『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版の概要:白石晃士監督の2014年に製作された、モキュメンタリーホラーDVDシリーズの劇場版。入ったものは全員発狂するという”タタリ村”に潜入した取材班とゲストたちが知る事になる、驚愕の真実。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版 あらすじ

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版
映画『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版』のあらすじを紹介します。

とある映像制作会社で作られている「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズ。
ディレクター工藤、AD市川、カメラマン田代の3人は、これまで様々な怪現象を検証してきた。

その村に立ち入った者は、必ず行方不明になるか発狂してしまうという噂の”タタリ村”。
そこに入った若者から映像が送られてきたのだが、1人は撮影中に忽然と消え、もう1人も取材班がインタビュー中に自殺未遂を起こし入院し、その後行方不明に。

”タタリ村”へ調査に向かう取材班と、ゲストのアイドルタレント小明、物理学者の斉藤、浄霊師の宇龍院。
山を登って村に着いた6人だったが、異様な光景が広がっていた。
浄霊の儀式を始める宇龍院と、科学的な調査をする斉藤。
だが、小明が何かに憑依されてしまう。
しかしそれを見ておびえた宇龍院が逃げ出し、探しに向かった工藤と斉藤に、異様な姿で襲い掛かってくる。
一方の市川と正気に戻った小明は先に山を下りるが、小明は忽然と姿を消す。
そして斉藤も消えてしまう。

取材班は調査を続行するが、旧日本軍と呪術師たちが”タタリ村”でかつて作っていたという、”鬼神兵”という霊体兵器が存在していたとわかる。
その資料映像には、かつて取材中に行方不明になった女性とそっくりな人物が映っていた。
それが鬼神兵だという。
工藤の出生にも、鬼神兵が関係しているとわかる。

再び”タタリ村”へ向かった取材班は異空間に飛ばされ、工藤と市川は彷徨い続ける事になる。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:80分
  • ジャンル:SF、ホラー
  • 監督:白石晃士
  • キャスト:大迫茂生、久保山智夏、白石晃士、宇賀神明広 etc

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版 批評 ※ネタバレ

映画『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版』について、感想批評です。※ネタバレあり

DVDシリーズを見ないと意味がわからない

DVDシリーズ作品として、これまで5作品が公開された、「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズ。
これまでの作品を見ていれば楽しめるが、この映画作品だけだと意味がわからないシーンも多い。

工藤が持っている呪術道具は、ファイル1で手に入れた呪術道具を、工藤が勝手に使ってしまっているなどという経緯がある。
幼い頃に目の前で両親を殺害され、頬に傷のある特徴的な犯人だったのに逮捕されていないという過去がある工藤だが、その話題がDVD作品の中で登場している。
そしてその犯人は、実は未来からやってきた工藤本人だったという事実が、この作品で明らかになる。

だが、それらDVD作品を見ていなければ意味がわからないので、親切な設定とは言えない。
そして、鬼神兵というネーミングも「風の谷のナウシカ」から取ったような名前なので、ツッコミどころになっている。

低予算映画ならではの残念さと面白さ

異世界へ入っていった時の合成映像、その後の工藤の手から出てくる、呪術道具の髪の毛の成れの果ては、あまりにも作り物すぎて稚拙な印象を与えている。
”タタリ村”での、一旦放置されたカメラに映っていた、小明の顔がゆっくりと歪んでいくシーンは、上手く作られていて気持ち悪さを感じる。
そして、宇龍院の首だけが飛んで追いかけてくるという設定にも、気持ち悪さと恐さを感じる。

実際に存在するタレントの小明がそのままの名前で出演したり、モザイク等も上手く使っていて、現実感のあるモキュメンタリー作品だと言える。
ディレクター工藤の適当で暴力的な性格は、一見すると嫌なものだが、困ると他力本願になる性格は見ていて笑いを誘う部分も多い。
工藤と、物理学者の斉藤との関係性が、まるでジャイアンとスネオになるのは笑える。

ラスト10分で、いきなりゴジラやウルトラマンのように、巨大生物の戦いに展開するのは突然すぎて、展開がよくわからなくなる。
工藤と市川が異空間から戻ってこないまま終わるというラストは消化不良だ。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版 感想まとめ

白石晃士監督のモキュメンタリー作品で、DVDシリーズから映画化になったのがこの「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」。
作中でもDVDの売れ行きの話をしたり、映画の話をするなど、現実とリンクしながら進む作品で面白いものがある。
監督がカメラマン田代役をしており、低予算映画ならではの設定が興味深い。
映画「デスノート」「デスノート the Last name」などの監督、金子修介監督の弟で脚本家の金子二郎を物理学者の斉藤役に、監督の息子の金子鈴幸を投稿者の若者役にキャスティングするなど、監督自身やスタッフの人脈を駆使した部分も垣間見える。

雑な合成シーンが目に付くが、キャラクターの印象が濃くてツボにはまると楽しい作品だ。
DVDシリーズのファイル1~4、そして劇場版序章を見ておくと、工藤ディレクターの暴走シーンに、笑いが止まらなくなってしまう。

最終章の公開も決定しており、今回の煮え切らないラストからどう展開するか、楽しみな作品になっている。

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