『名探偵コナン 天空の難破船』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

鈴木財閥が建造した世界最大級の飛行船、ベル・ツリーI世号を舞台に江戸川コナンと怪盗キッドの攻防を描く。さらに細菌兵器を手にする謎のテロリストグループとも激しい戦いを繰り広げるシリーズ第14作品。

あらすじ

名探偵コナン 天空の難破船』のあらすじを紹介します。

東京都西多摩市にある国立東京微生物研究所を、7人の武装グループが襲撃する事件が発生。彼らは研究員の男性を脅し、研究所内のある実験室を爆破して全員逃走した。その実験室には感染すれば致死率80%という非常に危険な細菌が保管されており、これを盗んだあと証拠隠滅のため爆破したと推測されていた。そのため小田切警視長はマスコミに対し、パニックを避けるため細菌のことは報道しないよう規制を促す。しかしその会議の最中、ネット上に犯人グループからの犯行声明が出されたと大騒ぎに。内容は「研究所から殺人バクテリアを盗んだ。七日以内に次の行動を起こす」といったもので、かつて壊滅したはずのテロ組織「赤いシャム猫」を名乗っていた。結局全てが公となり、当然江戸川コナンや服部平次の耳にも入る大事件となった。

新聞の一面が全てこの事件を扱う中、鈴木次郎吉はまたもや怪盗キッドに大々的な挑戦状を叩きつけていた。今度の舞台は次郎吉が完成させた世界最大の飛行船、そこからビッグジュエル「天空の貴婦人(スカイ・レディー)」を盗んでみろという。快くOKの返事がきたというその飛行船に、コナンや少年探偵団たちも招待されていた。大阪へと向かう空の旅を満喫していた一行だったが、突如次郎吉の携帯に「飛行船の喫煙室に殺人バクテリアをばらまいた」と非通知の電話がかかってくる。さらにそれがいたずら電話でないことを確認した後、皮膚に発疹があらわれる人間が続出してしまう。船内が若干パニックに陥る中、ヘリコプターから侵入した「赤いシャム猫」のメンバーにハイジャックされ手も足も出ない状況に。果たして彼らの目的とは?そしてコナンたちはこのピンチを切り抜けることができるのか?

評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2010年4月17日
  • 上映時間:102分
  • ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
  • 監督:山本泰一郎
  • キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、岩居由希子 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『名探偵コナン 天空の難破船』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

感染者はゼロ

喫煙室に行った人物や、咳やくしゃみ等の飛沫、もしくは体に触れると感染してしまうと思われていた殺人バクテリア。実際は漆にかぶれただけ、というオチだったため痒くなる以外に害はありません。真犯人の演技はもちろん、手を赤くしていたウエイトレスが倒れたのは自分が感染したと思い込み、ショックで倒れたからです。蘭は藤枝に肘を触られたため漆にかぶれましたが、実際人から人への接触感染はありえるのでしょうか?調べてみると、皮膚に反応した樹液が残ったまま他人に触れてしまうと感染する可能性があるようです。なので今回は蘭をおとなしくさせる藤枝の計画的行動だったと思われます。

蘭がキッドに気づけた理由

キッドがまだウエイターに変装しスカイデッキを下見していた段階で蘭は彼がキッドだと推理し問い詰めます。「新一LOVE」と園子がイタズラ書きしたこの世で一枚の絆創膏を、ウエイターがつけていたからです。その絆創膏を蘭は別の添乗員が擦り傷を作ったときに渡していたため、添乗員=ウエイターであると感づいたのです。そしてそんなことをできるのはキッドぐらいだと確信したわけです。

その後自分は新一だとごまかすキッドも、蘭はまだ疑っています。「」と言っているのは映画第8作目「銀翼の奇術師」のことです。このときの蘭は新一に告白してしまいましたが、蘭の中でそのときの新一=キッドの変装だったと思い込んでいるため今回もそのパターンだと分かっています。しかし顔を引っ張ってもマスクが剥がれない、さらに幼い頃のエピソードを知っていることから見事騙されてしまいました。キッドの勝利ですね。

まとめ

第8作に続く怪盗キッド映画です。(笑)本当に出ずっぱりなので特に彼のファンに人気の高い作品です。ラストの蘭とのシーンでドキドキした方もきっと多いのではと思います。それだけでなくコナンを色々とサポートしたり、いつものことながら宝石は取らなかったり、好感度はうなぎのぼりだったことでしょう。

冒頭の作品紹介から、大々的に紹介された組織「赤いシャム猫」。いつもの主要キャラの説明を削ってまで出てきたのだから、敵側とはいえよほど大活躍するのだろうと思っていました。しかしオチは仏像を盗むためのカモフラージュで傭兵たちの単独行動、「赤いシャム猫」はまるで関係なかったのです。わざわざ名前を出して印象付ける必要はあったのでしょうか…。ミスリードが雑すぎて本当に残念です。盗まれた細菌兵器の件もうやむやのまま終わってしまい、初見時は拍子抜けどころか意味が分からなくて混乱したほどです。本作の見どころは怪盗キッドの行動、蘭と新一が幼い頃の飛行船のエピソード、灰原の言動、平次と和葉と甥っ子のやり取り、小五郎の一本背負い、コナンのアクションシーンにまとめられると思います。キャラクターの魅力だけが光った映画です。

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