映画『私は貝になりたい(2008)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「私は貝になりたい(2008)」のネタバレあらすじ結末

私は貝になりたい(2008)の概要:小さな田舎町で床屋を営んでいた男に、赤紙が届く。戦争から無事に帰還した男だったが、上官からの指示で殺したアメリカ兵への罪を問われて死刑を宣告される。実在する遺言を元に作られた感動作。

私は貝になりたいの作品概要

私は貝になりたい

公開日:2008年
上映時間:139分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:福澤克雄
キャスト:中居正広、仲間由紀恵、柴本幸、平田満 etc

私は貝になりたいの登場人物(キャスト)

清水豊松(中居正広)
土佐にある小さな町で床屋を営む男。戦時中、前線に送り込まれる。無事帰還するが、上官の指示で殺したアメリカ兵への罪を問われる。死刑が言い渡され、獄中で葛藤する。おしゃべりで、純粋な心を持った男。家族を何よりも愛している。
清水房江(仲間由紀恵)
豊松の妻。死刑を言い渡された夫を救うために奔走する。凛とした強さを持ち、豊松の帰還を信じて待ち続ける。
滝田(荒川良々)
豊松と同じ二等兵で、同じ罪に問われる。豊松とは、房の中でも良い関係が続く。優しい性格の男。
西沢卓次(笑福亭鶴瓶)
房で豊松と同じ部屋になった男。英語が堪能で、直に大統領に直訴状を書く。豊松のために直訴状を書く男気があり、豊松の無事を心から願っている。陽気な男。
矢野(石坂浩二)
豊松の上官。アメリカ兵を殺すよう指示を出した男。逮捕され、豊松と同じ房に入る。全責任は自分にあると感じ、豊松たちの釈放を心から願っている男。上官としての威厳を持っている。
小宮(上川隆也)
教誨師。面会者のいない豊松を心配し、房江に手紙を書く。最後まで豊松の心配をする、面倒見の良い男。

私は貝になりたいのネタバレあらすじ

映画『私は貝になりたい(2008)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

私は貝になりたいのあらすじ【起】

土佐にある海沿いの小さな町で、清水豊松と房江夫妻が床屋を営んでいた。時代は戦時中で、表面上は喜びながらも町の人は赤紙に怯えていた。

夫婦は、5歳になる息子の健一と仲良く暮らしていた。そんなある日、豊松のもとに赤紙が届けられる。豊松は、房江に散髪を頼む。

元々夫婦は、別々のお店で働く理髪師だった。豊松が房江のお店で髪を切ってもらっていて、二人は仲良くなった。子供ができた豊松だったが、房江がライバル店の人間だったこともあって店主が怒ってしまう。二人は、遠くへ行こうと旅立つ。そして、たどり着いたのが土佐の海沿いの小さな町だった。

豊松は、近畿・中部地方の歩兵隊の二等兵に配属される。そこには、立石という厳しい上官と、滝田という二等兵がいた。

B-29戦闘機が襲撃し、多くの街が焼失してしまう。矢野中将は地上砲撃の命令を出す。結果、敵機が大北山に墜落する。二人の負傷兵が発見され、矢野はしかるべき処置をと部下に伝える。

私は貝になりたいのあらすじ【承】

アメリカ兵は棒にはりつけにされる。上官に指名された豊松と滝田は、二人のアメリカ兵を殺せと命じられる。しかし、人間を殺すことはできないと言う豊松。上官は豊松に、臆病者と揶揄して殴りつける。上官の命令は天皇陛下の命令と同じだと言われた豊松は、泣きながらそのアメリカ兵を処刑する。

戦争が終わり、豊松は土佐に戻る。床屋を再開し、再び幸せに暮らしていた。そんなある日、突然豊松は戦犯容疑で逮捕されてしまう。

豊松が逮捕されたのは、大北山での一件が原因だった。滝田を含め、関係者は全員逮捕されてしまう。

事情聴取が始まる。豊松は、上官の命令で殺したと主張する。その判断は、良い判断だと思うかと問われる豊松。二等兵は奴隷のようなものだと言い張る豊松だったが、米国軍はその忠誠心を全く理解できないでいた。

矢野が絞首刑を言い渡される。さらに、実行犯として滝田と豊松も絞首刑を言い渡されてしまう。その頃、豊松と房江の間には新たな命が誕生していた。

私は貝になりたいのあらすじ【転】

豊松は、大西という青年と一緒の独房に入れられる。そこに収容された死刑囚達は、朝に読経を始める。死を前にして、宗教に頼ろうとする者がたくさんいたのだ。そして、読経をしていた大西に死刑執行が言い渡される。

裁判から一年が過ぎた。豊松は、英語に秀でた西沢という男と同室になっていた。豊松は、マッカーサー司令に再審書を提出していた。

矢野が豊松の独房を訪れ、謝罪をする。そして、部下の減刑を求めて再審書を出したことを伝える。豊松は感動し、二人は距離を縮める。

房にいた教誨師の小宮は、宗教もあてにせず、面会者も訪れない豊松のことを心配していた。小宮は、豊松が家族に何も言っていなのだと悟る。そして、房江に手紙を書いて状況を伝える。

矢野の刑が執行される。矢野は最後に、アメリカの空隙に対する非難と、部下の減刑を要求して刑を執行される。

手紙を読んだ房江は、家族を連れて東京までやってくる。そして、豊松との面会を果たす。泣き崩れる豊松。彼は房江に、西澤が大統領への直訴状を書いてくれていることを伝える。もしその直訴状に、助命の嘆願書を200名分集めれば処刑を免れられると豊松が言う。

私は貝になりたいのあらすじ【結】

房江は、土佐に帰って嘆願書集めを開始する。無理だと思われていた200名分の嘆願書を、房江の血の滲むような努力によって集めることに成功する。

嘆願書を渡しに房を訪れる房江。豊松は感動し、涙を流す。刑の執行がしばらく無くなったことに加え、嘆願書があれば鬼に金棒だと言って豊松は希望を見出す。

ある日、豊松が房の移動を命じられる。西沢は減刑だと言って大喜びする。房にいた他の人達も、豊松の減刑を祝福する。

重松が移動した房は、ブルー地区にある房だった。これは減刑でなく、死刑執行を意味する移動だったのだ。

明朝の死刑執行を言い渡された豊松。小宮は、米軍は豊松の遺体を家族に引き渡しせず、埋葬場所も教えないのだと豊松に伝える。

刻一刻と死刑執行が迫る。小宮は豊松に、生まれ変わったら何になりたいかと問う。貧乏だった豊松は、お金持ちになりたかったと答える。

死刑執行の2時間前、豊松は家族に手紙をしたためる。家族への愛を手紙に書いた豊松。「深い海の底ならば、戦争のことも何も心配しないで良い。だから、生まれ変わったら貝になりたい」と手紙の最後に綴り、豊松は刑を執行される。

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