映画『かいじゅうたちのいるところ』あらすじとネタバレ感想

かいじゅうたちのいるところの概要:モーリス・センダックの絵本を原作とした、2010年に公開された映画。監督はスパイク・ジョーンズ、主演はマックス・レコーズ。日本語吹き替え版には加藤清史郎や高橋克実、永作博美らが参加した。

かいじゅうたちのいるところ あらすじ

かいじゅうたちのいるところ
映画『かいじゅうたちのいるところ』のあらすじを紹介します。

離婚した母と姉クレアとの3人暮らしのマックス。
とある夜、母に強くしかられて家を飛び出してしまう。

走り回っているうちに船を見つけたマックスは海へ出て、ひとつの島にたどり着く。
そこでは1匹のかいじゅうが暴れまわっていた。
マックスはそのかいじゅうの”家壊し”に参加する。
だが、他のかいじゅうに見つかり食べられそうになったところを、自分はバイキングをやっつけた王様だから食べてはいけない、と嘘を吐く。
マックスの話を信じたかいじゅうたちは、彼を王様として歓迎する。

暴れていたかいじゅうはキャロルと名乗った。
恋人同士のジュディスとアイラ、アレクサンダー、ダグラス、ザ・ブル、そしてKWを紹介される。
キャロルの話を聞き、理想の砦を作ろうと考えたマックスは、みんなで協力して作ることを提案。

楽しく過ごしていたが、陰気なジュディスからキャロルをえこひいきしているのではないかと責められるマックス。
助けに入ったKWは、フクロウのボブとテリーを連れて砦に行く。
だがキャロルは嫉妬して怒り出し、仲直りをするために泥ダンゴ合戦を提案するマックス。
しかしその最中にもちょっとした事でキャロルは怒り出し、みんなで仲良く過ごせない。
そしてKWは砦から去ってしまう。

王様マックスは信用を失ってしまい、それどころかただの子供だとバレてしまう。
そしてキャロルの怒りの矛先はマックスに向けられ、彼を食べようと襲い掛かる。

かいじゅうたちのいるところ 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:101分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:スパイク・ジョーンズ
  • キャスト:マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー、マーク・ラファロ、ローレン・アンブローズ etc

かいじゅうたちのいるところ ネタバレ批評

映画『かいじゅうたちのいるところ』について、感想批評です。※ネタバレあり

VFXで作らなかったかいじゅうたちの存在感

かいじゅうたちの独特な質感や、オリジナリティあふれる世界観が特徴的。
かいじゅうたちのいる島の美しい景色や、夢のような世界が強く印象に残る作品だ。
着ぐるみとCG技術によって作り出されたキャロルやKWたちの豊かな表情、マックスと同じ空間に存在している、という雰囲気がよくできている。

マックスの部屋に出てくるおもちゃの船や地球儀、木の枝で作られた丸い置物、そして姉の友人たちとの雪合戦で泣かされる場面などが、かいじゅうたちの世界にきちんと反映されていて、細かい設定がうまく生かされている。
だが、フクロウのボブとテリーの完成度がかいじゅうたちに比べてとても低く、ザ・ブルがほとんど口を開かないのにも違和感を感じる。
また、犬や猫がうろうろしているのは何故なのか、猫を投げつけるシーンは許されるものなのか、という疑問も残る。

大人が見ても楽しめるストーリー

”自分は悪くない”、”かまってくれない姉が悪い”、”自分を優先せず、恋人の見方をする母が悪い”という考えのマックスが、家出した先でかいじゅうたちと過ごし、自分にそっくりな考え方のかいじゅうキャロルと過ごすことによって、ひとまわり成長するというストーリーは軸がしっかりしており、安心して見る事が出来る。
また絵本が原作であっても、大人が見ても十分に楽しめる物語だ。

ジュディスのような陰湿な性格の人間はリアリティがあるし、泥ダンゴ合戦をする時のマックスの身勝手な”僕は王様だから悪者チームはダメ”という主張も、よくあることだと頷ける。
しかしかいじゅうたち、特にキャロルに関して何も解決できないまま”正体がばれて食べられそうになったから家に帰る”という印象を残すストーリーには、違和感を感じる。
場合によっては、マックスやキャロルの幼い故の身勝手さに苛立ちを覚えることもあるストーリーだ。

別れ際のKWの”食べちゃいたいくらい好き”という台詞は、深い愛情や友情を感じられるものになっている。

かいじゅうたちのいるところ 感想まとめ

吹き替え版のキャストの豪華さも際立つ、この「かいじゅうたちのいるところ」。
マックスには子役の加藤清史郎、キャロルには高橋克実、KWには永作博美という、豪華でありながらピッタリの声に驚く。
字幕版でも面白いのだが、字幕派の場合でも吹き替え版を見て、一味違う雰囲気を楽しめる映画だ。

マックスがいつの間にかかいじゅうたちのいる島にたどり着き、自分そっくりな性格のキャロルと過ごし、共感したり怖がったり楽しんだり、時には悪い部分を指摘することによって、いつの間にか成長しているという内容は、大人でも子供でも楽しむことができるだろう。
テーマソングやエンディング曲もテンポが良く、特に子供たちのコーラスが入ったエンディングテーマは、どこかワクワクさせるようなムードがある。

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