映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』あらすじネタバレ結末と感想

リトルプリンス 星の王子さまと私の概要:2014年公開のフランス映画。9歳の女の子は隣に住む若い頃飛行機乗りだったという老人が気になっている。仲良くなった二人は星の王子様を捜しに行く旅に出るファンタジー感動作品。

リトルプリンス 星の王子さまと私 あらすじネタバレ

リトルプリンス 星の王子さまと私
映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

リトルプリンス 星の王子さまと私 あらすじ【起・承】

9歳の女の子が母親と暮らしていた。
母親は彼女を立派に育てるため、名門のワース学園への入学を希望している。
しかしこの入学への敷居は高く、彼女も面接の日に失敗してしまった。
母親はこの失敗をネガティブにとらえず、ワース学園の通学圏内に家を買い、自動的にそこに入学できるように根回しした。

引っ越しをした後、母は娘の人生設計をホワイトボードでつくって説明をした。
最初の目標はワース学園に入園した初日までである。
女の子の53日間は分刻みで母に予定を作られていた。

引っ越し先の隣の家は、塀で囲まれ古く変わった家だった。
ガソリンくさいその家に興味を持って近づくと、突然爆発音が鳴り響く。
女の子が家に帰ると自宅の壁に旧式のプロペラがぶつかって、壁に穴が空いている。
壁の中から白い顎髭をはやしたおじいさんも出てきた。

警察が来て注意されたおじいさんは、長年ためていた小銭の瓶を警察に渡し、それを女の子に渡してきた。
修理代のつもりだったのであろう。

女の子が部屋で勉強をしていると紙飛行機が入ってくる。
そのどこから来たのかわからない紙飛行機には、文字と絵が描かれていた。
その内容とは

むかしあるところに星の王子さまがいました。
自分よりちょっとだけ大きな惑星に住んでいて、友達を探していました
というものだった。
その時である。
「それが物語の始まりだ!」と言う声が聞こえてきた。
隣のおじいさんが望遠鏡で星を眺めながら話している。

女の子は物語の続きを読んだ。

それはサハラ砂漠で事故に遭った飛行士の物語だった。
不時着した飛行士は飲み水も無く孤独だった。
夜は美しい星が見えたが誰も居ない。

しかし朝、飛行士の前に小さな金髪の少年が立っていた。
少年は羊の絵を描いてくれと頼み、飛行士は持っていた紙とペンで何度も羊を描いてあげる。
そこで飛行士は箱を描き、「君の欲しい羊はこの中にいる」と言った。

翌日、女の子は小銭の瓶をひっくりかえした。
すると中から小銭に紛れて小さな剣、貝殻、バラの花、飛行機、金色の髪の少年の人形が混ざっていることに気がつく。
この少年が昨日の紙飛行機に描かれていた少年と同じ物だと気がついた女の子は、もっと話を知りたくなりおじいさんのところに向かうことにした。

庭を抜けるとそこに赤いオンボロ飛行機が目に入る。
そのコックピットには修理をしているおじいさんがいた。
挨拶するとおじいさんは出てきた。
女の子は物語の続きに興味があった。
しかし砂漠で生きている訳の無い少年の話に矛盾も感じている、という話も正直にした。

夕方、星を見ながらおじいさんは女の子に話をした。

ある日、王子様の住む惑星で新しい花が咲いた。
それは真っ赤なバラの花である。
芽が出てから長く待ちわびた瞬間だった。
友人のいない王子とバラは会話を交わすようになっていくが、バラは見栄っ張りで王子様とうまくいかなくなる。
二人は愛し合っていたのに、愛し方がわからなかったのだと。
そしてバラを残し、旅立つことにした。

その後王子様は、ある惑星の王様と会った。
何でも出来ると言った王様に夕日を見たいと言ったが、時間まで待つように言われ退屈になり星を去る。

次の星ではうぬぼれ屋に出会う。
面白い帽子を被っている男はこの星で一番賢くオシャレなじぶんのことにうぬぼれている。
彼はそんな自分に対し王子様に拍手を求める。
その後もビジネスマンの星にたどり着き、金持ちになりたいのだという話を聞いた。

そして王子様はついに地球に来る。
そこには人はいず、蛇がいた。
蛇は「ここはアフリカ」だと言った。
王子様は蛇の姿が不思議だと言ったが、蛇は「君より早いし君より力も強い」といった。

その後キツネと出会う。
こっちに来て遊ぼうという王子様に「懐いていないから遊ばない」というキツネ。
懐くという意味がわからない王子様はキツネに懐く意味を聞く。
すると絆を結ぶことだと教えてくれる。

そこで王子様はキツネと絆を結び、遊べるようになる。
二人で遊んでいるときバラのトンネルを見つけ、惑星に残してきたあのバラを思い出した。
「あのバラは、自分の唯一のバラだと言ったのに」とたくさんのバラを見てがっかりした。
しかしキツネは言った。
「そのバラはきみのバラなのだ」と。
「きみがバラに費やした時間こそが、大事な存在にしているのだ」とも。
「彼女はぼくのバラ…」
「君は彼女のもとに帰らないと」

王子様旅立ちの時。
キツネは「心で見なければ、正しく見えない。大切な物は目に見えない」と耳元でささやいた。
キツネからの秘密のプレゼントだった。

おじいちゃんと女の子も話しているうちに友達になっていった。
おじいちゃんはこういった。
「キツネは心で見るようになり、星の王子様が見えるようになったんだ、だから孤独ではないんだよ」と。
おじいさんは「自分には話を聞いてくれる子がいて幸せ者だ」
と言い、誰にでもサヨナラの時は来るのだよと女の子に言った。

リトルプリンス 星の王子さまと私 あらすじ【転・結】

おじいちゃんは女の子にパンケーキを食べようと誘い、車に乗せた。
そこで警官に声をかけられた。
おじいちゃんは免許も無く運転していたのだ。
その夜、母は娘を怒った。
しかし母が怒っていたのは娘の安全面では無く、設計通りにいかない娘のことであったのだ。
女の子は「ママは設計が大事で、それは私の人生では無い!」と言った。

王子様は喉が渇いていた。
飛行士と一緒に砂漠で井戸を探し見つけた二人。
そして水を飲みながらバラの話をした。
飛行士は「君が探しているのはただ1つのバラなのだ」と言った。

女の子はおじいちゃんに「飛行機にのって井戸を探しに行こう」と提案した。
砂漠で二人が井戸を見つけたのなら、自分たちも星の王子様を探せると思ったのだ。
荷物を飛行機に詰め込んだ女の子。
おじいちゃんは「結末を話すときが来た。」と言った。

ワース学園の入園を前日に控えたある日、自宅に戻った女の子はおじいちゃんの家の前に救急車がいることに気がついた。
女の子は病院まで追ったが母に連れ戻される。
女の子は決断し、飛行機を操縦することにする。
コックピットには命が吹き込まれたキツネがいる。
そして飛び立つと王子様がいる惑星を見たような気がた。

女の子は飛行機をバスの上に着陸させた。
しかし無事ではあったが街は騒然、パトカーに追われてしまった。
そのパトカーから出てきた警官は、うぬぼれ屋の惑星にいたあの男だった。

警官から逃げ、エレベーターに乗るとそこには王様がいる。
王様に最上階のボタンを押してもらって到着。
飛び出すとそこに王子様がいた!
駆け寄ってみると彼は少し年上で掃除をしている青年だった。
名札にはミスター・プリンスと書かれている。
女の子は今までのあれこれを話すが、青年はうんざりという感じだ。
ミスター・プリンスの上司はあのビジネスマン。
彼は女の子を救ってくれるのではないかと考え、別のビルの「大人アカデミー」に向かった。
そこにいたのがワース学園の先生そっくりだったのだ。
大人アカデミーでは子供を大人に変えていた。
こどもは「大切なもの」にならなければいけないのである。

先生は女の子を暗室につれていき手錠をつけた。
そして部屋全体が良い大人になるための時間をスピードアップさせる作りになっていて、機械であった。
女のこが座っている机が機械に引っ張られていくのをみたプリンスは、自分が何をしたのかと後悔し始める。
そしてゴミ箱につまずいた時、中からさっき先生が女の子から取り上げて捨てた物語のページを見る。
そこで絵を見た途端、プリンスの記憶が蘇った。

危険な女の子の手錠をキツネが外し、助かった。
プリンスはポケットに同じ絵をポケットに入れていたのだが、何故入れているのかは覚えていなかった。
女の子は砂漠で出会った飛行士があなたにあげたのよと教えた。

するとビジネスマンが現れ、
「この星は所有している私たちのもので役に立つものに変えている。
それを自分たちのエネルギーに変換しているのだ」と言った。
ビジネスマンに不良品扱いされた王子様は名札を投げ捨て、女のこと飛行機にのろうと走った。

飛行機に乗り、ついに王子様の小惑星にたどり着いた二人。
バラを探すと寒さから守るためガラスケースに入れてあげたままだった。
しかし王子がケースを取って触れると花びらは散ってしまった。
それを見て泣き出す女の子。
王子様は、「泣かないで」と言い、朝日を眺めた。
女の子はその明るい日がバラなのだとわかった。

「どこにでもあるバラじゃなかったんだ」と言った声は、少年の声だった。
女の子の目にいたのは確かに星の王子様だったのだ。
僕のバラはこの星で唯一のバラで、忘れないと言った。
「心で見ると今も飛行士のおじいちゃんはここにいる」と女の子は思った。
さよならの時。
王子様は「飛行士さんに覚えていると伝えて」と言った。
二人は別れた。

自宅で女の子がワース学園に行く準備をしていると、学校の前に病院に行こうと母が言ってくれた。
飛行士のおじいちゃんに女の子は手作りの星の王子様の本をあげた。
物語を繋げて張ったのだ。
「素敵だね」と言ってくれた。

リトルプリンス 星の王子さまと私 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:107分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ファンタジー、アニメ
  • 監督:マーク・オズボーン
  • キャスト:ジェフ・ブリッジス、レイチェル・マクアダムス、ポール・ラッド、バッド・コート etc

リトルプリンス 星の王子さまと私 批評・レビュー

映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

哲学的な原作

本作品は非常に難しい作品。
原作自体が絵本であるのに大人向けで、子供には理解できないのでは?と思う箇所がたくさんある。
しかしこの物語で伝えたいこと、それは「大切な物は目では見えない」ということなのだ。
それを回り道しながら伝えていく原作をそのまま映画にしてもわかりにくいため、きっと第三者の女の子を伝導師として作り、現代風にアレンジした物なのだろう。
発想は斬新、かつ見やすい物語になっている。

目に見えないものが大事だという表現をどのようにするかは難しく、演出力が問われるところ。
それを子供目線でファンタジー化に成功したスタッフはさすがである。
あくまで哲学的な理解を崩さず、友人関係の大事さや母親の過干渉な部分を比較に出すことでわかりやすさを生み出している。

世界で人気。
いまだかつてベストセラーだと言う割に、日本での読書率が少ないのも文化的な理解の違いだろう。
もう少し簡潔な翻訳が出来るともっと広がるではないかと個人的には思うのだが、それをしてしまうとこの本の醍醐味が失われるのだろうと思うと難しいところである。

ビジュアルの美しさ

子供の目から見ても楽しめるカラフルさが素敵な作品だ。
全ての物に夢が溢れる映像が盛り込まれており、キャラクターになりやすい。
そして王子様の原作を壊さず、かつキュートな見た目にこだわっている点も評価に値するだろう。
いかに見やすくするかを研究されているのがよくわかる。

リトルプリンス 星の王子さまと私 感想まとめ

原作のファンであるが、内容を何度読んでも最後まで理解できることは無い。
結局心の目で見ると言うことは、鑑賞の感想事態心で感じる物で、筆者からもお任せされているのだ。
この原作は著者から読み手側に託されているのに、著者の理解を絶対に超えることが不可能な最高級に芸術性を感じる作品である。

その原作をよくもここまで現代風にアレンジできたものであると感嘆の声が漏れる。
ファンタジー風に手軽に見せてくれることにこだわりぬいた、最高のアニメーション映画である。

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