『ダンボ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

ゾウの男の子が主人公のディズニーアニメ。『ファンタジア』の次作に当たり、前衛的な描写もいくつか存在する。監督は『ピノキオ』のペン・シャープスティーン、脚本は『ふしぎの国のアリス』のジョー・グラントら。

あらすじ

ダンボ』のあらすじを紹介します。

サーカス象のジャンボのもとにコウノトリが訪れ、1匹の赤ちゃんゾウを授けた。耳が大きいことが特徴で、他のゾウたちにダンボと呼ばれバカにされていた。

ジャンボはダンボを愛情を込めて育てる。ある日、サーカスを見に来た子どもたちにダンボがイジメられているのを目撃したジャンボは、子どもたちをお仕置きする。止めに入ったサーカス団長をも投げ飛ばしてしまい、罰として檻に閉じ込められてしまった。

ダンボは相変わらず耳が大きことをバカにされ、母親からの愛情を受け取ることもできなくなり、絶望の淵に落ちてしまう。見かねたサーカス団員のネズミ・ティモシーは、ダンボを助けるためにダンボをサーカス団のスターにすることを思いついた……。

評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1954年3月12日
  • 上映時間:64分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:ベン・シャープスティーン

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ダンボ』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

『みにくいアヒルの子』の別バージョン

本作の物語は『みにくいアヒルの子』にとても良く似ています。異なるのは、母親からの愛情を受けているかどうか、という点。ダンボは母親からの愛情を遮断されるという形で絶望するわけですが、アヒルは母親の愛情など一度も感じたことがないわけです。これがラストのカタルシスに大きく影響してきます。

ダンボはサーカス団のスターになり、母親とも再会できるわけですが、アヒルは自らが白鳥であることに気づき、池から飛び立っていく。どちらがいいでしょうか?好みによりますが、見ていて楽しいのは本作のエンディングではないかな、と思います。2つの救いがあるわけですからね。イジメからの開放と母親との再会。こっちの方が救いがある。アヒルは見方によってはバッドエンディングです。アヒルは孤独と闘いながら生きていかなくてはいけないんですから。

ピンクのゾウが暴走するシーンの意味

中盤から後半にかけてのあるシーンはとても難解です。お酒を飲んたダンボが酔っ払い、狂想曲をBGMにピンクのゾウが大暴れする映像を見るというシーン。これはドラッグのメタファーです。実は、「ピンクの象が見える」というのはトランス状態の隠喩なんです。なぜこのようなシーンを作品に入れたのかは誰にもわかりませんが、都市伝説だとウォルト・ディズニーが麻薬の愛好家だったから、なんていう説がありますね。

まとめ

戦前のディズニーアニメにハズレ無し。本作も非常に優れたアニメーション作品です。子ども向け作品の中にドラッグを盛り込むというロックな姿勢も評価したいですね。子どもがあのシーンを見ると大変混乱するそうですよ。中には泣き出してしまう子もいるようです。ディズニーの最大のターゲットにトラウマをねじ込む理由がさっぱりわかりません。

解説で『みにくいアヒルの子』と比較しましたが、両作を見比べてみると楽しいですよ。著作権が切れているのでネットでも見ることが出来ますし、アヒルは短編です。ぜひ見比べてみてください。あなたはどちらのエンディングが優れていると思いますか?私は『ダンボ』の方がいいエンディングだと思いました。

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