『永遠のこどもたち』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

2007年スペイン・メキシコ映画。元孤児院の建物に引っ越してきた家族に起こる不思議な出来事。ついには息子が行方不明になってしまう、一体どこに行ってしまったのか。夫婦の必死の捜索が始まる。

あらすじ

永遠のこどもたち』のあらすじを紹介します。

だるまさんがころんだを子どもたちが楽しく遊んでいる。その中の一人の少女ラウラが養子になって孤児院を出て行く。
時が経ち、ある家族がその元孤児院に引っ越してくる。障害を持つ子どもたちを預かる施設にするためだった。昔の面影は既になく、綺麗になったこの家で息子はこう尋ねる、「この家怖くなかったの?」

シモンは空想癖があり、ワトソンとペペという見えない友達がいるのだがその中に最近知らない子がいるのだという。そんなシモンの気晴らしにと悪い海賊が財宝を隠したという(作り話の)灯台のそばの洞窟へ探検に連れて行く。洞窟の中でシモンは見えない友達を作り家へ招待してしまう。

ある大雨の日一人の老婦人が訪ねてくる。ペングナと名乗るこの女性はシモンの書類を差し出し何かお手伝いをしたいと申し出た。これを断り追い返す母親、この書類に実はシモンは養子であることそして生まれつきHIVに感染していることが書かれていたのだ。書類を鍵のついた引き出しにしまい込んだのだが、シモンと宝探しゲームをした時に見つけた宝があの引き出しの鍵だったことに驚いてしまう。

「勝手にいじってはいけない」と叱る母親に憎悪の目を向けながら「本当の母親じゃないくせに」と叫ぶ。知らなかったはずなのに・・・愕然とする母親。

いつか話すつもりだったとあやまる両親にシモンは「自分の病気は薬を飲めば治るの?」と聞く。本当のことが言えない両親はもちろんだと答えるがシモンは「みんなうそつきだ、ぼくのことがきらいなんだ」

そしてシモンは忽然と姿を消してしまうのだった。

評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2008年12月20日
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:J・A・バヨナ
  • キャスト:ベレン・ルエダ、フェルナンド・カヨ、ロジェ・プリンセプ、マベル・リベラ、モンセラット・カルージャ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『永遠のこどもたち』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

子どもたちの正体

ソーシャルワーカーと称して母親に近づいてきたペニグナ・エスコペート、実は昔孤児院で短期間働いていたのです。息子がひとりいたのですが顔が醜かったためかぶりものをして人目を避けて生きていました。

あるとき事件が起こります、子どもたちがトマスに意地悪をしてしまった結果満潮になった洞窟で溺死してしまい遺体が海岸に打ち上げられたのです。子どもたちは罪に問われませんでしたが、家に来た霊能者にあることを告げられます。
子供たちは毒殺されている、と。その後物置の中から子どもたちの骨が発見されます。

シモンが洞窟で出会った友だちとは洞窟で溺死したトマス、そしてシモンが絵に描いていた5人の子どもは毒殺された子達だったのでしょう。シモンに真実を教えたのはトマスだったのかもしれません。

霊能者の言葉が地味に怖い

女性霊能者は母親にこう語りかけます、「私たちのように死に近い人間に霊は見えるのよ」そう言って自分の腕にある無数の自傷跡を見せます。そして母親の腕にも・・・シモンも病気で長くなかったからこそトマスや見えない友達が見えていたんだろうと。

「死に近い人間に霊が見える」その言葉に母親はある行動に移ります、それは薬物の大量摂取です。そして「だるまさんがころんだ」の遊びで子どもたちを呼び出しシモンの居場所を教えてと頼むのです。

そして霊能者が最後に言った「シモンのためにどこまで行くのかあなたが決めること」この言葉はラストシーンに直結する重要な言葉です。霊能者の言葉がひとつひとつ母親の行動に影響を与えていて少し怖くなってしまいます。

まとめ

ラストのシーンで子どもたちの部屋で長いこと眠っていた母親は「シモンに会いたい」とつぶやきます。するとミイラ化していたシモンがみるみるうちに蘇っていきます、そして子どもたちも。

子どもたちが目の前にいる女性がラウラだと気がついて喜んで近づいてきます。「大人になってる、ウェンディみたい!」
多分この時ラウラは生死の境をさまよっていたのでしょうが、シモンにずっとここにいて自分達の世話をして欲しいと頼まれこれを受け入れます。最後に“ラウラとシモンここに眠る”というお墓が建てられていたのですが、夫は自分のそばに妻の存在を感じてにっこり笑って終わります。妻は息子と永遠に一緒にいられる、そう悟ったようでした。

子供と一緒にいたい、そのために母親ラウラがした究極の選択に胸がつまるお話でした。

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