『シンデレラ(1949)』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

グリム兄弟の童話を原作にしたディズニーアニメ。監督は『ファンタジア』のウィルフレッド・ジャクソン、『ピノキオ』のハミルトン・ラスク、『ふしぎの国のアリス』のクライド・ジェロニミによる共作。

あらすじ

シンデレラ(1949)』のあらすじを紹介します。

昔々、あるところにシンデレラという美しい娘が立派なお屋敷で暮らしていた。
母親が亡くなり、継母とトレメイン夫人と2人の娘が屋敷にやってきたが、父が亡くなってからトレメインは本性を表すようになる。シンデレラをいじめ、両親の遺産を浪費したのだ。
シンデレラは召使扱いされるようになり、屋根裏部屋で暮らすことになってしまった。しかし、彼女は決して希望を失うことはなかった。こんな私でも、いつか夢が叶うと信じ続けた。
ある日、チャーミングという王子が花嫁選びの舞踏会を開催することになり、継母軍団も参加することになる。シンデレラはすべての仕事が終わってから参加することを許された。
しかし、シンデレラにはボロボロになった母の形見のドレスしか残されていない。仕方なく美しいドレスを自作するも、意地の悪い義姉に引き裂かれてしまう。
涙にくれるシンデレラのもとに、妖精の老婆、フェアリー・ゴッドマザーが現れた……。

評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1952年3月7日
  • 上映時間:74分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:ベン・シャープスティーン
  • キャスト:アイリーン・ウッズ、ベルナ・フェルトン、ルイス・バン・ルーテン、ドン・バークレー、ローダ・ウィリアムズ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『シンデレラ(1949)』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

恐るべきディズニーの実力

今や誰もが知っている童話の古典を題材にした映画ですが、原作は当時のアメリカでも人気のあるお話だったため、公開前から期待されていたそうです。

見事な作画と演出で女の子たちを魅了した映画が完成し、世界中で大ヒットを飛ばしました。ディズニーは脚本も演出も驚異的なクオリティを誇っていましたが、本作を見て思ったのは、キャラクターの造形も素晴らしいということです。

シンデレラと継母軍団のビジュアル面の差はもちろんですが、フェアリー・ゴッドマザーやシンデレラと仲良しのネズミたちのデザインが素晴らしい。
手塚治虫が必死になってディズニー映画を学んだだけのことはあります。本当に素晴らしいデザインです。

怒涛のクライマックスが見事

シンデレラがお城に到着し、チャーミング王子と出会ってからラストまでのシークエンスの素晴らしさには思わず息を呑んでしまいます。

キャラクターと観客の感情の変化が大きく、映画のクライマックスはこうあるべきだ!というお手本になっています。ジェットコースターのような展開ですね。

勧善懲悪的なオチはあまり好きではないので微妙なところですが、当時のディズニー映画は全部勧善懲悪オチですから、当時のスタンダードだったんでしょう。

まとめ

アニメーションの地位を押し上げた50年代前後のディズニーアニメの中でも、ウォルト・ディズニーが最も好きな作品だと公言していた作品なだけあって、相当なクオリティです。
ストーリーの完成度はナンバーワンでしょう。近年のディズニー映画でも足元にも及ばないような脚本です。

監督が3人、脚本は8人が担当しただけあって、抜かりありません。これほどの人材が揃っていれば、何をやっても大当たりだったでしょうね。
ジブリにだって、こんなに人材はいませんよ。宮﨑駿と高畑勲しか名監督が在籍していませんし、脚本家は決して優れているわけではない。

ジブリがどうあがいても当時のディズニーには追いつけません。アニメーターをリストラするなど、組織に変化が訪れているジブリが今後どうなるか分かりませんが……。

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