『ハンニバル(2001)』あらすじとネタバレ映画批評・評価

ハンニバル(2001)の概要:「羊たちの沈黙」の続編映画。監督はリドリー・スコット。主演のクラリス役はジュリアン・ムーア、前作に引き続きレクター役はアンソニー・ホプキンス。前作から10年後のクラリスとレクターを描いた。

ハンニバル

ハンニバル あらすじ

映画『ハンニバル(2001)』のあらすじを紹介します。

バッファロー・ビル事件から10年後。
FBI特別捜査官として働くスターリング・クラリスだったが、立場は危ういものだった。
かつてレクターを殺害しようとして大怪我を負った、食人事件の生き残り大富豪のメイスンに呼び出され、レクター捜査の担当にさせられるクラリス。

一方、ハンニバル・レクターはフェルという偽名を使い、イタリアのフィレンツェで暮らしていた。
歴史ある図書館の司書が行方不明になり、代理を務めるレクターは地元警察のパッツィ刑事に目をつけられる。
誠実とは言いがたいパッツィ刑事は、懸賞金目当てでレクターの情報をFBIに送ろうとするが、その情報はメイスンに流れる。

パッツィ刑事の動きに気が付いたクラリスは彼に忠告の電話をするが、無残にもレクターに殺されてしまう。
そして、メイスンの策略でクラリスは停職処分に。
アメリカに戻ったレクターは、メイスンの部下に拉致されて彼の屋敷に閉じ込められる。
クラリスは屋敷に潜入し、拘束されているレクターを見つけ助けるが、メイスンの部下に銃で撃たれてしまう。
そこに現れたメイスンは、言葉巧みに誘導された秘書の手にかかり命を落とす。

気が付くと傷は手当され、ドレスに着替えさせられていたクラリス。
メイスンと共謀してクラリスを停職に陥れたポールとレクターが食卓の席にいたが、クラリスの目の前でポールへの残虐な犯行が行われる。
クラリスは隙をついて自分とレクターの手に手錠をかけるが、逃げられてしまう。

その後、レクターは片方の手が無い状態で飛行機の中にいた。
彼が持ち込んだ料理の中には、不思議な形の食べ物が入っていた。

ハンニバル 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2001年
  • 上映時間:131分
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 監督:リドリー・スコット
  • キャスト:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、ゲイリー・オールドマン、ジャンカルロ・ジャンニーニ etc

ハンニバル 批評 ※ネタバレ

映画『ハンニバル(2001)』について、2つ批評します。※ネタバレあり

長すぎて単調なストーリー

FBI捜査官として行き詰っているクラリスは、マスコミには叩かれ、不名誉なギネス記録も与えられているし、上司からもセクハラを受けている。
実際にありそうな転落コースで、正直なところ同情してしまう。
だが、レクター事件の担当にされると、涼しい顔でレクター事件の被害者の写真を並べてみたり、分析や解説をするなど、人間味が薄いキャラクターになってしまった。

脱獄したレクターは、どこで覚えたのかと突っ込みを入れたくなる豊富な知識を披露し、前の司書が失踪したからありつけた司書代理をしているが、失踪も本当はレクターが・・・と簡単に想像できる展開になっている。
悪徳警官パッツィは、スリ常習犯を脅して瀕死になったら置き去りするなどの極悪非道っぷり。
大富豪メイスンも極悪人で、そもそもレクターを殺害しようとしてやり返されたので、レクターへの執着は常軌を逸している。
登場人物のほとんどがすぐに悪事を働くので、ひとつの映画のストーリーとしては全く機能していない。
しかも舞台がフィレンツェとアメリカと変わるのも、ただ単調で時間だけが長く、途中で飽きてしまう。

ミステリーとしては失敗作

前作では極力出さなかったグロテスクなシーンの数々だが、今作は嫌というほど見せてくる。
パッツィ刑事はレクターによってグロテスクな最期を迎える。
クラリスへのセクハラも行っていたポールも、朦朧とする意識で自分の臓器を食べさせられるなど、見ていて気持ち悪くなるものばかりだ。

ミステリーとしての面白さは少なく、猟奇的な部分を強調した映画になっている。
クラリスとレクターの不思議な絆はうまく表現されていて面白いのだが、全体的に特殊メイクや凝った撮影方法にこだわり過ぎていて、前作のように何度も見たいとは思えない。

まとめ

前作「羊たちの沈黙」でクラリスを演じたジョディ・フォスターに変わり、ジュリアン・ムーアがクラリス役を演じているが、ハンニバル・レクター役は引き続きアンソニー・ホプキンスが演じている。
10年後という設定なので、クラリス役が変わっても違和感なく見ることができるし、FBI捜査官を10年続けた前提があるので、2作同時に見ようとする時は役者が変わっているほうが見やすいだろう。

メイスンはゲイリー・オールドマンが演じているのだが、素顔が出るのは回想シーンの数分のみ、後は数時間かけて施した特殊メイクというのだから、撮影方法にこだわっているのだろう。
しかし、グロテスクなシーンが多すぎるのは、”続編”を期待して見るときにがっかりしてしまう。

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