映画『寄生獣』のネタバレあらすじ結末

寄生獣の概要:伝説の漫画、「寄生獣」がまさかの実写映画化。全2部作の予定。人気キャラクターであるミギーを務める阿部サダヲは声だけでなくモーションキャプチャーにも挑戦している。

寄生獣の作品概要

寄生獣

公開日:2014年
上映時間:109分
ジャンル:SF、アクション、ホラー
監督:山崎貴
キャスト:染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ、橋本愛 etc

寄生獣の登場人物(キャスト)

泉新一(染谷将太)
母親と2人で暮らす平凡な男子高校生。ある日パラサイトに身体を乗っ取られそうになるが、すんでのところで助かる。右手に寄生したパラサイトにミギーと名付け、共に生活を送る。
田宮良子(深津絵里)
新一の高校に赴任してきた影のある女教師。実はパラサイトに寄生された人物の1人で、人間との共存を目指している。
村野里美(橋本愛)
新一の幼馴染。負けん気の強い性格。美術部に所属している。
島田秀雄(東出昌大)
常に笑顔を絶やさない男子高校生。実はパラサイトに寄生されており、ある日新一の高校に転入してくる。
ミギー(阿部サダヲ)
ある日新一の右腕に寄生する事となったパラサイト。自我を持ち、身体を変化させ新一の右腕を自由気ままに使っている。

寄生獣のネタバレあらすじ

映画『寄生獣』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

寄生獣のあらすじ【起】

誰も気づかないその頃、密かに地球に危機が迫っていました。広い海のどこから現れたのか、”パラサイト”というイソギンチャクのようなミミズのような形をした寄生生物が次々と地上に上陸していたのです。パラサイトは名前の通り、耳から人間の脳へと入り込み人間を操り共食いを始めるという恐ろしい寄生生物です。

そして、パラサイトの魔の手は新一にも伸びていました。新一は早くに父を亡くし、現在母親と2人で暮らしている男子高校生です。しかし幸いというべきか、パラサイトが新一に寄生しようとした時新一がイヤホンで音楽を聴いていた為耳から侵入する事が出来なかったのです。パラサイトは仕方なく新一の右腕に寄生する事となりました。

翌日から新一の右腕は新一の意思とは関係なく好き勝手に動くようになりました。そして何と、腕が伸びるなどありえない現象も起こるようになったのです。家に帰った新一は、何と自分の右腕に目のようなものが出来ていることに気がつきます。そしてその右腕は片言の日本語を話し始めました。

寄生獣のあらすじ【承】

次第に目だけだったパラサイトは、生物のような形を型取り始めました。そしてパラサイトの吸収能力は凄まじく、新一のパソコンから知識を吸収し始めたパラサイトは一夜にして日本語をマスター、その他あらゆる情報を身につけたのでした。新一は会話ができるようになった自らの右腕のパラサイトを「ミギー」と命名します。

そして、同時期に地上に来たミギーの仲間たちの仕業と思われる連続カニバリズム事件が次々と発生します。その事件の担当となったのが平間刑事でした。一方で、新一の高校に新たな教師が赴任して来ました。仲間が接近すれば相手がパラサイトかどうか判断できるミギーは、その教師、田宮良子がパラサイトであることを指摘します。しかし田宮に寄生したパラサイトは人間と共存して生活していくことを考えており、そういった人物が自分の他にもいることをほのめかしました。田宮は新一に警察官に寄生したAというパラサイトと、男子高校生、島田秀雄に寄生したパラサイトを紹介します。

寄生獣のあらすじ【転】

しかし、協力的に見えた田宮とは反面、Aは非常に凶暴な性格をしていました。Aはパラサイトとしては特異なミギーと新一を狙い襲撃をかけますが、新一は何とかAを鉄パイプで返り討ちにします。寄生している身体が限界を迎えたAは、新たな寄生先となる人間を探していました。そして何と、たまたまそのAの側を新一の母親、信子が通りかかってしまったのです。

Aは信子を殺し、寄生して改めて新一を襲います。自分の母親が殺された事を受け入れられない新一は、そのままAに心臓を貫かれてしまいました。命を落とした新一でしたが、ミギーが自らの触手を伸ばし新一の心臓を修復しました。生き返った新一は、ミギーの細胞が組み込まれた事により超人的な身体能力を身につけていました。

そして新一は再びAと相対します。しかしやはり新一に信子を手にかけることはできません。葛藤する新一を前に、なんと信子が一瞬Aから肉体を取り戻します。そして信子の訴えもあり、新一はAに復讐を果たすのでした。信子を失いながらも平穏を取り戻したと思われた新一でしたが、今度は新一の通う高校に島田秀雄が転校してきたのです。

寄生獣のあらすじ【結】

島田は部活動にも入り、他の高校生と混じりながら平穏な高校生活を送っていました。しかしある日、他の生徒が島田の抜けた髪の毛が動いている事に気がついてしまいます。そして島田が最近世間を震撼させているパラサイトとである事が露見してしまうのでした。

島田と同じく美術部に所属する新一の幼馴染の里美は、島田に油を溶かす溶剤を投げつけました。その溶剤は島田の顔面にあたり、島田は悶え苦しみながら怒りのままにその場にいた生徒を次々と殺していきます。騒ぎを聞きつけその場に駆け込んで来た新一は里美のピンチを間一髪で救います。新一は爆発物で島田を殺し、爆発に巻き込まれないよう3Fから飛び降りるのでした。

そして物語は後編へ向けて進み始めます。田宮は人間との間の子供を妊娠していました。また、政界進出を目論むパラサイト、広川は国を動かしパラサイトの住みやすい世界を作ろうとしていました。そしてパラサイト達が所属するアジトを作り、今後パラサイトがどのように身を振っていくか考えるのでした。一方新一は、自身の大切な人々を傷つけたパラサイトへの復讐を誓うのでした。

寄生獣の解説・レビュー

「VFX」にどれほど頼るか

VFXと呼ばれる特殊映像効果は映画に欠かせない存在となりつつある。ハリウッドの超ビッグバジェット作品ではもちろんのこと、低予算で作られた邦画でもVFXは効果的に使われることが多くなっている。

VFXの使われ方は主に2通りに大別される。ひとつは劇中の世界を構築するためのツールとして、もうひとつは実写映像をより監督の意向に沿わせるようにするための補助的役割である。前者は言わずもがな、非常に高度な技術が要求される。残念ながら、日本映画のVFX技術はこの水準には達していない。もちろん、山崎貴監督であろうとも。

本作では比較的、補助的な役割としてVFXが利用されているため、これまでの山崎作品よりもずっと違和感のないものに仕上がっている。

興収を視野に入れつつゴア描写にもこだわっている

山崎作品は常に興行収入を第一に考えているということで有名である。こういってしまえば、商業主義が鼻についてしまうかもしれないが、興行的な成功無くしてはVFXを用いたスケール感のある日本映画というジャンルは成立し得ないのも事実である。そのため、幅広い観客に見てもらうためにR指定は避けなければならないと監督は考えているようである。しかし、PG-12制限の中ではかなり強烈なゴア描写に挑戦しているのは評価すべきポイントである。胴体切断、いわゆる切り株描写が存在していることからも製作陣のやる気が伺える。

配役のバランス

本作では寄生生物に侵された青年を東出昌大が演じている。モデル出身の役者ということもあり、お世辞にも彼は演技派ではない。しかし、「桐島、部活やめるってよ」では、それを逆手にとって寄る辺ない雰囲気を構築させることに成功していた。本作でも同様に、寄生されたことによって浮世離れした存在としての青年を演出することに成功している。

寄生獣の感想まとめ

VFXを活用した映像表現という意味では日本映画ではパイオニアといえる山崎監督であるが、時としてVFXが手段でなく目的化することがある監督でもある。偉大な先駆者として歴史に名を残すのか、トホホ映画監督の代名詞となってしまうのか。

しかしながら、常にある一定の話題性を持った映画を制作し、ある程度の興行収入を挙げるという意味では、重宝されるのもよくわかる。しかしながら、何でもセリフで説明してしまう脚本構成、引きの画でカットを割らずにだらだら見せるアクション演出などという点で、お世辞にも上手いタイプの監督と言えないという評価もある。監督、脚本を他の人物に任せ、VFXに専念することが山崎監督にとっても、日本映画の未来にとっても最良の選択であるように思ってしまう。

Amazon 映画『寄生獣』の商品を見てみる

関連作品

次作 寄生獣 完結編