映画『サトラレ』あらすじとネタバレ感想

サトラレの概要:2001年3月に公開された日本映画。佐藤マコトによる同名タイトルの漫画が原作で映画の作品タイトルは「サトラレ TRIBUTE to a SAD GINIUS」である。安藤政信が主人公を演じ話題を呼んだ。

サトラレ あらすじ

サトラレ
映画『サトラレ』のあらすじを紹介します。

日本で7人ほど発見されているサトラレ患者。
サトラレとは、思っていることを口にしていないのに思念となって周囲の人に伝わってしまう障害のことである。
この障害を持つ人間は全部筒抜けになってしまうためそれぞれが苦しむが、日本国としてはかなり貴重な人物として「サトラレ保護法」なるものが作られ委員会まで作られていた。

サトラレ患者は基本的に受け入れOKの自治体に居住し、IQは180以上の天才であるが表面上は一般人として暮らすことが義務付けられている。
また、サトラレ患者には自分がサトラレであることは明かされず、思念が伝わってしまってもそれをひた隠しにして周囲も付き合わなければならなかった。

そんな委員会が注目しているサトラレ患者が物語の主人公・里見健一(安藤政信)だ。
3歳の時に飛行機事故に遭い、両親を亡くした彼は救出時サトラレだと認定される。
唯一の肉親である祖母のキヨ(八千草薫)に育てられることになった健一。
キヨはサトラレであるからといって孫への愛情に変わりはなく、人より声の大きい子なのだと周りにはいっていた。

そんなキヨは国から健一を外科医にすることを頼まれていた。
健一が天才的な医療の才能があったからである。
そうして医者になったとき、健診をうけたキヨは膵癌であることが発見されてしまう。
キヨには知らされていなかった。
執刀医になりたいと申し出るも、サトラレである以上全ての思念が周囲に伝わるという理由から断られる。

しかし周囲の協力もあり、キヨの手術を担当することに。
手術中の孫の思念は病院中を感動の涙をさそうものとなった。

半年後、キヨは亡くなるが偏見をもっていた誰しもがこのやりとりに心を打たれていたのだった。

サトラレ 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2000年
  • 上映時間:129分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ファンタジー
  • 監督:本広克行
  • キャスト:安藤政信、鈴木京香、内山理名、松重豊 etc

サトラレ ネタバレ批評

映画『サトラレ』について、感想批評です。※ネタバレあり

良く考えられた内容

本当にサトラレなんて良く考え出した。
しかも希少価値の高い病気で、サトラレであることを本人に隠さなければらならないなんて面白い設定考え付くものである。
ひとしきり関心してしまった。

漫画は読んではいないのだが、映画だけでも内容も分かりやすく、伝わりやすい。
このような複雑めの漫画は大体映画化すると原作よりごちゃごちゃして話が分かりにくい傾向があるのだがまったくそんなことない。
ファンタジーのようでシリアス、そんな今までの邦画に無いタイプの作品である。

安藤政信の全盛期の映画

バトルロワイヤルで知った人もいるかもしれないが、端正な顔立ちで世に出てきた安藤正信。
いかにもニマイメという美しい顔立ちの彼は、北野武監督のキッズリターンという作品でデビュー。
その演技力に周囲が放っておくわけなかった。

しかし彼は感受性が強すぎたせいで、噂によると役にはまりこみすぎてしまい精神的バランスを崩したことで一時表舞台から姿を消していたがそのくらい演技に真摯にとりくんでいるのだと思うと今後が楽しみの俳優であるといえる。

また、子供っぽくなりがちテーマの作品なのに全く感じさせなかつた。
安藤政信ありきの映画といってもかごではないだろう。

八千草薫の祖母役は反則

この品のあるおばあちゃんが笑ったり泣いたり、慰めたりするだけで泣いてしまう。
八千草薫の天性の包容力は才能である。
この祖母が癌になってしまった時点でもう号泣。
それを助けられなかった孫とのやりとりが号泣。
このおばあちゃんでなかったらこの映画はもっと違うものになっていたに違いない。
そのくらい彼女の存在感が大きい作品である。

サトラレ 感想まとめ

内容も斬新、俳優も個性的な魅力ある邦画である。
漫画は読んでいないがぜひ映画を見て欲しい。
これはたまたま思念が周囲に伝わってしまうという障害を持つヒトの話であるが、それが素直で人に愛されていくという展開がお気に入りである。
特に厳戒態勢で行われた祖母の膵癌の手術では、「ごめんねおばあちゃん」という思念が病院中を感動させ、見ているこちらももらい泣きしてしまった。

やみくもに感動しているわけではなく、感動させるポイントの描きかたが非常に上手なのだ。
優しさや素直さをどこかにおいてきてしまったなどと思う人は必見。
オススメの映画である。

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