『素敵な人生のはじめ方』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

主演のモーガン・フリーマンが製作総指揮を務めたヒューマンドラマ。人気俳優が出演しているにもかかわらず、日本ではDVDスルーとなった。監督・脚本は『キャスパー』のブラッド・シルバーリング。

あらすじ

素敵な人生のはじめ方』のあらすじを紹介します。

主人公の男(モーガン・フリーマン 役名は明かされない)は、かつて俳優としてそこそこ活躍していたが、ここ4年間は仕事に恵まれない日々を送っていた。

自らが製作を務めるインディーズ映画で映画界に復帰するため、スーパーでパートとして働くことになる。彼の映画は、スーパーの深夜店長がキーパーソンになるのだ。

同じスーパーでレジ打ちとして働いている女性、スカーレット(パス・ベガ)。彼女は仕事熱心で、男とも親しくなった。彼女は女優として活動していたことがあり、男とも話が合った。ある日、スカーレットが新しい仕事の面接を受けに行くことを知った男は、彼女におせっかいなほどのアドバイスをすることになる……。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2006年12月1日
  • 上映時間:82分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ブラッド・シルバーリング
  • キャスト:モーガン・フリーマン、パス・ベガ、ボビー・カナベイル、アン・デュデック、ジョナ・ヒル etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『素敵な人生のはじめ方』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

気の抜けた作品

日本では荻上直子映画が一世を風靡していた2000年代後半。アメリカではモーガン・フリーマンが趣味で制作した本作のような映画が公開されていました。
荻上直子映画に共通するのは、排外主義的な思想。あの雰囲気に迎合されなかった人間はひどい扱いを受けてしまいます。ほっこりした映画なんかじゃありません。本作のほうがよっぽどほっこりしている。

モーガン・フリーマンもパス・ベガもスペイン系で、スーパーの従業員はほとんどが英語を喋れない非英語圏の人たち。彼らが助けあいながら生活していく姿を、モーガン・フリーマンとパス・ベガの友情を通して描いています。

アメリカでは数十年後には白人がマイノリティになってしまうとされているほど、移民が増えています。非英語圏の貧しい人々はお互いに助け合っていくしか生き延びる方法はありません。そのような現実を、温かい視線で描き、穏やかな演技で表現するモーガン・フリーマン。さすが名優です。

我々観客はモーガン・フリーマンという男をよく知っているため、4年間も仕事のない俳優の姿に見えない場面もありますが、彼の演技力の前にすっかりごまかされてしまいます。さすがです。

決して派手な作品ではなく、ゆっくりと時間が流れる映画です。でも、ちゃんと面白い。温かい。荻上直子には作れない映画です。

ジョナ・ヒルも出演している

私が大好きなジョナ・ヒルという名脇役も出演しているんです。冒頭のシーンに登場するデブです。今やハリウッドで最も忙しい俳優の一人ですが、下積み時代の貴重な演技を見ることが出来ます。

公開当時からジョナ・ヒルが人気俳優だったら、おそらく日本でも劇場公開されたことでしょう。日本でもモーガン・フリーマンは人気者だと思うんですが、なぜDVDスルーだったのでしょうね?

まとめ

リラックスしながら見る映画としては満点だと思います。モーガン・フリーマンとジョナ・ヒル以外は無名の俳優さんばかりですが、演技はしっかりしているし、作品の雰囲気もメッセージも良しです。優しい気持ちになることが出来ます。

ジョークはジョークとしてきっちり見せているし、モーガン・フリーマンファンはよだれを垂らしてしまうようなジョナ・ヒルとの絡みとエンドロール。なんとまあ素敵な映画だこと……。
ハリウッドの大物俳優は自分で映画を制作してくれるからありがたいです。俳優がやりたいことをしっかりやってくれる。

日本の俳優は制作に口出しすることが珍しいので、羨ましいです。日本だと、小栗旬くらいしかいない。そんな小栗旬が口出しした映画はだいたいギャグが寒いのが残念。

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