映画『女帝 エンペラー』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「女帝 エンペラー」のネタバレあらすじ結末

女帝 エンペラーの概要:古代中国を舞台に皇帝の座を奪い合う復讐愛憎劇を描いた作品。『ハムレット』が土台となっている。主演のチャン・ツィイーと豪華な衣装が美しく、それぞれの愛を描きながらも通じ合わずに擦れ違う様は、正しく『ハムレット』を思わせる。

女帝 エンペラーの作品概要

女帝 エンペラー

公開日:2006年
上映時間:131分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:フォン・シャオガン
キャスト:チャン・ツィイー、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ、ジョウ・シュン etc

女帝 エンペラーの登場人物(キャスト)

ワン(チャン・ツィイー)
先帝の皇后でウールアンのかつての恋人。美しい女性で強か。先帝崩御の後、叔父であるリーの皇后となり、ウールアンの皇帝即位を密かに画策する。ウールアンを愛している。
ウールアン(ダニエル・ウー)
先帝の息子で皇太子。ワンの皇后即位に際し隠居していたが、先帝崩御の折に登城。武芸と曲技に秀でた、清廉で心優しい青年。ワンを愛している。
リー(グォ・ヨウ)
ウールアンの叔父で先帝崩御の後、皇帝に即位。先帝の皇后であるワンを皇后にする。先帝の趣味を一新し、自らを周囲に誇示する節が見られる。皇太子暗殺を密かに画策。
チンニー(ジョウ・シュン)
ウールアンの許嫁。ワンとウールアンの関係を知りつつ、ウールアンに尽くす。清純でうら若き乙女。父親は宰相、兄は将軍で幽州節度使。

女帝 エンペラーのネタバレあらすじ

映画『女帝 エンペラー』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

女帝 エンペラーのあらすじ【起】

西暦902年、唐王朝崩壊後。戦と争いが絶え間なく続いた、この時代を五代十国と呼ぶ。
皇室では父が子を、兄弟が互いに殺し合う動乱の時代であった。

皇太子ウールアンは、愛する女ワンを父皇帝の皇后とされ、それを機に呉越の地に隠居。
3年後、ウールアンの叔父リーが皇帝を殺害。后ワンをも手に入れようとする。リーはウールアンを暗殺するため、近衛兵を呉越へ向かわせた。

ワンの使者がウールアンへ報せを通達。皇太子は近衛兵との戦闘準備に備える。
その頃、皇室。ワンはウールアンを守るべく、リーの后となることを決意。彼女は条件として皇太子の恩赦を希望した。

近衛兵とウールアンの側近は、激しい戦闘を繰り広げる。しかし、ろくな武器も持たない修行の地では、たかが知れている。側近はほどんどが殺され、ウールアンは川底に身を潜めていたために助かった。

一方、ワンの元へウールアンの許嫁である宰相の娘、チンニーが来ていた。ウールアンはチンニーとは何の連絡も取っていない。許嫁のチンニーは皇太子と夢の中で会っていると、純粋無垢な返答をするのだった。本来ならば、ウールアンと婚姻するのはワンだった。彼女は密かにチンニーへと嫉妬の炎を燃やす。

無事に皇室へと辿り着いたウールアン。父皇帝を亡くした悲しみに暮れる。チンニーから父の死について詳細を聞いた。そして、ワンが現皇帝の皇后となることを知る。
自室で寛ぐワンの元へ、面を被ったウールアンが潜んで来る。彼女は少女のように彼へと走り寄るが、母上と呼ばれ表情を一片させた。期待の表情から落胆の表情へ。

亡き父と息子のせいで犠牲になったワンは本心を押し隠して、ウールアンと舞い踊るように組み手を交わした。そして、彼が持っていた巻物を見る。それは“越人の歌”という歌巻物だった。舟遊びをする王子に恋をした櫂をこぐ娘の歌。片恋の切ない歌だ。ウールアンはとりわけこの歌を愛していた。ここに、彼の全ての心情が描いてある、と言っても過言ではない。

女帝 エンペラーのあらすじ【承】

皇帝は地位を誇示するように王宮の様相を変えていく。玉座の後ろに置く彫刻について、話し合いがされた。玉座の後方に置くものであるため、皇帝の威を見せつけなければならない。豹か虎かで意見が割れる中、ワンがやって来て龍にするべきだと進言。幽州節度使は現れた彼女を皇太后と呼んだ。

幽州節度使は儒者であった。世の理で言うならワンは皇太后で間違いないが、彼女は現皇帝の皇后になる道を選んだ。皇帝は満足し幽州節度師とその家族に処刑を命じ、イン宰相の息子へ幽州節度師を命じた。

ワンは自分が選んだ道の険しさに耐える。そうして、正しい理を説いた家臣の死を、目を逸らさずに見つめた。
イン宰相と息子のシュンは、皇帝のやりように憤りを感じていたが、チンニーのことを案じて耐えることにする。

皇后即位式に皇太子が演武を行うことになった。演武式は慣例に従い木剣で行うことになっており、リハーサルでも木剣で演武をする。皇帝と皇后はそれを検めるために同席していた。しかし、演武の途中から木剣は真剣へと変わる。ウールアンの暗殺をするためだった。皇太子は敢えて手を抜き、自分の命を絶たせようとするも、ワンがそれを阻止。演武を終了させた。

ウールアンは陰謀が渦巻く王宮を憂いていた。彼は皇帝の座など望んではいない。実直で清廉なウールアンは、表情を隠す演技すらできない。ワンは彼に最高の演技とは、道具としての仮面を使う演技ではなく、自らの顔を仮面にして演ずることだと言った。

ワンが去った後、ウールアンの元へ1枚の絵が落ちてくる。それには、先帝が耳から毒を注入されている様子が描かれていた。彼は町の薬屋へ行き毒を調べる。先帝殺害に使用された毒は、砒素の何倍も危険な毒薬だった。

女帝 エンペラーのあらすじ【転】

ウールアンの室へチンニーが訪ねて来る。越人の歌の巻物を見せてもらったチンニーだったが、ウールアンは誰もが自分を意のままに操ろうとすると怒鳴り、彼女を半ば無理矢理に抱いてしまう。

皇后即位式、当日。演武の予定を変更したウールアンは、先帝殺害を模した芝居を披露した。しかし、叔父は動じずに、たかが芝居だと笑い飛ばした。
そうして、皇太子に両国の友好の証として、契丹国に人質として行けと命じる。契丹国からは王子が既に到着していたが、王子とは名ばかりの牧童であった。皇帝は厄介払いがしたいのだ。
そこへ、チンニーが皇太子に同行したいと進言してくる。ワンは彼女に身の程を知れと言い、鞭打ちの刑を言い渡した。

ウールアンは命令通り、即日の内に契丹国へ出発した。
鞭打ちの刑を終えたチンニーの元へワンが訪ねて来る。傷の痛みに涙を流すチンニーと会話した後、ワンは彼女を人質にしてイン宰相へ取引を持ち掛けた。

近衛兵と共に、契丹との国境まで来たウールアン。もう1組の一団を目にする。一団は自分の替え玉だった。つまり、彼はここで殺害され、契丹へは行かないということだ。近衛兵が剣を抜く。ウールアンは覚悟を決めたが、謎の集団が地面から現れ、たちまちの内に近衛兵を打倒。謎の集団は幽州節度使のイン・シュン。チンニーの兄だった。

訳を聞くと全て皇后の命令だと言う。ワンはチンニーを人質にして、皇太子を助けるようにと命令したらしい。ウールアンは身を隠して潜伏することになった。
シュンは皇帝にウールアンの仮面を渡して、皇太子が契丹人に殺されたと報告。皇帝は翌日に夜宴を催すことにした。

ウールアンも行った町の薬屋を訪れたワン。彼女は薬屋の主に砒素を渡し、自分は猛毒を持って行く。そして、宰相と息子に協力を要請した。

女帝 エンペラーのあらすじ【結】

宰相と息子イン・シュンは自分達の保身を考え、皇后が皇帝を暗殺した後に主君殺しの罪で捕縛し、シュンを皇帝に即位させようと画策。
同じ頃、皇帝は宰相親子を逆賊として、国外へ追放しようとしていた。

陰謀渦巻く夜宴が開始。宴も半ばでワンが一声を発する。毒薬を仕込んだ酒を皇帝に捧げた。しかしそこに、白装束を身に纏ったチンニーが歌舞団を率いて現れる。彼女は亡くなったウールアンを偲び、彼が最も愛した歌を披露すると言う。皇帝はチンニーの心に感激し、持っていた毒入りの酒を彼女にやってしまう。

チンニーは皇帝の酒を断れずに一口飲んだ。そうして、越人の歌を披露。歌が終わる頃、彼女が吐血。歌舞団に潜んでいたウールアンは、チンニーに駆け寄って彼女の最期の言葉を聞く。

その様を見ていた皇帝は、ワンが自分に毒を盛ったことを知って問う。ワンは無表情でそれを肯定した。
近接用の小剣を手にしたウールアンが走り出す。皇帝に復讐するためだったが、近衛兵に阻まれる。しかし、ワンに裏切られ酷く傷ついた皇帝は、彼女から貰った酒を持ち尊厳を返そうと言って、その酒を一息に飲み干した。そうして、皇后の膝の上で息絶える。

ワンはウールアンの元へ行き、小剣を掲げて処罰を乞うた。だが、彼は耳を塞ぎ自分を陛下と呼ぶなと言う。ワンを殺したところで、死んだチンニーは戻らない。
そこへ、冷静を取り戻したチンニーの兄が突如、襲い掛かって来る。ウールアンは咄嗟にワンを庇って剣を掴む。ワンは後ろ手にイン・シュンを刺殺。しかし、剣には毒が仕込んであった。ウールアンは最期にワンの名を呼び、死ぬのは本望だと言って息を引き取った。

ワンは女帝となった。彼女は先帝に娶られて以来、ワンと呼ばれることが無かった。皇后と呼ばれ、先帝亡き後は皇太后、叔父が即位して再び皇后。そして、今は誰もが女帝と呼ぶ。
ワンという少女は姿を消してしまった。たった1人で国を背負うのだ。朱色の布を胸に抱いたワン。そこへ小剣が背後から彼女へ。剣は深々と胸を貫いた。
ワンは苦悶の表情で振り向き命を落とした。

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