映画『サンザシの樹の下で』のネタバレあらすじ結末

 

 

 

 
サンザシの樹の下での概要:文化大革命の中で生きた若い男女の純愛を描いたラブストーリー。実話に基づいた物語をチャン・イーモウ監督が映画化し、どこまでも純真な少女と青年のまっすぐな愛を感動的に綴っている。2010年公開の中国映画。

サンザシの樹の下での作品概要

サンザシの樹の下で

公開日:2010年
上映時間:114分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:チャン・イーモウ
キャスト:チョウ・ドンユイ、ショーン・ドウ、シー・メイチュアン、リー・シュエチェン etc

サンザシの樹の下での登場人物(キャスト)

ジンチュウ(チョウ・ドンユイ)
都市の高校に通う少女。父は右派分子とされて長らく監獄におり、教師の母も校内で労働改造を受けている。そのため家は貧しく、ジンチュウも内職や労働をして家計を支えている。まだ幼い妹と弟がいる。真面目で我慢強く、どこまでも純真。
スン・ジェンシン(ショーン・ドウ)
地質調査隊の一員として、ジンチュウが農村学習に出かけたシーピン村に滞在していた。父は共産党の幹部で実家は裕福。しかし母は走資派とされて飛び降り自殺した。心優しい青年で、ジンチュウのことをとても大切にしてくれる。

サンザシの樹の下でのネタバレあらすじ

映画『サンザシの樹の下で』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

サンザシの樹の下でのあらすじ【起】

文化大革命の頃の中国。1970年代初め、毛沢東の号令で高校生は農村学習へ出かけることになり、都市の高校に通うジンチュウもシーピン村にホームステイをする。この村には抗日戦争の時代に日本の侵略者に殺された兵士の血により赤い花が咲くというサンザシの樹があった。ジンチュウは革命教材のテーマをこのサンザシの樹の歴史に決める。

ジンチュウがお世話になる村長の家には、地質調査隊のスンも滞在中だった。スンは共産党員の幹部を父に持つ朗らかな青年で、壊れた万年筆を使っているジンチュウに新しい万年筆をプレゼントしてくれる。

ジンチュウの父は右派分子として投獄されており、教師の母も学校で肩身の狭い思いをしていた。ジンチュウは真面目な学生として学校に認めてもらい教職に就くことを目標としており、人一倍気を使って生活していた。母も“ちょっとした過ちが命取りになる”と常にジンチュウの様子を監視しており、ジンチュウは何をするにも慎重だった。そんなジンチュウの頑なさをスンは少しずつ和らげてくれる。しかし農村学習終了間際、スンに婚約者がいるという噂を聞いたジンチュウは、スンを拒絶したまま都市へ帰ってしまう。

サンザシの樹の下でのあらすじ【承】

ジンチュウは苦しい家計を支えるために、夏休みも労働に励んでいた。そんなジンチュウをスンにお金を託された村長の娘が訪ねてくる。スンに婚約者がいるという話は誤解で、スンは今もジンチュウのことを想っていた。しかしジンチュウは素直にスンの好意を受け取れない。

スンは諦めず、今度は村長の息子にジンチュウへの使いを頼む。村長の息子を尾行したジンチュウは船に乗ったスンの姿を目にする。スンは川へ飛び込んで彼女のもとへ走り、体操服代を手渡す。その後もスンは密かに彼女を支え続ける。

卒業したジンチュウは学校に残ることができ、1年間の試験採用期間に入る。正式に採用してもらうため、ジンチュウは夏休みもバスケットコートの整備工事に励む。素足でセメントをかき混ぜるのでジンチュウの足はひどくただれて化膿していた。病院へ行くことをジンチュウが拒むので、スンは自分の腕をナイフで切りつけ、彼女を病院へ連れて行く。その帰り、ついに2人の密会が母親に見つかってしまう。

母親はジンチュウの将来を壊さないでくれとスンに頼む。スンはいつまでも待つと母親に約束し、母親に許可を得てジンチュウの包帯を巻き直し始める。スンとジンチュウは黙って涙をこぼしていた。

サンザシの樹の下でのあらすじ【転】

それ以来、スンは確かに来なくなった。そんなある日、ジンチュウはスンが入院したという噂を耳にする。村長の息子からスンが白血病らしいと聞き、ジンチュウは休暇を取ってスンが入院中の病院を訪ねる。スンは母親との約束を気にして、ただの健康診断だから帰るよう言うが、ジンチュウはどうしても付きそうと言って聞かない。一晩病院の外で過ごしたジンチュウを気遣い、スンは看護師の宿舎を借りて、ジンチュウと買い物へ出かける。

2人は初めて自由なデートを楽しみ、写真屋で記念写真を撮ってもらう。スンはジンチュウに赤い布地をプレゼントしてくれ、ジンチュウはこの布地で作った服を着て、一緒にサンザシの赤い花を見に行こうとスンと約束する。その夜、2人は宿舎のベッドで一緒に眠るが、スンはジンチュウに手を出すようなことは一切しなかった。

翌日、スンは川まで彼女を見送り、向こう岸からジンチュウを抱きしめるジェスチャーをする。ジンチュウもそれに応えて両腕を回し、2人は心の中で互いを抱きしめ合う。スンは涙を流しながら去りゆくジンチュウの姿をずっと見つめていた。その後スンは彼女の前から姿を消し、何の音沙汰もなくなってしまう。

サンザシの樹の下でのあらすじ【結】

男に弄ばれて妊娠してしまったジンチュウの親友は、スンも同じだと余計なアドバイスをして純真なジンチュウを惑わせる。しかしジンチュウとスンがただ一緒にベッドで眠っただけだと聞き、それならばスンは本当にジンチュウを愛しているのだと訂正する。ジンチュウは母親にスンが白血病らしいと告白し、会いに行く許可をもらう。

しかしシーピン村の村長一家も地質調査隊の同僚もスンの居場所を知らなかった。ジンチュウはどうすることもできずに、ただスンのことを想い続ける。そんなある日、学校で授業をしていたジンチュウは突然呼び出され、スンの父親が用意した車で病院へ向かう。

多くの親類たちに囲まれたスンはすでに虫の息だった。スンの父親にお別れをしてやって欲しいと頼まれ、ジンチュウはスンの枕元に立つ。ジンチュウは約束の赤い服を着て、スンに“ジンチュウよ”と泣きながら何度も呼びかける。スンの目線がかすかに天井を見る。そこにはあの日撮った2人の写真があった。ジンチュウは涙が止まらず、スンの目からも一筋の涙がこぼれ落ちる。

その後、スンは遺言通りあのサンザシの樹の下に埋葬され、ジンチュウは毎年スンに会いに行った。文化大革命終結後、ジンチュウは留学し、サンザシの樹もダムに埋没した。しかしジンチュウはサンザシの花が水の底でも咲いていると信じていた。
 
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