映画『ラ・ブーム』あらすじネタバレ結末と感想

ラ・ブームの概要:思春期を迎えた13歳のヴィックはブームと呼ばれる自宅パーティーと大好きな彼のことで頭がいっぱい。ソフィー・マルソーのデビュー作となったフランスの青春映画。1980年公開。

ラ・ブーム あらすじネタバレ

ラ・ブーム
映画『ラ・ブーム』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ラ・ブーム あらすじ【起・承】

パリに引っ越してきた13歳のヴィック(ソフィー・マルソー)は、歯科医の父・フランソワ(クロード・ブラッスール)と、イラストレーターの母・フランソワーズ(ブリジット・フォッセー)の3人暮らし。学校ではすぐにペネロプという友達もでき、勉強よりも男の子のことで頭がいっぱいだった。

ヴィックの周りではブームと呼ばれる子供たちだけの自宅パーティーが大盛況で、そこは男女の出会いの場になっていた。クラスの男子から週末のブームに誘われたヴィックとペネロプは、おしゃれをしてブームに行くことを楽しみにする。

フランソワーズは最近漫画の売り込みで忙しく、ヴィックの良き相談相手はハープ奏者をしている曾祖母のプペットだった。プペットはファンキーなおばあちゃんで、ヴィックを一人前の大人扱いしてくれた。

初めて行ったブームでヴィックはマチューという男の子に一目惚れする。マチューも彼女を気に入ってくれ、2人は恋人同士のようにチークダンスを踊る。

一方、フランソワには以前住んでいた場所に浮気相手がおり、その女はパリまでフランソワを追いかけてくる。家族で祖父の誕生祝いへ出かける日に、フランソワは女と密会し、アリバイ工作のために足を骨折したフリをする。

ヴィックはすっかりマチューに夢中で、ついに映画館でキスをする。フランソワは献身的に尽くしてくれる妻に嘘をつくのが嫌になり、全てを話してしまう。信用していた夫に裏切られ、フランソワーズは浮気相手の店をめちゃくちゃにした上、フランソワと別居することにする。ヴィックは両親の危機も心配だったが、やはりマチューのことで頭がいっぱいだった。

ラ・ブーム あらすじ【転・結】

マチューの浮気を心配して家を抜け出したヴィックを、娘の不在を心配したフランソワがディスコまで追ってくる。そこでヴィックはマチューにやきもちを焼かせるためフランソワにキスをする。その夜フランソワーズはヴィックのドイツ語教師のレマンとデートをしていた。

フランソワはヴィックと食事へ行き、その帰りにフランソワーズとレマンがいい雰囲気なのを見てしまう。さらにレマンがヴィックの学校の先生だと知り、学校前で乱闘になる。

ヴィックがプペットにマチューへの熱い想いを話すと、プペットは休暇先をいきなり変更し、マチューが休暇を過ごすカブールへ連れて行ってくれる。ヴィックとマチューはカブールでデートをするが、ささいなことで喧嘩をし、気まずい雰囲気になってしまう。

フランソワーズはフランソワの子供を妊娠しており、それをフランソワに知らせるが、レマンとの仲を疑っていたフランソワは“赤ん坊にパパが2人いてもいい”と言って彼女を傷つけてしまう。その日初めてフランソワーズはレマンと一線を越える。夫婦は本当にダメになりかけるが、プペットの助言で持ち直し、フランソワーズは帰ってくる。

ヴィックは14歳の誕生日に自宅でブームを開催し、マチューが来てくれるのを待っていた。少し遅れたがマチューは来てくれ、ヴィックは夢見心地でマチューとダンスをする。そこに新たなイケメンが登場し、ヴィックは彼に釘づけ。マチューが離れた隙に新たなイケメンとダンスをし、ヴィックはうっとりするのだった。

ラ・ブーム 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1980年
  • 上映時間:111分
  • ジャンル:青春、ラブストーリー
  • 監督:クロード・ピノトー
  • キャスト:ソフィー・マルソー、ブリジット・フォッセー、クロード・ブラッスール、ドニーズ・グレイ etc

ラ・ブーム 批評・レビュー

映画『ラ・ブーム』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

一種のアイドル映画

両親が離婚の危機に直面し、あれこれいろいろと大変な中、主人公のヴィックが何をしているかというと、ただひたすら恋をしている。それも恋に恋するお年頃なので、その夢中ぶりがすごい。13歳くらいの恋ってこんな風だったかしらん?と半笑いで見てしまった。

両親の話にはそれなりの深刻さがあるが、ヴィックの方は周囲の友達も含めてとにかく問題が軽い。それがリアルと言えばリアルなので、そこがいいと思う人には面白いのかもしれない。しかし人生も半ばを過ぎてこれを見ても、さすがに感情移入は難しい。

まだ13歳のソフィー・マルソーは確かに可愛い。彼女のアップも多いし、ストーリーとは特に関係のないサービスショット的なシーン(部屋でギターを弾いたり、あれこれ衣装を着替えたり)も多いので、ソフィー・マルソーファンには嬉しいだろう。ただ、自分のようなただの映画ファンには、このアイドル映画のような演出は正直きつかった。

フランス人の恋愛観

父のフランソワの浮気が原因でヴィックの両親は別居することになり、さらに母のフランソワーズまでヴィックの教師といい仲になってしまい、話がこじれていく。フランソワーズは確かに傷ついただろうし、別居するところまでは理解できるが、娘の教師と深夜までデートするのはいかがなものか。しかもその間、娘のことは放置しているし。

フランソワが妻の妊娠を知り、つい嫌味というか、ひねくれたことを言ってしまい、フランソワーズを怒らせる。気持ちはわかるけれど、その日のうちに浮気を疑われた教師と一線を越えているので、怒りに説得力がない。その後旅行にまで行くつもりだったわけだし、そうなると妻側も夫を責める権利はないのでは?というように、生粋の日本人である自分には理解できない展開が多く、どこにも感情移入ができない。

果たしてこんな夫婦がやり直せるものかと疑問を感じてしまうが、フランス人の自由な恋愛観で見ると、これくらいは大丈夫なのだろう。映画の中でこういう価値観の違いを実感できることも、外国映画を見る楽しみのひとつではある。

ラ・ブーム 感想まとめ

公開当時、ヨーロッパ各地やこの日本でも大ヒットをしたそうで、この事実には時代を感じた。今見ると色々と古い。音楽もファッションも何もかも。タイムリーで鑑賞していない自分は懐かしさも感じないし、話も面白くないしで、ちょっと持て余した。

それにしても80年代〜90年代のカルチャーというのは、それ以前のものより古臭く感じるのはなぜなのか。本作もその不思議な現象がズバリ当てはまっていて、そこが個人的に一番興味深かったような…。

フランスの青春映画でも「なまいきシャルロット」は全然そう感じなかったが、本作はこちらが赤面してしまうような青春映画で、一度見たらお腹いっぱい。これはヴィックと同年代のうちに見ておくべき映画なのかもしれない。

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