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映画『素敵な人生のはじめ方』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『素敵な人生のはじめ方』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『素敵な人生のはじめ方』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『素敵な人生のはじめ方』の結末までのストーリー
  • 『素敵な人生のはじめ方』を見た感想・レビュー
  • 『素敵な人生のはじめ方』を見た人におすすめの映画5選

映画『素敵な人生のはじめ方』の作品情報

素敵な人生のはじめ方

製作年:2006年
上映時間:82分
ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
監督:ブラッド・シルバーリング
キャスト:モーガン・フリーマン、パス・ベガ、ボビー・カナヴェイル、アン・デュデック etc

映画『素敵な人生のはじめ方』の登場人物(キャスト)

俳優(モーガン・フリーマン)
以前は有名だったハリウッドの老俳優。役作りのために役の職業などを研究し尽くす徹底ぶりだが、有名人でいることを負担に感じ、4年近く作品に出ていなかった。インディーズ映画でスーパーの店長役を依頼され、受けるか迷いながらも役作りのためスーパーを訪れる。誰にでも親しく話しかけ、すぐに仲良くなってしまう。
スカーレット(パス・ベガ)
俳優が役作りのため訪れたスーパーのレジ係。店長の妻だが子供はおらず、車も金も夫に奪われたうえ、夫はもう1人のレジ係と浮気。まだ25歳で仕事もよくできるのだが、将来に対しとても悲観的。建設会社の秘書職の面接を受ける予定である。人に頼ったり、道を訪ねるのが苦手。
ボビー(ボビー・カナヴェイル)
スーパーの店長。スカーレットの夫だが、彼女の車を奪い、仕事を休んで他のレジ係と浮気、妊娠させているダメ男。スカーレットの事はもう何とも思っておらず、彼女を尊重する気も罪の意識も全くない。
ロレイン(アン・デュデック)
スーパーのもう1人のレジ係で、店長のボビーと愛人関係にある。店長の愛人であるのをいいことに、全く仕事をせずさぼってばかり。そのせいで仕事は全てスカーレットに回ってくる。

映画『素敵な人生のはじめ方』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『素敵な人生のはじめ方』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『素敵な人生のはじめ方』のあらすじ【起】

かつて名の知られたハリウッド俳優は、新作映画への出演を迷っていた。インディーズの新人監督から、スーパーの店長役での出演を依頼されていたのだが、俳優はもう4年近く、映画に出ていなかった。まだ決断していない状態で、俳優は役作りのため郊外の小さなスーパーに連れてきてもらう。俳優は役柄やその職業を実際に見て研究する、徹底した役作りを信条としていたからだ。

スーパーで俳優は、レジ係のスカーレットの仕事ぶりに感心する。彼女は速くかつ正確に仕事をこなし、レジに並ぶ客をさばいていた。その日は年老いた店長代理と全く仕事をする気のないもう1人のレジ係・ロレインがいたが、スカーレットは2人の分まで仕事をこなしていたのだ。俳優はスカーレットにあれこれ話しかけるが、スカーレットは迷惑そうだ。俳優は、店を巡回しては商品に頬ずりしている店長代理のまねをしながら、職業研究を楽しむ。

閉店時間になったが、俳優を迎えに来るはずの監督の従兄が来ない。何もせずさっさと帰るロレインをよそに、スカーレットは店長の仕事のはずの閉店作業までこなしていた。エージェントにも連絡が付かず、自宅の電話番号を忘れてしまったという俳優を見て、スカーレットはしぶしぶ彼を送り届けることになる。

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映画『素敵な人生のはじめ方』のあらすじ【承】

スカーレットは急いでいた。このあと仕事の面接に行く予定だったからだ。スカーレットはレジ係をやめるため、建設会社の秘書に応募していたのだ。だが車を別居中の夫にとられたままのスカーレットは、仕方なく俳優を連れて夫の住む家に向かう。

スカーレットの夫とは、彼女の働くスーパーの店長・ボビーだった。家にはボビーと、愛人でもう1人のレジ係のロレインが一緒だった。ボビーのダメ男ぶりに俳優はあきれる。スカーレットの能力を認めずばかにする2人に彼女は怒り爆発。車のキーを力ずくで奪い返した。しかしその乱闘のせいで、せっかくの面接用シャツが破れてしまった。「どうせ面接はうまくいかない」とあきらめようとするスカーレットだったが、俳優はまだ時間はあると勇気づける。

2人は服を買うため大きなスーパーにやってきた。こんなところに来るのは初めての俳優は、シャツの安さに感動する。知らない人に話しかけるのが大好きな俳優は、客や従業員に次々と話しかける。俳優はスカーレットに似合う服を身立て、化粧品も調達する。

映画『素敵な人生のはじめ方』のあらすじ【転】

印象UPには車の見た目も重要だと、俳優は車をきれいにしてもらう。スカーレットが着替えを済ませる間に、俳優はカー・クリーニング店の職業研究にいそしみ、従業員達とすっかり仲よくなっていた。準備が整ったが、スカーレットはいまだに自分に自信が持てずにいた。人生の可能性を信じようとしないスカーレットに、俳優は面接の練習をする。彼女の話から、俳優は自分とスカーレットとのどこか似た部分に気づく。一見人と仲良くなるのが得意な俳優だが、今日のように家に帰れなくなった時に頼れる友だちがいなかった。俳優の意外な一面を知ったスカーレットは、彼と打ち解け始める。

俳優は悲観的になるのはおなかがすいているからだと、2人でハンバーガーを食べることにする。俳優はスカーレットに、嫌いなものと好きなものを10個挙げさせる。スカーレットは好きなものを7個しか思いつくことができなかった。俳優は映画復帰への不安を打ち明ける。2人はすっかり打ち解け、まるで親友のようだった。

映画『素敵な人生のはじめ方』の結末・ラスト(ネタバレ)

俳優はスカーレットをあらためて励まし、面接に送り出す。俳優はまた事務職の男性の職業研究をしながら、面接が終わるのを待っていた。面接から戻ってきたスカーレットの顔は晴れやかだった。「うまくいったかどうかは分からないけれど、二度とレジ係に戻る気はない」と自信に満ちた表情で話すスカーレットを見て、俳優は心から彼女を誇りに思う。スカーレットは「今、この瞬間」を先ほどの「好きなもの10個」の中に加えることにした。

面接も無事終わり、スカーレットは俳優を家まで送り届けることにするが、行き方がわからない。俳優に勇気づけられ、スカーレットは今まで苦手だった「他人に道を聞く」ということに挑戦する。おかげで俳優の家の前までたどり着くことができた。別れを前に、俳優は映画に出演することを決心したと告げる。2人は抱き合って別れた。2人が再び出会えるかは分からない。しかしスカーレットにとっても俳優にとっても、ここからが新たな人生の始まりなのだ。

映画『素敵な人生のはじめ方』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

非常に前向きになれる映画である。かつて人気を博していたハリウッド俳優が、役作りの為に出向いたスーパーでスカーレットと出会い、お互いの悩みや葛藤を共有しながら、それぞれの道の為に行動するという展開。よくある最終的に恋愛関係としてのリスタートといったような内容とは又違う切り口が、とても爽やかで良い。このまま2人が交わる事はきっと無いのだろうが、一期一会の大切さを再認識させられる内容である。(男性 30代)


力まずに肩の力を抜いて、明日から頑張ろうと思える作品。
全体的に盛り上がりはないが、淡々と進んでいく優しい映画だった。
印象的には心地よい天気の日に心やすらぎながら散歩しているような感覚である。
物足りなさを感じてしまう人もいるかもしれないが、この映画は刺激を求めて観るような作品ではない。言ってしまえば、音楽とモーガンフリーマンを楽しむ映画である。
時間も短いので、ゆったりしていても飽きることはない。もう少し長かったら飽きるかもしれないが。
様々なことに疲れている人にはお勧めしたい映画である。(男性 20代)


現在は全く仕事がない、かつては売れっ子だった俳優が、役作りのために訪れたスーパーでレジ係のスカーレットに出会う。優秀な彼女に関心した俳優は、彼女とコミュニケーションをとりながら親しくなっていった。自分の個性や特技を生かし、彼女の面接に向けて準備を進める俳優。最初は自信がなかった彼女も、次第に自信を取り戻していった。二人の出会いがきっかけとなり、お互いの刺激となって新たな人生のための大きな一歩を踏み出したのだ。とても前向きになれる映画になっている。(女性 30代)


人生に疲れたとき、迷ったときに見たくなる作品。悩みを抱え、自分に自信が持てないスカーレットが、俳優と出会ったことで前向きに頑張る姿には勇気がもらえる。また、天真爛漫な俳優だが、彼も人知れず悩みを抱えていることが描かれており、誰もが悩みながら生きているんだということが実感できる。
俳優とスカーレットは年代も性別も異なるが、そんなこと全く気にならなかった。少しずつ友情を深めていく様子が、微笑ましかった。モーガン・フリーマンとパス・ベガの自然な演技が良かったと思う。(女性 30代)


出会うはずの無かった2人が、ひょんな事から出会い交友を深めていくストーリーは、自信が無い人に希望や夢を持たせてくれる素敵な作品でした。
モーガン・フリーマンが出ているだけで既に安心できるのですが、そのキャラクターが彼のイメージにぴったりで物凄く良かったです。
年齢や性別など関係ない本物の友情に、自分に自信を持つことの大切さや、生き方は自分で決めていいんだ、自分の好きな人生を送っていいんだと教えてもらった気がします。(女性 30代)


俳優が人生に迷いながら、スーパーのレジ係と出会い、1日を通して少しずつ再生していく物語。特別な事件は何も起きないのに、心の温度がじわじわ上がっていく感覚がありました。モーガン・フリーマンの自然体な演技と、パス・ベガの芯の強い眼差しが印象的。最後の別れのシーンでは、静かな感動がありました。(30代 男性)


「ただの会話劇」で終わらないのがこの映画の魅力。すれ違った二人が偶然の1日を過ごし、互いの人生に少しだけ希望の火を灯す。何気ない言葉に勇気をもらえる、そんな優しい映画でした。特に女性としては、パス・ベガが演じたキャラクターの芯の強さに憧れました。(20代 女性)


どこか人生に疲れた男と、夢を諦めきれない女性。この2人の“ほんの数時間”の交流が、人生の見方を変えていく展開に胸を打たれました。観終わったあと、「人と出会う意味」について考えずにはいられなかったです。日常の中にこそ奇跡があると教えてくれる良作。(40代 男性)


パス・ベガの明るさと影のバランスがとてもよかったです。特に、自分の将来に悩む姿には共感しかありませんでした。モーガン・フリーマンの飄々とした雰囲気も心地よくて、2人のやり取りに癒されました。女性として、ああいう“励ましあえる関係”っていいなと思いました。(30代 女性)


人生に行き詰まった時、この映画のような“ふとした出会い”が支えになるかもしれない。そう思わせてくれる、静かで温かいドラマ。派手な演出がないからこそ、キャラクター同士の心のやり取りに集中できた。小さな希望がじわっと湧いてくる感覚が心地よかったです。(50代 男性)

映画『素敵な人生のはじめ方』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『素敵な人生のはじめ方』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

パターソン

この映画を一言で表すと?

何気ない日常に詩が宿る、静かで美しい人生の物語。

どんな話?

アメリカの地方都市パターソンでバス運転手として働く男パターソン。毎日同じルーティンを繰り返しながらも、彼は心の中で詩を綴っている。日々の些細な出来事が、少しずつ彼の世界を彩っていく。

ここがおすすめ!

大事件も奇跡も起きないけれど、その分リアルで優しい。『素敵な人生のはじめ方』と同様、日常の中にあるささやかな希望や気づきに寄り添ってくれる映画です。観たあと心が柔らかくなります。

はじまりのうた

この映画を一言で表すと?

人生のどん底から再出発する、音楽と再生のドラマ。

どんな話?

失恋とキャリアの崩壊に打ちのめされたシンガーソングライターのグレタが、落ちぶれた音楽プロデューサーと出会い、新たな音楽を街角で奏で始める。音楽を通して心が再び動き出す感動作。

ここがおすすめ!

ニューヨークの街中で自然に溢れる音楽と人との出会いが心地よく、観ているだけで前向きな気持ちになれる。『素敵な人生のはじめ方』が好きな方なら、その温かさにきっと共感できます。

世界にひとつのプレイブック

この映画を一言で表すと?

心を抱える2人が出会い、再び人生を踊り始めるラブストーリー。

どんな話?

精神的な問題を抱えた元教師パットと、同じく心に傷を持つティファニー。お互いに傷つきながらも、ダンスという手段を通して少しずつ絆を深め、新たな人生の一歩を踏み出していく。

ここがおすすめ!

生きづらさを抱える人にとって、希望やつながりがどれほど力になるかを教えてくれる。『素敵な人生のはじめ方』のように、人との出会いが人生を変える瞬間を丁寧に描いた一作です。

リトル・ミス・サンシャイン

この映画を一言で表すと?

バラバラな家族が、小さな夢に向かって一つになるロードムービー。

どんな話?

ぽっちゃり少女オリーヴが参加するミスコンを目指して、問題だらけの一家がワゴン車で旅に出る。個性も価値観もバラバラな家族が、旅の中で次第に変化し、絆を取り戻していく感動作。

ここがおすすめ!

ユーモアと切なさが絶妙に入り混じり、「普通じゃない」人たちの魅力が存分に描かれる。『素敵な人生のはじめ方』のように、予期せぬ出会いや旅が人を変える奇跡が詰まった作品です。

バグダッド・カフェ

この映画を一言で表すと?

荒野のカフェで織りなす、心と心の再生物語。

どんな話?

アメリカの砂漠の中にあるボロボロのカフェに、ドイツからやってきた中年女性がふらりと立ち寄る。異文化、言葉の壁を越えて、孤独な人々が少しずつ心を通わせていく名作ドラマ。

ここがおすすめ!

風変わりな場所と人々が織りなすやさしい時間に癒される。『素敵な人生のはじめ方』と同様に、偶然の出会いから始まる心の変化が美しく、静かな感動を与えてくれる作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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コメディ映画ヒューマンドラマ映画

みんなの感想・レビュー

  1. pinewood より:

    ラストシーンのモーガン・フリーマンの笑顔が最高!

  2. 匿名 より:

    私が大好きなジョナ・ヒルという名脇役も出演しているんです。冒頭のシーンに登場するデブです。今やハリウッドで最も忙しい俳優の一人ですが、下積み時代の貴重な演技を見ることが出来ます。
    公開当時からジョナ・ヒルが人気俳優だったら、おそらく日本でも劇場公開されたことでしょう。日本でもモーガン・フリーマンは人気者だと思うんですが、なぜDVDスルーだったのでしょうね?

  3. 匿名 より:

    リラックスしながら見る映画としては満点だと思います。モーガン・フリーマンとジョナ・ヒル以外は無名の俳優さんばかりですが、演技はしっかりしているし、作品の雰囲気もメッセージも良しです。優しい気持ちになることが出来ます。
    ジョークはジョークとしてきっちり見せているし、モーガン・フリーマンファンはよだれを垂らしてしまうようなジョナ・ヒルとの絡みとエンドロール。なんとまあ素敵な映画だこと……。

  4. 匿名 より:

    モーガン・フリーマンもパス・ベガもスペイン系で、スーパーの従業員はほとんどが英語を喋れない非英語圏の人たち。彼らが助けあいながら生活していく姿を、モーガン・フリーマンとパス・ベガの友情を通して描いています。
    アメリカでは数十年後には白人がマイノリティになってしまうとされているほど、移民が増えています。非英語圏の貧しい人々はお互いに助け合っていくしか生き延びる方法はありません。そのような現実を、温かい視線で描き、穏やかな演技で表現するモーガン・フリーマン。さすが名優です。