映画『こわい童謡 裏の章』あらすじネタバレ結末と感想

こわい童謡 裏の章の概要:テレビ局員たちと音響研究科職員の女性が、「こわい童謡 表の章」で起こった事件の謎を追いつつ、恐怖体験をするホラーミステリー。監督、脚本は前作に続き福谷修。主演は安めぐみ。

こわい童謡 裏の章 あらすじネタバレ

こわい童謡 裏の章
映画『こわい童謡 裏の章』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

こわい童謡 裏の章 あらすじ【起・承】

全寮制のお嬢様学校の合唱部で起こった殺人事件から5年。
犯人である教師の栗原美咲は未だ逃走中、廃校になった高校からは歌が聞こえると気味悪がられていた。
そこに、矢代を中心とした幽霊の声を検証するテレビ番組の製作チームが、音響専門家の宇田響子と共に取材にやってくる。
高校に入ると、スタッフの比奈子の様子がおかしくなる。

響子は、自殺した奈々香が飛び降りる直前に彼氏に残した留守電を聞き、音声を解析して、彼女が自殺ではないと証明する。
失踪した未紀の死は彩音の証言しかなく、彼女には心の問題があったために事件扱いはされていなかった。
響子は監視カメラについていたマイクの音源を手に入れ、老婆が歌う「とおりゃんせ」と、未紀が絞殺された証拠を見つける。

そして、彩音も読んでいた童謡にまつわる本を見つけた響子は、倒れていたスタッフの奈良本の姿も見つける。

紗世が消えたとされる、彩音の部屋へ向かう響子とスタッフたち。
報道部で事件を追っていた菱見は、紗世の援助交際相手のひとり、教師の岸本が部屋に盗聴器を仕掛けていたと語る。
その音源から、紗世が彼氏と言っていた援助交際相手を殺害したことも明らかになる。

途中、響子は音にのめり込み過ぎて、紗世の視点からの映像を見てしまう。
だがそれは真犯人のもので、紗世の声はベッドの下から発せられていた。

こわい童謡 裏の章 あらすじ【転・結】

体調不良を訴えていたレポーターの瑞希が、突然手首を切ってしまう。
そして、瑞希、奈良本、比奈子は近くの病院へ。
そこは、心が壊れてしまった正木彩音が入院している病院でもあった。

響子は亜里砂が行方不明になった音楽室へ行き、わらべ歌を逆さから歌う。
それは呪いを解く方法のはずだったが、本来のわらべ歌の逆の意味の暗示にかかってしまい、駆け付けた菱見を殺しかけてしまう。

深夜0時、撮影が再開される。
人間には聞こえないが不安を駆り立てる超低周波音と、わらべ歌の暗示にかかったことが原因だとわかる。
学校から聞こえる不気味な歌は、病院から抜け出した彩音がわらべ歌のレコードをかけているせいだった。
矢代は彩音を追いかけ、準備室を探っていた響子と菱見は、地下に防空壕を見つける。

そこで2人は、行方不明の生徒たちと美咲の腐乱死体を見つける。
疑問を抱いた響子が老婆の声を調べなおすと、風の音が混ざっていた。
真犯人は、トラウマを抱えたまま超低周波音とわらべ歌の影響を受けた彩音だった。

音とシンクロした響子はハサミで菱見を刺してしまうが、彼はポケットに入れていた本のおかげで助かる。
防空壕から出た響子は、レコードと超低周波音に操られたスタッフたちに襲われるが、「こもりうた」のレコードに変えたことで全員意識を失う。

全員が目覚めたのは朝だった。
矢代のもとに彩音が亡くなったと連絡が入るが、彼女が息を引き取ったのは撮影が始まる深夜0時よりも前だった。

こわい童謡 裏の章 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2007年
  • 上映時間:70分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス、ミステリー
  • 監督:福谷修
  • キャスト:安めぐみ、松尾敏伸、石坂ちなみ、多部未華子 etc

こわい童謡 裏の章 批評・レビュー

映画『こわい童謡 裏の章』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

粗はあるが表の章をうまくまとめた

多部未華子主演の「こわい童謡 表の章」の謎解き編であり、後編でもある作品。前作で風呂敷を広げるだけ広げ、本作ですべてをまとめるというストーリーになっている。

前作から5年後、廃校になったお嬢様学校で夜な夜な聞こえる幽霊の声を解明するためにやってきたTVクルーと音響専門家が、事件の犯人と理由にたどり着くという設定。
さらに、報道部出身の菱見が事件を忘れられず、資料を集めていたという設定も詰め込まれている。

音とシンクロしてその場面に入り込むことができる響子が、表の章の事件現場に入り込み、彩音視点とは別の角度から事件を見ていくのは斬新。
彩音が見ようとしなかった場面や、偽って記憶していた部分が明らかになり、犯人である彼女が音楽室に現れるのは面白い。
超低周波が原因というのは取ってつけた印象を覚えるが、超常現象を科学的な視点から捉えるという“それっぽさ”がある。

しかし突然流れ出したわらべ歌のせいで、響子以外全員がおかしくなって響子を襲うという、出来過ぎたクライマックスはツッコミどころ。
音楽室に現れた彩音は幽霊だったというオチには呆れてしまう。

安定して見られる演技

映画初主演の安めぐみが、もともとのおっとりしたキャラを生かして、しっかりした音の専門家の響子になりきっている部分は素晴らしい。
響子をサポートするようになる菱見役を演じた松尾敏伸も、イケメンキャラを生かしている。
適当過ぎる矢代を演じた津田寛治のはまり役っぷりや、福谷修の「渋谷怪談」シリーズにも出演していた石坂ちなみが、上手いとはお世辞にも言えない歌を披露しているのは見もの。

彩音役の多部未華子も、5年後の姿で出演している。

こわい童謡 裏の章 感想まとめ

2作品ある場合はどちらから見ても楽しめる、という作品が多い中、表の章を見てから本作を見て、違和感や放り投げたままの謎を回収してほしい作品になっている。
奈々香の死の真相から未紀の死の謎まではかなり駆け足で進み、徐々にテンポが落ちていって、響子たちも超低周波の影響を受けていたという展開にはやや呆れてしまう。
しかし、ラストで突然響子が襲われる展開以外は、そこそこ面白い出来になっているだろう。

津田寛治が演じた軽い雰囲気の矢代は、いかにもテレビ局にいそうな人、というイメージを表現していて面白い。

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