映画『寄生獣』あらすじとネタバレ感想

寄生獣の概要:「ALWAYS 三丁目の夕日」や「永遠の0」で知られる山崎貴監督が描くSFアクション映画。人気コミック「寄生獣」を原作に、監督の持ち味であるVFXを駆使した映像で迫力のある物語を描く。

寄生獣 あらすじ

寄生獣
映画『寄生獣』のあらすじを紹介します。

突如、人間の耳から侵入し脳に寄生する新種の寄生生物が出現し、体を乗っとられた人間が日に日に増えていった。主人公の泉新一(染谷将太)もその寄生生物に体を乗っ取られるのだが、寄生生物が進入する際にイヤホンをしていたために脳への侵入を免れる。その結果、寄生生物は新一の右手に寄生することとなる。右手に寄生したその生物を新一はミギーと呼び、新一は意識をはっきり保ったまま、謎の寄生生物と共生することとなる。

ミギーは好奇心から寄生生物に侵された中華料理店の店主と接触を試みるが、予期せぬ攻撃を受け、新一を守る形で店主を殺害してしまう。この事件は広く報道され、おかげで同胞である他の寄生個体「A」によってミギーは敵であると認識されてしまう。

ミギーの力を借り「A」を倒した新一だったが、図らずもこの抗争に新一の母親(余貴美子)を巻き込んでしまうこととなり、「A」は新一の母の体を借り生き延びることとなる。寄生生物に乗っ取られた母と対峙した新一は、目の前の母がもはや自分の知る母ではないことを悟り、自らの手で母を葬ることとなる。

復讐に燃える新一は、自らの力で敵対する寄生生物(東出昌大)にとどめを刺す決心を固めるのだった。

寄生獣 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年11月
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:SF、アクション
  • 監督:山崎貴
  • キャスト:染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ、橋本愛 etc

寄生獣 ネタバレ批評

映画『寄生獣』について、感想批評です。※ネタバレあり

「VFX」にどれほど頼るか

VFXと呼ばれる特殊映像効果は映画に欠かせない存在となりつつある。ハリウッドの超ビッグバジェット作品ではもちろんのこと、低予算で作られた邦画でもVFXは効果的に使われることが多くなっている。

VFXの使われ方は主に2通りに大別される。ひとつは劇中の世界を構築するためのツールとして、もうひとつは実写映像をより監督の意向に沿わせるようにするための補助的役割である。前者は言わずもがな、非常に高度な技術が要求される。残念ながら、日本映画のVFX技術はこの水準には達していない。もちろん、山崎貴監督であろうとも。

本作では比較的、補助的な役割としてVFXが利用されているため、これまでの山崎作品よりもずっと違和感のないものに仕上がっている。

興収を視野に入れつつゴア描写にもこだわっている

山崎作品は常に興行収入を第一に考えているということで有名である。こういってしまえば、商業主義が鼻についてしまうかもしれないが、興行的な成功無くしてはVFXを用いたスケール感のある日本映画というジャンルは成立し得ないのも事実である。そのため、幅広い観客に見てもらうためにR指定は避けなければならないと監督は考えているようである。しかし、PG-12制限の中ではかなり強烈なゴア描写に挑戦しているのは評価すべきポイントである。胴体切断、いわゆる切り株描写が存在していることからも製作陣のやる気が伺える。

配役のバランス

本作では寄生生物に侵された青年を東出昌大が演じている。モデル出身の役者ということもあり、お世辞にも彼は演技派ではない。しかし、「桐島、部活やめるってよ」では、それを逆手にとって寄る辺ない雰囲気を構築させることに成功していた。本作でも同様に、寄生されたことによって浮世離れした存在としての青年を演出することに成功している。

寄生獣 感想まとめ

VFXを活用した映像表現という意味では日本映画ではパイオニアといえる山崎監督であるが、時としてVFXが手段でなく目的化することがある監督でもある。偉大な先駆者として歴史に名を残すのか、トホホ映画監督の代名詞となってしまうのか。

しかしながら、常にある一定の話題性を持った映画を制作し、ある程度の興行収入を挙げるという意味では、重宝されるのもよくわかる。しかしながら、何でもセリフで説明してしまう脚本構成、引きの画でカットを割らずにだらだら見せるアクション演出などという点で、お世辞にも上手いタイプの監督と言えないという評価もある。監督、脚本を他の人物に任せ、VFXに専念することが山崎監督にとっても、日本映画の未来にとっても最良の選択であるように思ってしまう。

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