映画『シャーロットのおくりもの(2006)』あらすじネタバレ結末と感想

シャーロットのおくりもの(2006)の概要:『シャーロットのおくりもの(2006)』(原題:Charlotte’s Web)は、ある町の農場で起こった動物たちの奇跡を描いた有名な童話の映画化作。子豚のウィルバーと蜘蛛のシャーロットの友情の物語。

シャーロットのおくりもの(2006) あらすじネタバレ

シャーロットのおくりもの(2006)
映画『シャーロットのおくりもの(2006)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

シャーロットのおくりもの(2006) あらすじ【起・承】

平凡な田舎町・サマセット郡。ある春の夜、ファーンの家では11匹の子ブタが生まれた。少女のファーンはその様子に感動するが、父が一番小さい子ブタを処分しようとするのを見て自分が育てるという。
それからというもの、ファーンは小学校にまで子ブタのウィルバーを連れていき、先生や母親を困らせた。まるで人間の赤ちゃんに接するようにウィルバーの世話をしていたが、父親は大きくなるウィルバーを家で飼うことはできないと、家の向かいのザッカーマン農場へ売られることになった。

ファーンとの暮らししか知らなかったウィルバーは、農場に来て初めて見る動物たちに大興奮。羊やアヒル、馬や牛たちと友達になろうとするが、家畜として飼いならされてきた彼らはウィルバーの友達になろうとしない。
1人で話しかけ続けるウィルバーに応えたのは、一匹の蜘蛛だった。農場の入り口に巣を張っている蜘蛛のシャーロットはウィルバーのいい話し相手となり、友達になった。

農場の他の動物は、ウィルバーとシャーロットが仲良くする姿を見て驚く。なにしろ、蜘蛛は人間にも動物にも嫌われる存在だ。
ネズミと同じくらい嫌がられていた蜘蛛だったが、ウィルバーと接するうちに他の動物たちとも仲良くなり、農場の輪に入っていった。
ある日、農場で遊んでいたファーンの弟にシャーロットが捕まるが、ウィルバーの助けで難を逃れる。この一件で2人の仲はさらに深まる。

農場生活を楽しんでいたウィルバーだったが、嫌われ者のネズミ・テンプルトンの心無い言葉によって、クリスマスにはハムやベーコンにされる運命であることを知る。
ショックを受けるウィルバーを見て、シャーロットは彼を救うべく考えを巡らせる。

シャーロットのおくりもの(2006) あらすじ【転・結】

シャーロットは、蜘蛛の自分に本当にウィルバーが救えるのか自信がなかった。しかし、考えた末にある行動に出る。
シャーロットは自分の巣に糸で「特別なブタ」と綴り、人々を驚かせたのである。この奇跡は瞬く間に広まり、遠くからもたくさんの人が押し寄せた。一躍有名になったウィルバーだったが、噂もそう長くは続かない。その後もシャーロットはいろんな言葉を巣に綴り、何度も人々の注目を集めた。しかし、ウィルバーを救う決定打には欠けていた。

一方、ウィルバーの最初の飼い主で、今も大切にしているファーンも、彼を守ろうと動き出す。町で行われるブタの品評会にウィルバーを出すようにザッカーマン氏を誘導したのだ。
品評会で優勝すれば、生かされる可能性が高い。
ウィルバーは品評会にシャーロットも来てくれと頼むが、シャーロットの返事は芳しくない。なぜなら、シャーロットは産卵を控えていたからだ。しかし、ウィルバーを守ると約束したからには、見届ける義務があると感じた。ネズミのテンプルトンも連れてシャーロットは着いて行くことを決意する。

品評会前日の夜、シャーロットは巣に綴る最高の言葉を探していた。テンプルトンが人間の残飯を漁るついでに持ってきてくれた新聞の切れ端から、最後の言葉を選び出す。

翌朝、ウィルバーの頭上には「ひかえめ」の文字。ライバルの巨大なブタに対してまさに「ひかえめ」なブタだ。ザッカーマン氏やファーンたちはこれを見てウィルバーの優勝間違いなしと喜ぶが、しかし既にとなりのブタの優勝が決まっていることを知り落胆する。

ところが、品評会に集まった人々は何度目かの奇跡に沸き立つ。こうして注目を浴びたウィルバーは優勝することができた。
喜んで農場に返ろうとするウィルバーだったが、シャーロットの様子がおかしいことに気付く。シャーロットは、この場で産卵し、自分の体力を使い果たしていた。悲しむウィルバーに、シャーロットは生き物には必ず死が訪れると教える。

テンプルトンと共にシャーロットの赤ちゃんたちの卵を農場に持ち帰ったウィルバーは、冬を越し、二度目の春を迎えていた。赤ちゃん蜘蛛たちは生まれ、数匹は農場に残った。
その後ウィルバーがハムにされることはなく、何度も何度も季節を越していくのだった。

シャーロットのおくりもの(2006) 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2006年
  • 上映時間:97分
  • ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ
  • 監督:ゲイリー・ウィニック
  • キャスト:ダコタ・ファニング、ジュリア・ロバーツ、スティーヴ・ブシェミ、ケヴィン・アンダーソン etc

シャーロットのおくりもの(2006) 批評・レビュー

映画『シャーロットのおくりもの(2006)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

初めて肯定的に蜘蛛を見ることができた作品

この映画のすごいところは、人間と動物との交流ではなく、動物と動物の交流がメインであるところである。今までこんなに蜘蛛をいい生き物として描いた映画があっただろうか。
前情報を何も知らずに観ると、画面いっぱいに映りこむ蜘蛛にゾッとするかもしれないが、不思議と観ていられる。
日本で最も嫌われる虫の代表格がゴキブリだとすると、海外ではおそらくそれが蜘蛛にあたる。映画やドラマで嫌われる虫として描かれているのをよく見る。
この作品は、「蜘蛛はおぞましく気持ち悪い生き物」という考え方を変えてくれる。
シャーロットの声をあてているジュリア・ロバーツの、落ち着いた穏やかな演技もとても良かった。

いろんな立場から「生」を考える

動物をメインに描く作品だが、人間の描写も細かい。ファーンの父は、ウィルバーをかわいがるファーンをたしなめ、「ブタは食用の動物だ」と言うが、これに対してファーンは「本当にそう?」と問う。一番端的に、大人と子供の考え方の違いを表したシーンだろう。ブタをペットとして可愛がるファーンの姿は、子供なら誰もがそうするだろうと思えるものだ。農場に入り浸り、「動物たちの声が聞こえる」かのように振る舞うファーンが特別なのではないと思う。
大人たちの動物に対する見方は、一貫して「家畜」である。ブタが食べられるのは当たり前の事なのである。
動物たちの考え方もまさに人間の大人と同じで、家畜が人間のために死ぬのは当たり前のこと。
そんな中、ウィルバーはシャーロットが起こした奇跡によって生きることができたわけだが、この過程をよくありがちな「人間と動物の友情」などで片づけないのがすごい。
あくまでも、人間にとって「価値がある動物」だから生かされたのである。一見とんでもないファンタジーだが、根本的な部分はほんの小さな奇跡として描いている。

シャーロットのおくりもの(2006) 感想まとめ

ブタと蜘蛛の友情がメインの作品なので、何も知らずにうっかり観ると虫が苦手な人は絶叫してしまう恐れもある。映画に登場するシャーロットは本物の蜘蛛ではないので、気持ち悪さは本物には劣るが、苦手な人にはつらいかもしれないので注意が必要だ。
他の動物たちの表現もとてもリアルで、蜘蛛に比べると自然で本物と遜色がないくらい。ブタのウィルバーもすごくかわいい。
まさかブタと蜘蛛の友情物語でここまで感動させられるとは思わなかった。

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