映画『紅の豚』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『紅の豚』のネタバレあらすじ結末

紅の豚の概要:第一次世界大戦でイタリア空軍のエースパイロットだったポルコ。しかしその後のファシスト政党に嫌気が指した彼は自分の姿を魔法で豚に変えて賞金稼ぎとしてアドリア海で暴れまわる空賊連合を相手にしていた。そんな時、空賊はポルコ対策に助人としてカーチスを雇う。

紅の豚の作品概要

紅の豚

公開日:1992年
上映時間:91分
ジャンル:ファンタジー、アニメ
監督:宮崎駿
キャスト:森山周一郎、加藤登紀子、桂三枝、上條恒彦 etc

紅の豚の登場人物(キャスト)

ポルコ(森山周一郎)
通称ポルコ・ロッソ、紅の豚と呼ばれる賞金稼ぎである。本名はマルコ・ファゴット。真紅のサボイアS.21に乗り、空賊連合を懲らしめる。元々は、イタリア空軍のエースであったが、ファシスト政権に反抗して除隊し、豚に姿を変えて自由気ままな生活を送る。
ジーナ(加藤登紀子)
アドリア海の男なら誰しも憧れる素敵な女性。ポルコの昔馴染で彼が人間だった頃を知る数少ない人物の一人。ホテル・アドリアーノを営んでおり、そこでシャンソンを唄っている。強気な女性であるが、過去に3人のパイロットと結婚し、全員とも戦争で失ったという悲しい過去を持つ。
カーチス(大塚明夫)
空賊連合がポルコ対策で助人として雇ったアメリカ人パイロット。本人は名声へのほんのワンステップと考えており、将来はハリウッドスター、大統領になる事を夢見ている。愛機はカーチスR3C-0。惚れやすい性格でジーナやフィオに好意を抱く。
フィオ(岡村明美)
ポルコが飛行艇の修理でいつも世話になるピッコロ社の娘。17歳と若いが、飛行艇の設計や整備の腕前はポルコもうなるほど高い。父がポルコと同じ部隊にいたことからポルコの話をよく聞いていた。
ピッコロおやじ(桂三枝)
フィオの祖父。ポルコとは旧い付き合いでサボイアの修理を長年している。カーチスに勝つ為にフォルゴーレという高性能エンジンを手に入れる。
空賊連合
アドリア海一帯を牛耳る金品強奪集団。その核になるのがマンマユート団だが仕事の途中でいつもポルコに邪魔されて勝負に負けてしまう。世界恐慌の影響で仕事からあぶれた様々な人種で構成されており、全員が自由気ままな為、統率感はあまりない。

紅の豚のネタバレあらすじ

映画『紅の豚』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

紅の豚のあらすじ【起】

アドリア海に浮かぶ孤島。そこは賞金稼ぎポルコのアジトだった。優雅な自然の中、島の中に溜まった海水で出来た湖に真紅の翼を持ったサボイアS.21を停泊させてポルコは昼寝をしている。そこへ電話が鳴る。空賊連合の核であるマンマユート団が出たというのだ。気ままなポルコは出撃を渋るが提示された好条件をのんでサボイアに乗り込み島を飛び立つ。

マンマユート団は観光船を襲っていた。金品を強奪し、更に身代金目的で船に乗っていた子供達も連れ去ってしまう。しかし、誘拐をしたのはいいものの子供達は全く言う事を聞かず、マンマユート団は手を焼いている。挙句の果てには見張り台まで出てしまう始末だ。そんな時、子供の1人が真紅の飛行艇を見つける。マルコが現れたのだ。マンマユート団は攻撃を仕掛けようとするが、ポルコに先に攻撃されエンジンをやられてしまう。ポルコは巧みな操縦技術と狙撃で追撃。マンマユート団の飛行艇は海に落ちてしまう。諦めたマンマユート団は子供達を解放。金品の半分を修理代として受け取り退散した。

その晩、ホテル・アドリアーノでは空賊連合が集合していた。助人としてアメリカ人の飛行艇乗りカーチスを雇う算段をしている。店内ではマダムのジーナがシャンソンを唄い、その美声で客達を虜にしている。カーチスも彼女の美声に聞き惚れている。そこへ静かにポルコが入ってくる。カーチスはポルコに話しかける。ポルコはカーチスが空賊と手を組む事を察し、アドバイスを送るとその場を離れる。

ポルコが夕食を摂っているとジーナがやってくる。旦那の訃報が届いたというのだ。その旦那の事はポルコもよく知っており、彼の死に杯を交わす。ジーナは昔馴染みの3人の飛行艇乗りと結婚したがみな戦争で死んでしまった。そして昔馴染みで残ったのはポルコだけになっていたのだ。そんな寂しそうなジーナの傍にポルコはいつもいたのだった。

翌日、ポルコは町へ行った。仕事で入った賞金を取りに行くためだ。町は政党が変わり賑やかだがファシスト党が台頭している為、ポルコにとってはどうでも良かった。

一方、マンマユート団はペンキが塗られていない飛行艇に乗っていた。そして他の空賊連合のメンバーと大型の客船を狙っていた。しかし客船には用心棒が付いており取り乱してしまう。

ポルコはアジトに戻って飛行艇の整備をしていた。最近エンジンの調子が悪く、ミラノへ修理に持って行こうか考えていた。そんな時、ラジオから空賊連合の襲撃事件のニュースが入ってくる。カーチスの活躍で用心棒を蹴散らし、船内の金品を強奪するのに成功したのだ。そんなニュースもどこ吹く風のポルコは休暇と称しミラノへと向かう。

紅の豚のあらすじ【承】

ミラノへ向かう途中、エンジンの調子が時たま悪くなる。そんな矢先、背後からカーチスがやって来た。逃げるポルコにカーチスは勝負を持ち掛ける。エンジンの不調もありそれどころではないポルコはカーチスを振り切ろうとするがエンジン不調でスピードが落ちてしまう。そしてカーチスが打ったガトリング銃の弾が機体に当たり墜落してしまう。

ポルコが撃ち落とされた話はすぐにジーナの耳に届く。しかし、ポルコは無事だった。電話口でポルコはジーナにカーチスへの伝言を頼むが、ジーナはそれに怒る。人が心配しているのに気ままで自由な彼が許せないのだ。無理をし続けていればいつかローストポークにされてしまうと心配するジーナ。ポルコは飛ぶことを止めてしまったら本当にただの豚になってしまうと告げた。

ミラノに着いたポルコはいつも整備を頼むピッコロおやじを訪ねた。しかし、いつも設計をしてくれる彼の息子達は出稼ぎでおらず、代わりに孫のフィオがやるというのだ。一抹の不安を抱いたマルコだが、フィオの説得により今回もピッコロ社で世話になる事にした。

フィオの設計の腕前は抜群だった。あっという間に飛行艇の設計図の大半を終えて、スピードを加える為に的確な改造も入れている。その腕をポルコも認めて彼女に全てを託す事になった。

設計図が出来上がると町中から女性が集まってきた。飛行艇を組み立てる為だ。男達は世界恐慌の影響で仕事がなく出稼ぎに出ていていないのだ。ピッコロおやじは新しく手に入れたエンジン、フォルゴーレを試していた。高性能高パワーで調子もいい。以前このエンジンを積んだイタリア艇がシュナイダーカップに出場したがカーチスR3C機に敗れた。しかし問題はエンジンではなく整備士にあったと考えるピッコロおやじは、今回のポルコとカーチスの対戦に胸を馳せていた。

そうこうしている内に復活に近づくサボイア。ポルコは気晴らしに映画館に行く。豚が悪役の映画だ。そこへかつての戦友フェラーリンがやって来る。彼は第一次世界大戦後も軍に残り、大佐となっていた。彼もまたポルコの身を案じていた。豚になり国に協力しないポルコは元軍人という事もあり、ファシストから反国家非協力罪や退廃思想などでおたずね者になっていた。フェラーリンは協力するから軍に戻るようマルコに勧めるが、ポルコはファシストになる事を徹底して拒む。彼が豚になったのもその為だ。フェラーリンはポルコに気を付けるよう告げてその場を去る。映画館から出るとフィオがトラックで通りかかった。ポルコはフィオがサボイアを弄っている理由からファシストの秘密警察に付けられている事に気付くと追っ手を撒く。

その晩、サボイアが完成した。ポルコは出発の準備をしている。そしてフィオもだ。その事を知らされていなかったポルコは先の事を考えてフィオの搭乗を拒む。危険な裏の世界に17の娘を入れる訳にはいかないのだ。しかし、フィオは今後の整備も含めて自分の仕事を最後までやり遂げたいと話す。それに折れたポルコは彼女を搭乗させてアジトへ向かう事にした。

ハンガーの扉を開くと土手の向こうに秘密警察が待ち構えていた。発砲する秘密警察員。しかし生まれ変わったサボイアのガトリング銃に恐れて退散する。無事に飛び立ったサボイア。それを祝福するかのように朝焼けが世界を照らす。そこへフェラーリンが乗った飛行艇が近付いてきた。空軍が罠を張っている為、抜け道を教えてくれたのだ。

紅の豚のあらすじ【転】

カーチスはジーナを口説いていた。ハリウッドから映画出演の話が来てその相手に惚れたジーナを選んだのだ。彼は将来大統領になると宣言する。そんな話を面白そうに聞くジーナ。しかし彼女には待ち人がいた。彼女はその人が明るい内に訪ねてきたら愛そうと賭けをしていたのだ。しかし彼はなかなか現れない。そこへサボイアがやって来る。ポルコは降りずに挨拶代わりにアクロバットを見せてそのまま飛んで行ってしまった。ジーナは少々がっかりしたような表情で笑っていた。

ポルコとジーナの様子を見たフィオは2人の関係に興味津々だった。しかしポルコは話をはぐらかす。給油を済ませてアジトに戻ってきたポルコ。するとテントから空賊連合の面々が出てきた。自分達の仕事を邪魔するポルコを始末しようと待ち伏せていたのだ。ポルコを殺そうと躍起立つボス達とは逆に部下達は一緒にいた美人なフィオに興味津々。フィオは自分が作った飛行艇を壊そうとする空賊達に詰め寄る。その勢いに空賊達はたじたじだ。挙句の果てはカーチスに助けを求めるなんて情けないと空賊達はフィオに説教されてしまう。そこへカーチスがやって来る。彼はポルコとの再戦をただでは受け入れないとする。その条件としてフィオを嫁にする事を挙げる。ポルコは猛反対。しかし、フィオはお構いなしにポルコがサボイアの修理で未払いの請求書の束を突きつける。お互いの条件を飲み、翌日に再戦が決まった。ポルコは勝手に条件を飲んだフィオを叱るが、再びカーチスに挑戦するチャンスをフィオがくれたと感じ、感謝する。

その晩、フィオは寝ぼけ眼でマルコを見る。彼の姿が人間に見えたのだ。しかし、はっきりと見るとやはり豚のままだった。フィオは眠れず、ポルコに何か話をしてほしいと伝える。そんな彼女にポルコは第一次世界大戦末のある夏の日の事を話す。

当時ポルコはイタリア空軍のエースとして活躍。僚機にはベルリーニという昔馴染みが乗っていた。彼は少しばかり前にジーナと結婚式を挙げたばかりだが休暇が足りず、戦場へとんぼ返りとなったのだ。パトロールに出ていたポルコ達は敵機に遭遇。敵も味方も入り乱れた空中戦となった。ポルコは手練れに追いかけられて気付いたら味方は誰もいなくなってしまっていた。死に物狂いで逃げていた彼は急に雲の中に入った。そこはとても静かで雲を抜けた遥か上空には一筋の雲が走っていた。そこへ敵機やベルリーニの乗った飛行艇もやって来た。ポルコはベルリーニに声を掛けるが彼は応えない。そしてそのまま上空に上がっていってしまう。上空に一筋流れていたものは雲ではなく戦死したパイロット達の飛行艇であり墓場だったのだ。ポルコはベルリーニを追おうとしたが再び親友と出会う事はなかった。

そんな事を思い出したポルコは自分だけが無様にも神様に受け入れてもらえなかったのではないかと感じていた。しかしフィオは否定し、生きて帰って来てくれた事に感謝する。そしてポルコの頬にキスをして眠りに戻る。

紅の豚のあらすじ【結】

翌日、ポルコとカーチスの一戦を観ようと会場の島は大賑わいしていた。あちらこちらでは賭けが始まり、まさにお祭り状態だ。そしていよいよ対戦が始まる。ポルコは操縦席から親指を立ててフィオに勝利を誓うサインを送る。そしてカウントダウンと共にポルコとカーチスがマシンをスタートさせる。先手を取ったのはカーチスだ。ポルコは後から水面にあがりカーチスに後ろを取られる。ガトリング銃で仕掛けるカーチス。ポルコは水面すれすれを飛んで弾を避ける。そして捻りこみを使ってカーチスの後ろを取る。そして誰もが打つと思った瞬間、ポルコは打たない。カーチスにも弾が当たる可能性があるからだ。マンマユート団のボスはカーチスが疲れて弱った時にポルコはエンジンに2、3発当てて決着をつけると話す。そんなやり取りに業を煮やしたカーチスは巧みな操縦技術で再びポルコの後ろを取る。逆転につぐ逆転で観客達は茫然とし、感動すら覚えていた。

一方、ジーナはフェラーリンから空軍が騒ぎを聞きつけて向かっているという報せをアドリアーノで受け取った。それを伝えに決戦場へと彼女も向かう。

ポルコとカーチスの対決はフィナーレを迎える所だ。マルコが再び後ろを取ってガトリング銃の引き金を引く。しかし弾が出ない。詰まってしまったのだ。その隙にカーチスも打とうとするがこちらは弾切れだ。勝負がつかない為、2人は海に着水。飛行艇を降りて殴り合いで勝負を決めようとする。飛行艇の熱戦の後の殴り合いで観客は大熱狂。ポルコはフィオを守る為に、カーチスは嫁に迎える為に闘う。殴り合いはなかなか決着がつかない。2人の顔にはいくつものコブができて膨れ上がっている。フラフラになりながらも殴り合う2人。そしてダブルノックアウトとなる。カウントが取られる中、ジーナがやって来る。そしてポルコに女の子をもう一人不幸にさせる気かと発破をかける。そしてポルコはカウント10ぎりぎりで立ち上がり、勝利を収める。フィオはマルコに駆け寄り強く抱きしめる。勝負を見届けた観客達は空軍が近づいている報せを聞いて帰っていく。ポルコは賞金を受け取り、それとフィオをジーナに託す。フィオは反対するもポルコはフィオに堅気の世界へ戻ってほしかった。その気持ちを汲んでジーナはその場を去る。その際にフィオはポルコの唇にキスをする。ノックアウトから気が付いたカーチスはポルコと共に空軍をみんなから遠ざける事に同意する。

結果、イタリア空軍の出撃は空振りに終わった。そしてフィオがミラノへ帰る日がやってきてもポルコは姿を見せてくれなかった。その代わりにフィオはジーナと良い友達になれた。ピッコロ社を継いだ後もその友情は変わらずに続いている。空賊連合の面々も年を取り、今もホテル・アドリアーノに通っている。カーチスはアメリカへ戻り、俳優として活動をしている。ジーナの賭けがどうなったかはフィオとジーナの秘密となった。

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コメント

  1. 谷川承信 より:

    映画評のHPのなかでは、かなりの優れものと拝察いたしました。
    文章が短くて読みやすいにもかかわらず、評は的確ですね。
    (上から目線のようでスミマセン)

    この『紅の豚』の「あらすじ」に、変換間違いが2箇所ほどあり、
    「宮﨑駿がやりたい放題」の文章は、別の作品のモノではないでしょうか?

  2. 影山 美穂 より:

    当サイトにお越しいただきありがとうございます。
    初めてのコメントで、そのようなお褒めの言葉をいただくなんて、大変恐縮でございます。
    これからの励みとしたいと思います。

    誤字については、先ほど訂正しました。

    「宮崎駿がやりたい放題」の部分についてですが、
    どうやら別の作品の記事内容になっておりましたので、訂正しました。

    ご指摘ありがとうございました!