映画『ギルバート・グレイプ』あらすじとネタバレ感想

ギルバート・グレイプの概要:1994年公開のアメリカ映画(原題:What’s Eating Gilbert Grape)。主演は若かりし頃のジョニー・デップで知的障害者の弟と過食症の母を持つ青年が、悩みながらも家族の絆や兄弟愛を通して成長していく物語。

ギルバート・グレイプ あらすじ

ギルバート・グレイプ
映画『ギルバート・グレイプ』のあらすじを紹介します。

ギルバート・グレイプ(ジョニー・デップ)は田舎村の小さな食品店に勤めている。
彼には知的障害の弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、夫を自殺でなくし家に引きこもっている過食症の母ボニー、それと姉と妹がいた。
日々の生活は退屈であったが彼がいないと暮らしていけない家族がいるため、都会に出ることはできなかった。
ちゃんとした恋人はいずベティという人妻と不倫し、しかも旦那にもバレていた。

そんな変わらない生活をしていた彼は、キャンプを張っているベッキーとであった。
二人の気持ちがお互い寄り添うには時間はかからなかったが、街を転々としている彼女に着いていくことはやはりできなかった。

アーニーも18歳になった。
お祝いのパーティーも終わった頃、母は二階のベッドでひっそりと息を引き取る。
まるで役目が終わったかのように。
拒食症で動かなくなってからというもの、みるみる太った母の葬儀を出したら街中の笑い者になるとギルバートは家に火をつけることにした。
そして姉と妹は別々の人生を。
アーニーとギルバートは再び訪れたベッキーと、街を出ることにしたのだった。

ギルバート・グレイプ 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1993年
  • 上映時間:117分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ラッセ・ハルストレム
  • キャスト:ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、メアリー・スティーンバージェン、レオナルド・ディカプリオ etc

ギルバート・グレイプ ネタバレ批評

映画『ギルバート・グレイプ』について、感想批評です。※ネタバレあり

意外と知られていない名作

本作品は意見がわかれるところ。
この映画を名作ととるか、駄作ととるか。
全ての映画はそうであるが、観る人の感覚に委ねられる。
ギルバート・グレイプは背負うものが重すぎる若者であり、家族によって縛られて外にも出られない。
本当は町に出て色んな物を見て生きてみたいはずなのに、それか許されないのだ。
弟は障害があって何をするかわからない、母親は引きこもる過食症。
姉と妹はいるものの長男である自分がしっかりしないといけないという青春期の葛藤を描いている。
物語はシリアスで淡白であるが、そこがまたこの映画の見所である。
何も変えちゃいけない足かせのある若者の重い人生をそこに観ることが出きるのだ。
フィクションではあるが、映像にカラフルなシーンを意識的に省くことによってノンフィクションのような心構えを作ってくれる、そんな映画である。

ディカプリオの名演

知的障害があるアーニーを演じるのがディカプリオである。
若干15歳の彼はこの難役を演じきった。
目を離すとどこでも行ってしまい、鉄塔に登るなど周囲を振り回す。
それなのに純粋で優しく家族思いなのだ。
この天使と悪魔とをちらつかせるグレーな存在を見事に表現できている。
彼の存在が無ければ名作にはなり得なかったかもしらない。

家族の絆

近年、映画のメッセージ性が弱くなってきている物が多くなったと感じる。
映画の予算が大きくなればなるほどその残念さは募るばかりである。
しかし本作品の冒頭から最後まで、一貫して描いている家族の絆の強さは凄いものがある。
テーマとしてはありがちではあるが、非常に重みのある濃厚な仕上がりなのだ。
この重厚な雰囲気に浸ってみて欲しい。

ギルバート・グレイプ 感想まとめ

知る人ぞ知る名作映画がこれである。
ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオがお互い難役を演じているシリアスなヒューマン映画。
知的障害を持つ弟を可愛がるのと同時にいらつきもする、当人でないとわからない心の葛藤を上手に描いている。
いくら血が繋がっているからといって一筋縄でいかないのもまた事実。
どんな状態であっても問題の無い家族なんていないのである。
本作品は家族の絆の深さを重厚に表現し、それをネガティブではなくポジティブに変えているラストに好感が持てる。
自分の人生なんてこんなもんなのだと落ち込むばかりのラストでは無いのだ。
静かなのに強いそんな作品。
観ると何らか思うところがある人が多いだろう。
是非観て欲しい1本である。

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