映画『悦楽の貴婦人』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『悦楽の貴婦人』のネタバレあらすじ結末

悦楽の貴婦人の概要:ずっと夫に放置され、寂しい思いをしてきた妻は、夫が行方不明になったのをきっかけに、外の世界へ飛び出していく。そして夫は、隠れ家の窓から別人のようになっていく妻を見ていた。ラウラ・アントネッリとマルチェロ・マストロヤンニが、すれ違う夫婦を演じた官能的な作品。

悦楽の貴婦人の作品概要

悦楽の貴婦人

公開日:1977年
上映時間:107分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:マリオ・ヴィカリオ
キャスト:ラウラ・アントネッリ、マルチェロ・マストロヤンニ、レオナード・マン、ビル・ベルガー etc

悦楽の貴婦人の登場人物(キャスト)

アントニア(ラウラ・アントネッリ)
ルイージの妻。大金持ちの地主の令嬢で、世間知らず。そのため、活発なルイージとすれ違いの生活が続き、屋敷内に閉じこもっている。ルイージが失踪してから、行動的になる。
ルイージ(マルチェロ・マストロヤンニ)
アントニアの夫。表向きはワイン商をしており、各地を飛び回っている。心の中ではアントニアを大切に思っているが、あちこちに愛人がいる。ある事件に巻き込まれて身を隠す。
クララ(アニー・ベル)
ルイージの愛人だが、その関係を隠してアントニアの屋敷に出入りしている。婚約者は、教会組織の支部長をしている真面目な男。
ダリオ(レオナード・マン)
アントニアの父親が地主だった村の若い医者。アントニアと知り合い、男女の関係になる。
ビンチェ(がストーネ・モスチン)
アントニアの屋敷の向かいで小間物屋を営んでいる男。逃亡中のルイージをかくまう。

悦楽の貴婦人のネタバレあらすじ

映画『悦楽の貴婦人』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

悦楽の貴婦人のあらすじ【起】

ワイン商をしているルイージの妻のアントニアは、ずっとベッドから出ていない。彼女は歩けないのだと言い張っていたが、医者は足に異常はないと診断する。アントニアの病気は、忙しい夫の気を引くための仮病だった。

ずっと寂しい思いをしてきたアントニアは、心を病んでいた。ルイージはたまに帰宅しても、アントニアを避けるようにしてどこかへ行ってしまう。アントニアの話し相手として屋敷に出入りしているクララは、真面目な婚約者がいるのに、ルイージと情事を重ねていた。アントニアは、2人の関係に全く気づいていない。

ルイージは以前、無政府主義者の男の脱獄を助けたことがあり、その証拠となる書類が盗まれる。ルイージには思想家というもうひとつの顔があり、密かに印刷所を作って、海外の政治関係の本や仮名で執筆した自分の本を出版していた。その活動に関わっている男が屋敷を訪ねてきて、“このままだと俺たちは逮捕されるぞ”とルイージに警告する。

ルイージは、その書類を盗んだという顧客の家を訪ね、悲鳴を聞く。ルイージが駆けつけると、先ほど屋敷へ来た男が、顧客を殺して書類を取り返していた。男は書類をルイージに渡して逃亡し、殺された顧客の孫娘が、“犯人はルイージだ”と騒ぎ出す。ルイージは急いで現場を去り、愛用の馬車だけを屋敷に返す。

ルイージは、知り合いの弁護士に相談し、安全な隠れ家を用意してもらう。隠れ家に選ばれたのは、ルイージの屋敷の向かいにある小間物屋の2階だった。部屋の窓の隙間からは屋敷の様子を伺うことができる。ルイージは、小間物屋のビンチェにお礼を言い、アントニアには知らせないよう頼む。

悦楽の貴婦人のあらすじ【承】

警察から事情を聞いたアントニアは、ルイージが死んだものと思い込む。彼女は急に元気になり、夫の仕事を引き継ぐと言い出す。

アントニアはひとりでルイージの馬車に乗り、顧客の代金の回収に向かう。歩けないはずの妻が馬車を暴走させる様子を見て、ルイージは心底驚く。

アントニアは行先をルイージの馬に任せ、山や川を越えていく。ある町の酒場前に到着した馬は、そこから動かなくなる。アントニアが困っていると、酒場の女主人が出て来て、ルイージはいつもこの酒場で酒を飲んでいくのだと教えてくれる。

女主人はアントニアを店に招き入れ、ルイージのことを話してくれる。ルイージは女主人の夫の脱獄を助け、家族の面倒まで見ていた。家にはルイージ専用の宿泊部屋があり、そこには彼の原稿が残されていた。アントニアはそれを預かり、次の場所へ出発する。

ルイージは、事件の時に犯人ともみ合いになり、胸に傷を負っていた。ビンチェは献身的に手当てをしてくれるが、傷は良くならない。しかしルイージは医者を呼ぶのを拒む。彼は、1週間経っても帰らない妻のことを心配していた。

アントニアはひとり旅を続け、ルイージが愛用していた狩猟クラブに到着する。ルイージはここにも専用の部屋を持っており、クローゼットには女性用の服まであった。アントニアはドレスに着替え、クラブの晩餐会へ顔を出す。

アントニアは、そこでルイージと関係のあった女医と知り合いになる。女医は、ルイージのことをよく知っており、彼が内緒で印刷所を営んでいることや、仮名で本を出版していることを教えてくれる。

帰りの支払いの場で、アントニアはクララまでこのクラブに出入りしていたことを知る。アントニアは、自分だけが何も知らなかったことに気づき、悔しい思いをする。

悦楽の貴婦人のあらすじ【転】

帰宅したアントニアの様子を見て、ルイージは彼女が狩猟クラブへ行ったことを知る。アントニアはクララを呼び出し、全てを話すよう迫る。クララは女医とルイージの3人でセックスをしたことなどを赤裸々に語る。厳格な家庭で育ったアントニアには理解しがたい世界でルイージは生きていた。

アントニアは自分も変わろうと決意し、着飾って町へ出る。ずっと貞淑な妻だったアントニアは、ルイージ以外の男を知らなかった。アントニアは、ルイージへの復讐のつもりで、知り合いの将校と寝てみる。しかし全く夢中になれず、“不感症なのか”と言われてしまう。

アントニアの不貞行為は町中の噂になるが、彼女は平気だった。ルイージへの復讐に目覚めたアントニアは、印刷所にも出入りするようになり、本名でルイージの原稿を出版する。ルイージは、どんどん行動的になる妻を、ハラハラしながら見守っていた。

アントニアは、ずっと放置していた死んだ父親の土地を見にいく。そこで若い医師のダリオと知り合い、地主が無関心なせいで水道や道路が整備されず、村人が困っているという話を聞く。アントニアはダリオに協力してもらい、この村の開発計画を進める。

一緒に時間を過ごすうち、2人は惹かれ合っていく。アントニアは、ダリオと抱き合って初めて女の悦びに目覚め、快感に溺れる。その様子を見たという弁護士の話を、ルイージは“妻が官能的なわけない”と否定する。ルイージは、アントニアが不感症だと思い込み、ずっと彼女を抱いていなかった。

あの事件の容疑者が逮捕され、ルイージはいつでも家に帰れる状況になる。しかしルイージは、アントニアに拒まれることを恐れ、隠れ家を出ようとしない。同じ頃、アントニアは小間物屋の2階に夫が隠れていることに気づく。アントニアの視線から、ルイージも彼女に気づかれたことを察する。

悦楽の貴婦人のあらすじ【結】

ルイージは感染症になり、高熱を出してうなされる。ビンチェは医者を呼び、適切な処置をしてもらう。ルイージは、生きるのが怖くなっていた。

アントニアはさらに活動の幅を広げ、慈善団体まで作ってしまう。屋敷には、ルイージの愛人や友人が出入りするようになり、ますますルイージの居場所はなくなる。一方で、ルイージは別人のようになった妻を深く知りたいと思うようになる。彼女の全てを理解し、行き着くところまで行き着いたら、彼は自殺するつもりでいた。

アントニアも行き着くところまで行くつもりで、女医と知り合いの男と3人でセックスをする。それでもアントニアは、まだルイージを許す気にはなれなかった。

結婚式を明日に控えたクララと婚約者は、アントニアを訪ねてくる。婚約者は、クララの純潔を信じており、自分も童貞であることを告白する。クララの不貞を知っているアントニアは、大丈夫なのかと心配になる。しかしクララは、何とかなると考えていた。

クララの結婚式が終わった夜。アントニアは屋敷にダリオを呼び、寝室で愛し合う。アントニアは、向かいの窓からルイージが見ていることに気づいていた。ルイージは、別の男に抱かれる妻の姿を見せられ、苦しげな表情を浮かべる。

情事を終えたアントニアは、銃声を聞いて屋敷を飛び出していく。アントニアは、ルイージの身を案じるが、頭を撃ち抜いて自殺したのはクララの婚約者だった。アントニアは目に涙を浮かべ、小間物屋の2階を見つめる。

アントニアは、ルイージの失踪を伝える新聞記事の上に“なぜ?”とメッセージを書き、それをルイージに渡してもらう。それを見たルイージは、ここから出る準備を始める。

夜、屋敷の戸口で待つアントニアの前に、ルイージが姿を現す。2人が室内へ入ると、寝室の明かりが消える。

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