでもある。緻密に計算された脚本が秀悦な見応えのある作品。

バタフライ・エフェクトの作品概要

バタフライ・エフェクト

公開日:2004年
上映時間:114分
ジャンル:サスペンス、SF、ラブストーリー
監督:エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバー
キャスト:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット、エルデン・ヘンソン etc

バタフライ・エフェクトの登場人物(キャスト)

エヴァン(アシュトン・カッチャー)
7歳の頃から時々記憶を失くすことがあり、精神科医のアドバイスで1日の行動を日記に書くようになる。父親は長年精神病院に入院しており、母親と2人で暮らしている。幼なじみのケイリーが初恋の人。
ケイリー(エイミー・スマート)
エヴァンの幼なじみ。両親は離婚しており、父と兄と暮らしている。父から虐待を受けている。エヴァンが初恋の人。
トミー(ウィリアム・リー・スコット)
ケイリーの兄。父の虐待によって心が荒み、暴力的な人間になる。妹のケイリーが唯一の理解者。
レニー(エルデン・ヘンソン)
エヴァンの幼なじみ。喘息持ちの肥満児で、トミーにいじめられている。飛行機の模型作りが好き。
アンドレア(メローラ・ウォルターズ)
エヴァンの母。息子が夫と同じ病気ではないかと心配している。
ジョージ(エリック・ストルツ)
ケイリーとトミーの父。小児性愛者の危険人物。

バタフライ・エフェクトのネタバレあらすじ

映画『バタフライ・エフェクト』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

バタフライ・エフェクトのあらすじ【起】

20歳のエヴァンはある場所に立てこもり、必死でメモを書き残していた。この行動はエヴァンにとって最後の賭けであり、失敗は自分の死を意味するとエヴァンは書き残す。

13年前。7歳のエヴァンはニューヨークのブライアヴィルに住んでいた。父親は精神病院に長期入院中で、母のアンドレアは女手ひとつでエヴァンを育てている。エヴァンは元気に成長しており、アンドレアも安心していた。

ところが、エヴァンは学校で人殺しの絵を描いており、アンドレアはエヴァンを精神科へ連れて行く。エヴァンはその絵を描いたことを覚えておらず、医師は1日の行動を日記に書くよう指導する。その日からエヴァンは、毎日の行動日記をつけ始める。

ある時は台所で包丁を持って立っていたが、エヴァンはそれも覚えていなかった。ジョージの家に預けられ、映画を撮影すると言われて地下室でケイリーと裸にされていた時も、エヴァンはその前の記憶を失っていた。しかし脳には異常がなく、医師は父親に会えないストレスではないかと推測する。

アンドレアはエヴァンと父親を会わせてみる。しかし父親はなぜかエヴァンに襲いかかり、警備員に頭を殴られて死亡してしまう。

6年後、13歳になったエヴァンは、トミーやケイリーと悪さをするようになっていた。ある日、トミーは父親の所有するダイナマイトを見つけ、レニーにそれをよその家のポストに仕掛けるよう命じる。エヴァンとケイリーもその様子を見守っていたが、エヴァンは途中の記憶を失くし、気が付いた時は発作を起こしたレニーが救急車で運ばれていた。

その後、退院したレニーを誘って散歩へ出たエヴァンとケイリーは、トミーが廃品置場でエヴァンの飼い犬のクロケットを麻袋に積め、燃やそうとしている現場に出くわす。トミーは、止めようとしたケイリーとエヴァンを材木で殴り、クロケットを燃やしてしまう。アンドレアはこの町を出ることに決め、エヴァンはケイリーに“君を迎えにくる”と約束して引っ越していく。

バタフライ・エフェクトのあらすじ【承】

20歳になったエヴァンは大学で心理学を専攻し、記憶喪失について研究していた。この7年間、エヴァンは一度も記憶喪失になっておらず、ルームメイトとそれなりに楽しい大学生活を送っていた。

ある晩、エヴァンは久しぶりに子供の頃につけていた日記を開く。日記を読むと、エヴァンは13歳の時に戻ったような感覚になり、そのまま気絶してしまう。

エヴァンは、ブライアンヴィルヘ戻ってレニーに会う。レニーは部屋に引きこもって飛行機の模型を作り続けていた。あの廃品置場で何があったのかを思い出したいと話すと、レニーの様子がおかしくなる。レニーは完全に心を病んでいた。

そしてエヴァンはあのポスト爆破事件の詳細を思い出す。爆発直前、家には赤ん坊を抱いた母親が帰ってきて、ポストを開けた。そしてポストは大爆発したのだった。

エヴァンは、父が失った記憶を取り戻す方法を見つけ、あることができるようになったことを知る。エヴァンはその話に興味を覚え、7歳の時の記憶を取り戻そうと、ケイリーに会いに行く。

ケイリーはエヴァンとの再会を喜んでくれるが、とても不幸そうだった。エヴァンはケイリーに、地下室で何があったのかを尋ねる。ケイリーはその質問に傷つき、泣きながら帰ってしまう。そしてトミーからケイリーが自殺したと聞かされる。

バタフライ・エフェクトのあらすじ【転】

エヴァンはもう一度過去に戻れば、ケイリーを救えるのではないかと考える。日記を読めばその時の自分に戻れることがわかっていたエヴァンは、7歳の時に戻って、地下室でエヴァンとケイリーに性的虐待をしようとしていたジョージに説教をする。ジョージは反省し、ケイリーへの虐待をやめる。

意識を取り戻した20歳のエヴァンは、ケイリーとベッドの中にいた。ケイリーは華やかな女子大生になっており、エヴァンはエリート大学生になっていた。エヴァンはケイリーにプロポーズし、2人は幸せな夜を過ごす。しかし、ケイリーの分まで父から虐待されてきたトミーは、唯一の理解者である妹を奪われることを恐れ、エヴァンに襲いかかる。エヴァンはクロケットやレニーのことを思い出し、憎しみにかられてトミーを殴り殺してしまう。

刑務所へ収監されたエヴァンは、母に日記を持ってきてもらう。エヴァンはホモの囚人から狙われており、同部屋のカルロスを味方につけるため7歳の時に戻る。エヴァンは学校で2人の男を殺す絵を描き、自分の手の平をわざと傷つけて現在へ帰る。信心深いカルロスは、突然手の平に傷跡のできたエヴァンを神の使いだと信じ、ホモの囚人を刺し殺すエヴァンに協力する。その直後、エヴァンはクロケットが燃やされた日へ戻る。

廃品置き場へ行く前に、エヴァンはレニーに麻袋を破るための鉄片を渡し、“親子にした罪を償え”と耳打ちする。廃品置き場ではうまくトミーを説得し、トミーは自らクロケットを放す。しかし償いの意味を勘違いしていたレニーは、鉄片でトミーを殺してしまう。

現在に戻ると、レニーは精神病院で体を拘束されており、自分に鉄片を握らせたエヴァンを恨んでいた。エヴァンは父親と会った日に戻る。父親はエヴァンがしていることの危険さを指摘し、母親を殺す恐れもあるのだと警告する。そして父親は、自分の警告を受け入れない息子を殺そうとしたのだった。

バタフライ・エフェクトのあらすじ【結】

エヴァンはケイリーに会いに行く。ケイリーは薬物まみれの場末のストリッパーになっていた。エヴァンは今までの経緯をケイリーに話してみる。ケイリーはその話が本当なら、エヴァンのせいで散々な目にあったと怒り出す。そして過去を変えられるのなら、爆破事件に巻き込まれた母親と赤ん坊を救えと捨て台詞を残して去って行く。

エヴァンは爆破事件の日に戻り、ポストを開けようとした母親と赤ん坊を救う。現在へ戻ったエヴァンは、爆発で両腕を失い、車椅子生活を送っていた。幸せな大学生になったケイリーとレニーは恋人同士になっており、トミーは信心深い善人になっていた。3人の順調な人生と引き換えにエヴァンは障害者となり、それを苦にしたアンドレアは末期の肺がんを患っていた。エヴァンは母を救うため、もう一度だけ過去へ戻る。

7歳の時の地下室へ戻ったエヴァンは、ジョージの隠していたダイナマイトを処分しようとして、ケイリーを爆死させてしまう。そして現在では精神病院に隔離されていた。

エヴァンは主治医に日記を渡してほしいと頼むが、そんなものは存在しないし、全てはエヴァンの妄想なのだと言われてしまう。エヴァンは父親もありもしないアルバムを探していたと聞き、アンドレアに子供時代のホームムービーを持ってきてもらう。

そして夜、エヴァンは病室を抜け出して主治医の診察室に立てこもり、メモを書き残す。警備員たちが外で大騒ぎする中、エヴァンはホームムービーを見る。そこには、幼いエヴァンとケイリーがいた。エヴァンはその過去に戻り、“そばに来るな”と言ってわざとケイリーを突き放す。

以前ケイリーは、両親が離婚した時に母親を選ばなかったのは、エヴァンが初恋の人だったからだと話していた。エヴァンは、自分が拒絶すればケイリーはトミーと母親のところへ行って幸せになれるだろうと考えたのだ。

エヴァンの思った通り、その後ケイリーとトミーは母親のところへ行き、エヴァンとはそれきりになる。大学生になったレニーは、ケイリーのことを覚えてもいなかった。エヴァンはこれで大丈夫だと考え、日記や写真など、過去につながるものを全て燃やしてしまう。

8年後。エヴァンは医者となり、順調な人生を歩んでいた。多くの人が行き交う通りで、美しい女性になったケイリーとすれ違ったエヴァンは、声をかけずに立ち去る。エヴァンはこの世の誰よりも愛する女性の幸せを願い、彼女の人生に関わらない道を選択していた。

バタフライ・エフェクトの解説・レビュー

記憶がない理由

タイムトラベル、タイムスリップなら、体ごと時空移動しても良いように思います。
しかしそれでは、SFならではの矛盾が生じてきます。有名なのは「親殺しのパラドクス」。
このような矛盾は、数多くあります。

しかし、意識だけ過去に、しかも過去の自分が行った行為では、矛盾が生じにくく、見ていてもスムーズに話が進みます。
ここで、未来の自分が過去の自分に説明・・・となると、時間もかかります。

また、過去の自分に記憶が無い時にだけ、過去に戻って行動を起こせる=まだ起こっていない未来の意識が存在しているので、過去の記憶が存在できないと、考える事ができます。

過去が変わったその後の人々

囚人のカルロスは、エヴァンが消えたその後、どうなったのでしょうか?
他にも、エヴァンの過去の改ざんに巻き込まれた人たくさんの人々はどうなったのでしょう?

本当に過去に戻っているよりは、SFの定番、パラレルワールドの可能性が高いと思われます。
エヴァンは過去を変えているつもりでも、実はそっくりな世界に移動しているだけで、カルロスはそのまま囚人として存在し、別のエヴァンと共に何らかの罰を受けているのです。

過去を変えている可能性も少なからずありますが、そうすると、記憶がないけれど誰かが怪我をしていた、怖がって教えてもらえない。
これは大人になったエヴァンが過去に戻る前、最初に過ごしたいわばベースの過去なので、知らない間に怖がらせたり怪我のきっかけは作れません。
パラレルワールドの可能性を考えれば、別のエヴァンの意識があったと考えられ、腑に落ちます。

ラストシーン

ラストシーンで、エヴァンとケイリーがすれ違いながら、お互い声をかけませんでした。
エヴァンは、声をかけてもよかったはずですが、ケイリーを大切に思うからこそ声をかけず、子供の頃に戻った時にも「近づくな」と言ったのでしょう。
もしもまた過去に戻ってしまった時、影響が及ばないようにとまで考えたのだと思います。

バタフライ・エフェクトの感想まとめ

設定がとにかく面白い!
SF映画でタイムトラベルを扱う場合、一歩間違えれば駄作になってしまうのに、記憶が無くなるという設定から意識だけが過去に戻るという、意外性をついた作品です。
最初は記憶が無い展開を見て、過去に戻るシーンで何が起こっていたのかという、種明かしのような設定も見ていて飽きません。
しかも、病院にいる父親も実は同じ能力があり、遺伝したというおまけまでついてくるので、シリーズ化にも納得です。

誰かの未来を良いほうに変えたいのに、戻れば戻るほど悪くなるという悪循環、イヤミスにも似たこの展開はクセになります。
カオス理論のバタフライエフェクト効果の解説が最初にあるのですが、見終わってから考えるとこのタイトルに納得できます。

別のラストシーンが収録されたDVDもあり、ストーカー編には笑わされます。

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