映画『ロード・トゥ・パーディション』あらすじ・ネタバレ結末と感想

ロード・トゥ・パーディションの概要:トム・ハンクス主演のマフィアの抗争と親子の逃避行劇。出演はポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ。日本の子連れ狼が元ネタらしい。サム・メンデス監督の2002年アメリカ映画。

ロード・トゥ・パーディション あらすじ

ロード・トゥ・パーディション
映画『ロード・トゥ・パーディション』のあらすじを紹介します。

1931年の冬。大恐慌時代のアメリカ。父マイク・サリヴァンは良い奴?それとも悪い奴だったのか?問い続ける息子マイケル。マイク・サリヴァン(トム・ハンクス)は、アイルランド系のギャングの頭ジョン・ルーニー(ポール・ニューマン)の下で働いていた。

ある日、組織の組員ダニーの葬儀があり、両親と共にマイケルや弟も参列した。久しぶりに会ったコーナー伯父さん(ダニエル・クレイグ)は、ボスの出来損ないの息子。いつもへらへらと笑っています。ところが、1度切れると手に負えない問題児だった。

ルーニーに何かと難癖を付けるフィンの元に父マイクはコナーと共に話し合いにいったはずが、短気を起こしたコナーがフィンを殺してしまう。そして、その様子を車に隠れていたマイケルが見てしまう。

父マイクは息子は口が堅いから大丈夫だと言うが、不安に駆られたコナーはマイケルを家族もろとも殺すべく家に侵入。マイケルの母と弟が殺されてしまう。こうして、マイケルは父と共に生き残り、復讐のため逃げるのだった。

ルーニーは、マイクを殺すため、死体写真家兼殺し屋マグワイヤ(ジュード・ロウ)に依頼。2人に殺し屋の魔の手が伸びていた!

ロード・トゥ・パーディション ネタバレ結末・ラスト

ダイナーで出会った写真家の男(ジュード・ロウ)が変だと気づき、すぐに逃げる父マイクとマイケル。マイクは復讐のため、コナーの財産を銀行から盗みながら、同時に息子に車の運転を教えた。

そして、老夫婦の家にお世話になるが、追手を警戒して再び旅へ。ルーニー(ポール・ニューマン)と再会後、まだコナー抹殺を諦めきれないマイク。やがて、ルーニーの組織を壊滅させると海の見える場所に居を定めた。

しかし、殺し屋から逃れることは出来なかった。マイクは、重傷を負い、息子に人を殺させないために自ら殺し屋マグワイヤを殺した。

マイクの死後、息子マイケルは老夫婦の元へ身を寄せるのだった。

ロード・トゥ・パーディション 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2002年
  • 上映時間:119分
  • ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
  • 監督:サム・メンデス
  • キャスト:トム・ハンクス、ポール・ニューマン、タイラー・ホークリン、ジュード・ロウ etc

ロード・トゥ・パーディション 批評・レビュー

映画『ロード・トゥ・パーディション』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

悪役対決その1、ダニエル・クレイグが魅せるダメな男

マフィアものを楽しむコツは、人物をどう描いているのかにあると思う。今回は2人の悪役に注目してみたい。まずは、ボスの息子コナーを演じたダニエル・クレイグ。葬式のシーンでヘラヘラしていたかと思うと、次の話し合いのシーンではすぐ切れて相手を殺してしまう。

ボスである、父親ジョン・ルーニーの庇護がなければ生きてゆけないのに!ダニエル・クレイグが、そんなバカ息子を繊細に演じています。ボスである父親に怒られるシーンもいい。サム・メンデス監督は家族について描くのが好きだ。マフィアであれ、普通の家族であれ感情や行動は変わらない。

その振り幅に暴力が加わっただけだ。息子と父親の関係がシーソーのように揺れています。もしかしたらボスも自分の息子をマフィアにしたくなかったのかもしれない。息子コナーの姿には、自らの存在を笑うようなアイロニーがあります。

悪役対決その2、ジュード・ロウには変態役が良く似合う。

ジュード・ロウは一見、人が良さそうに見せながら、奥底にある欲望がある日湧き上がってくる様子を表現するのが上手い。殺し屋はそうやって日常に潜んでいるのだ。執拗にマイクとマイケル親子を追う姿はまるでターミネーター2のように恐ろしい。

死体の写真を撮るといっても、徐々に殺しながらその様子を記録してゆく。こんなに詳細な記録があるのに逮捕されないなんておかしいのだが。旅の途中のダイナーで夕食を食べるマイクと出会うシーン。観ている人は殺し屋だと分かっているからハラハラするのだが、マイクの逃げ方が見事だった。

史上最強のマフィアと殺し屋の対決が観られると思う。2人の悪役なしでは本作はつまらない!

ロード・トゥ・パーディション 感想まとめ

マフィア物とはいえ、展開が変な映画です。悪役を演じる2人の存在感や演技は面白いのですが、主役を演じるトム・ハンクスがどうしても悪い人に見えない。逃亡中、息子に車の運転を教えるシーンや銀行強盗を繰り返すくだりでは何故捕まらないのか不思議です。

ただ、この映画での演技が評価されて、「007」シリーズのボンド役へと躍進を遂げたダニエル・クレイグを観るだけでも価値があります。表情が豊かでマフィアらしい怖さも醸し出しています。加えて、ボス役を演じるポール・ニューマンの存在感が作品全体を引き締めているのです!

偉大な父と出来の悪い息子、という構図が共感とアイロニーを感じさせ、ひたすらに地獄への道を走っているのだと思うと切なくなります。

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