『もののけ姫』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

1999年公開の大ヒットアニメーション。人間と自然の対立をテーマに、アシタカとサンの愛を描く。監督・脚本『天空の城ラピュタ』の宮﨑駿。主題歌の「もののけ姫」や「生きろ。」というキャッチコピーも有名。

あらすじ

もののけ姫』のあらすじを紹介します。

東北地方に住む蝦夷の隠れ里で暮らすアシタカは、村を襲った祟り神に呪いをかけられてしまった。
呪いをとくために西へと旅立つアシタカは、村を襲う大量の武士たちに遭遇する。彼らに立ち向かい、一人の兵士に向かって矢を射ろうとする。しかし、矢で兵士を絶命させた後、腕のアザは前よりも濃くなっていた。
呪いによる死が近づいていることを知ったアシタカは、西の村でジコ坊という坊主と親しくなり、シシ神の森を紹介される。シシ神の森へ向かう途中、サンという少女と出会う。アシタカはサンの名前と正体を尋ねたが、サンは「去れ」とだけ言い、去っていった。
シシ神の森を抜けたアシタカは、人間と自然が対立する世界を目撃する。そこで、自分の呪いの真相を知ることになった……。

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1997年7月12日
  • 上映時間:133分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:宮崎駿
  • キャスト:松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、小林薫、西村雅彦 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『もののけ姫』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

難解な宮﨑駿ワールドのはじまり

宮﨑駿監督作は、『もののけ姫』以前と以後では大きな違いがあります。以前は子供向けのわかりやすい勧善懲悪的な物語がメインでしたが、以後は子供向けながらも物語の方向性が読みにくい、難解な映画が増えました。宮﨑駿が「もう簡単な話は作らない」と宣言し製作された映画ですので、宮崎作品の転換期に当たる作品と言えるでしょう。
で、本作以降にヒットした『千と千尋の神隠し』は難解さが作品の面白さを邪魔せず大ヒットし、『ハウルの動く城』では難解さとつまらなさが絶妙にマッチして駄作になったわけです。本作は『ハウルの動く城』寄りですね。
「え、こんな感じで話が進んでいいの?」と思っているうちに、取り残される。取り残されたまま米良美一が歌い始める……。大ヒットしているからといって面白いわけじゃないですから。本作ははっきり言って悪い。

「生きろ。」というキャッチコピー

キャッチコピーは糸井重里が担当していますが、鈴木プロデューサーと何度も何度も衝突を繰り返した上で決まったキャッチコピーだそうです。
余談ですが、宮﨑駿は黒澤明を崇拝しており、特に『生きる』の大ファンです。志村喬が役所で普段通りに仕事をしている、なんてことはないシーンに強い思い入れがあるようで、「普通の人が普通に仕事をしている。たったこれだけのことなのに、ほんとうに素晴らしいシーンになっている」と高く評価しています。
『もののけ姫』においては、一番印象に残る「仕事」はたたら場で働く人たちの姿ですが、彼らはハンセン病患者や戦争で売られてきた女などが構成員であり、たたら場での仕事は悲惨な日常と言い表すことが出来ます。この辺りが一枚岩でないあたり、宮﨑駿は凄い。

まとめ

宮﨑駿の代表作のひとつに数えられ、テレビ放送されれば高視聴率を獲得する、非常に知名度の高い映画です。
しかし、映画を見ているうちにいつの間にか取り残され、ビールに手が進み、おつまみに何を食べたいか考えているうちに物語が全く理解不能になり、コンビニにおつまみを買いに行き、帰宅すると米良美一が高音を張り上げているという……。
黒沢清映画を見た時にも思うんですが、観客を突き放すような作りの映画って嫌だなぁ、と思います。私の大好きな『風立ちぬ』も『もののけ姫』と同じような、観客を突き放す映画です。つまり、本作を見たときの気持ちは『風立ちぬ』の物語についていけなかった人の気持ちだということか。勉強にはなりますけど、面白くはないよ。
ちなみに、アシタカが向かう「西」という方角は彼岸の方角です。アシタカは死に向かって旅をしていると。そういうことです。

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