映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』あらすじネタバレ結末と感想

ニューヨーク 眺めのいい部屋売りますの概要:ニューヨーク・ブルックリンを舞台に綴られる夫婦の物語。原作はフロリダ州立大学の教授も務める作家ジル・シメントによる小説「眺めのいい部屋売ります」。主演はダイアン・キートンにモーガン・フリーマンという演技派の二大巨頭。意外にも今作が初共演です。

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります あらすじネタバレ

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります
映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります あらすじ【起・承】

ニューヨーク・ブルックリン。老夫婦のアレックスとルースと愛犬ドロシーが暮らすのは、エレベーターの無い古いアパート。しかし、眺めのいいその部屋を、ふたりはとても気に入っていました。
画家のアレックスは窓の多い角部屋をアトリエにして、風景や妻を描く日々。ルースは教師の職を引退したばかりで、屋上で小さな家庭菜園を楽しんでいます。

しかし、年齢を重ね足腰の重くなったアレックスを心配したルースは、姪で不動産業に勤めるリリーにアパートの売却の相談をします。昨今のニューヨークの不動産人気の煽りを受け、アパートはどこも高額でしたが、ブルックリンはその中でも人気エリア。高く売れると踏んだリリーは張り切って内覧会を企画し、同時に二人に、老後のためのエレベーター付きの新しい物件を紹介します。
夫婦生活を始めた日から長く気に入って住んでいるその部屋の売却に乗り気でなかったアレックスも、ルースの思いやりを理解し物件探しを開始するのでした。

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります あらすじ【転・結】

アパート売買のための内覧会に、多くの人が集まります。しかし、彼らの中に本気の購入者らしき人物はなかなか現れません。現れても、癖のある人物ばかり。本気で部屋を愛してくれる人に売りたいと強く希望するアレックスは難色を示し、夫婦はなかなか売却に踏み切れずにいました。

そんな時、ふたりの愛犬ドロシーがヘルニアを患います。子ども同然に愛してきた愛犬の病に、ふたりは落ち込みます。重ねて、医療費が高くつき、また近所でテロ事件が起こったことで、アパート売却を焦らずにはいられない状況に陥ってしまいました。
リリーは焦り、不動産売却のために奔走します。時を同じくして、同じ不動産業の女性から、高額オファーが舞い込みました。

ついにアパート売却を決め、ふたりのための新しい家に最適な場所も決まります。エレベーターもあり、綺麗で広い新しいアパート。ルースは終の棲家と喜びますが、アレックスは難色を示します。思い出の詰まったその部屋を、ふたりは手放せませんでした。
ふたりが出した決断は、ぎりぎりまであの部屋に住み続けること。体が言うことを聞く間は、ふたりの思い出の詰まったあの部屋で暮らす決断をするのでした。

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
  • 監督:リチャード・ロンクレイン
  • キャスト:モーガン・フリーマン、ダイアン・キートン、シンシア・ニクソン、キャリー・プレストン etc

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 批評・レビュー

映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

名優

今作で一番の見どころと言えば、なんといってもダイアン・キートン×モーガン・フリーマンの夫婦役での共演。まごうことなき名優の二人ですが、意外なことに共演は初めて。しかし、彼らの別の作品をいくつか見てみると、その穏やかな空気感が似通っていることに気付きます。今作のキャスティングは、そのような意味で見事。また、ふたりにしか出せない空気は、この何の変哲もない日常を描く地味な映画に、確かな華を添えています。

ブルックリン暮らしの疑似体験

この映画は、他のニューヨークを舞台にしたどの映画よりも、行動範囲が狭いのです。夫婦二人が訪れる雑貨店や愛犬と散歩する公園、そのくらい。だからこそ、まるでブルックリンに暮らしているような、クローズな目線を楽しむことができます。
路地裏のパン屋さんが美味しそうだとか、近所にはボードゲームを楽しむおじいさんがいるな、とか。
ファッショナブルで都会的でビジネスの町のニューヨークも素敵ですが、この街で確かに暮す夫婦の姿に目を止めることで、なんだかぐっと、ブルックリンが近しい場所に思えてくるのです。

若き日の二人

この映画には時折、ルースとアレックスの若き日の思い出シーンが登場します。アレックスがルースを抱きかかえて部屋に入った日、喧嘩をしたり笑い合ったりした日。そんな若き日の思い出が挟まれることで、この二人が長く連れ添った夫婦であることが、より真実味を増してきます。だからこそ、この映画の最後には、なんだか寂しい気持ちになります。この二人との生活から離れがたいような、そんな愛おしい夫婦の映画。
DVDをご両親にプレゼントするのも素敵かもしれません。

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 感想まとめ

今作を観に、歴史あるミニシアターの銀座シネスイッチを訪れました。休日だったこともあり、混みあった館内には、この映画の二人のような、妙齢のご夫婦が目立ちます。中には若き日の二人のような、若いカップルも来ており、とても和やかなムードでした。
この映画もまさに、そんな平穏そのもののような空気のある映画です。勘の良い方なら、予告編だけでストーリーの大方の想像はついてしまうはずですし、結末にも大きな驚きはありません。ですが、確かに満足感のある映画なのです。
こういう映画は、自宅の棚にストックしておきたくなってしまいますね。

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