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映画『素敵な人生のはじめ方』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『素敵な人生のはじめ方』の概要:映画復帰をためらうかつての有名ハリウッド俳優と、人生の可能性を信じられない若きレジ係。2人の偶然の出会いが、彼らを新たな人生の始まりに導いていく。モーガン・フリーマン主演・制作総指揮のヒューマンドラマ。

映画『素敵な人生のはじめ方』の作品情報

素敵な人生のはじめ方

製作年:2006年
上映時間:82分
ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
監督:ブラッド・シルバーリング
キャスト:モーガン・フリーマン、パス・ベガ、ボビー・カナヴェイル、アン・デュデック etc

映画『素敵な人生のはじめ方』の登場人物(キャスト)

俳優(モーガン・フリーマン)
以前は有名だったハリウッドの老俳優。役作りのために役の職業などを研究し尽くす徹底ぶりだが、有名人でいることを負担に感じ、4年近く作品に出ていなかった。インディーズ映画でスーパーの店長役を依頼され、受けるか迷いながらも役作りのためスーパーを訪れる。誰にでも親しく話しかけ、すぐに仲良くなってしまう。
スカーレット(パス・ベガ)
俳優が役作りのため訪れたスーパーのレジ係。店長の妻だが子供はおらず、車も金も夫に奪われたうえ、夫はもう1人のレジ係と浮気。まだ25歳で仕事もよくできるのだが、将来に対しとても悲観的。建設会社の秘書職の面接を受ける予定である。人に頼ったり、道を訪ねるのが苦手。
ボビー(ボビー・カナヴェイル)
スーパーの店長。スカーレットの夫だが、彼女の車を奪い、仕事を休んで他のレジ係と浮気、妊娠させているダメ男。スカーレットの事はもう何とも思っておらず、彼女を尊重する気も罪の意識も全くない。
ロレイン(アン・デュデック)
スーパーのもう1人のレジ係で、店長のボビーと愛人関係にある。店長の愛人であるのをいいことに、全く仕事をせずさぼってばかり。そのせいで仕事は全てスカーレットに回ってくる。

映画『素敵な人生のはじめ方』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『素敵な人生のはじめ方』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『素敵な人生のはじめ方』のあらすじ【起】

かつて名の知られたハリウッド俳優は、新作映画への出演を迷っていた。インディーズの新人監督から、スーパーの店長役での出演を依頼されていたのだが、俳優はもう4年近く、映画に出ていなかった。まだ決断していない状態で、俳優は役作りのため郊外の小さなスーパーに連れてきてもらう。俳優は役柄やその職業を実際に見て研究する、徹底した役作りを信条としていたからだ。

スーパーで俳優は、レジ係のスカーレットの仕事ぶりに感心する。彼女は速くかつ正確に仕事をこなし、レジに並ぶ客をさばいていた。その日は年老いた店長代理と全く仕事をする気のないもう1人のレジ係・ロレインがいたが、スカーレットは2人の分まで仕事をこなしていたのだ。俳優はスカーレットにあれこれ話しかけるが、スカーレットは迷惑そうだ。俳優は、店を巡回しては商品に頬ずりしている店長代理のまねをしながら、職業研究を楽しむ。

閉店時間になったが、俳優を迎えに来るはずの監督の従兄が来ない。何もせずさっさと帰るロレインをよそに、スカーレットは店長の仕事のはずの閉店作業までこなしていた。エージェントにも連絡が付かず、自宅の電話番号を忘れてしまったという俳優を見て、スカーレットはしぶしぶ彼を送り届けることになる。

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映画『素敵な人生のはじめ方』のあらすじ【承】

スカーレットは急いでいた。このあと仕事の面接に行く予定だったからだ。スカーレットはレジ係をやめるため、建設会社の秘書に応募していたのだ。だが車を別居中の夫にとられたままのスカーレットは、仕方なく俳優を連れて夫の住む家に向かう。

スカーレットの夫とは、彼女の働くスーパーの店長・ボビーだった。家にはボビーと、愛人でもう1人のレジ係のロレインが一緒だった。ボビーのダメ男ぶりに俳優はあきれる。スカーレットの能力を認めずばかにする2人に彼女は怒り爆発。車のキーを力ずくで奪い返した。しかしその乱闘のせいで、せっかくの面接用シャツが破れてしまった。「どうせ面接はうまくいかない」とあきらめようとするスカーレットだったが、俳優はまだ時間はあると勇気づける。

2人は服を買うため大きなスーパーにやってきた。こんなところに来るのは初めての俳優は、シャツの安さに感動する。知らない人に話しかけるのが大好きな俳優は、客や従業員に次々と話しかける。俳優はスカーレットに似合う服を身立て、化粧品も調達する。

映画『素敵な人生のはじめ方』のあらすじ【転】

印象UPには車の見た目も重要だと、俳優は車をきれいにしてもらう。スカーレットが着替えを済ませる間に、俳優はカー・クリーニング店の職業研究にいそしみ、従業員達とすっかり仲よくなっていた。準備が整ったが、スカーレットはいまだに自分に自信が持てずにいた。人生の可能性を信じようとしないスカーレットに、俳優は面接の練習をする。彼女の話から、俳優は自分とスカーレットとのどこか似た部分に気づく。一見人と仲良くなるのが得意な俳優だが、今日のように家に帰れなくなった時に頼れる友だちがいなかった。俳優の意外な一面を知ったスカーレットは、彼と打ち解け始める。

俳優は悲観的になるのはおなかがすいているからだと、2人でハンバーガーを食べることにする。俳優はスカーレットに、嫌いなものと好きなものを10個挙げさせる。スカーレットは好きなものを7個しか思いつくことができなかった。俳優は映画復帰への不安を打ち明ける。2人はすっかり打ち解け、まるで親友のようだった。

映画『素敵な人生のはじめ方』の結末・ラスト(ネタバレ)

俳優はスカーレットをあらためて励まし、面接に送り出す。俳優はまた事務職の男性の職業研究をしながら、面接が終わるのを待っていた。面接から戻ってきたスカーレットの顔は晴れやかだった。「うまくいったかどうかは分からないけれど、二度とレジ係に戻る気はない」と自信に満ちた表情で話すスカーレットを見て、俳優は心から彼女を誇りに思う。スカーレットは「今、この瞬間」を先ほどの「好きなもの10個」の中に加えることにした。

面接も無事終わり、スカーレットは俳優を家まで送り届けることにするが、行き方がわからない。俳優に勇気づけられ、スカーレットは今まで苦手だった「他人に道を聞く」ということに挑戦する。おかげで俳優の家の前までたどり着くことができた。別れを前に、俳優は映画に出演することを決心したと告げる。2人は抱き合って別れた。2人が再び出会えるかは分からない。しかしスカーレットにとっても俳優にとっても、ここからが新たな人生の始まりなのだ。

映画『素敵な人生のはじめ方』の感想・評価・レビュー

非常に前向きになれる映画である。かつて人気を博していたハリウッド俳優が、役作りの為に出向いたスーパーでスカーレットと出会い、お互いの悩みや葛藤を共有しながら、それぞれの道の為に行動するという展開。よくある最終的に恋愛関係としてのリスタートといったような内容とは又違う切り口が、とても爽やかで良い。このまま2人が交わる事はきっと無いのだろうが、一期一会の大切さを再認識させられる内容である。(男性 30代)


力まずに肩の力を抜いて、明日から頑張ろうと思える作品。
全体的に盛り上がりはないが、淡々と進んでいく優しい映画だった。
印象的には心地よい天気の日に心やすらぎながら散歩しているような感覚である。
物足りなさを感じてしまう人もいるかもしれないが、この映画は刺激を求めて観るような作品ではない。言ってしまえば、音楽とモーガンフリーマンを楽しむ映画である。
時間も短いので、ゆったりしていても飽きることはない。もう少し長かったら飽きるかもしれないが。
様々なことに疲れている人にはお勧めしたい映画である。(男性 20代)


現在は全く仕事がない、かつては売れっ子だった俳優が、役作りのために訪れたスーパーでレジ係のスカーレットに出会う。優秀な彼女に関心した俳優は、彼女とコミュニケーションをとりながら親しくなっていった。自分の個性や特技を生かし、彼女の面接に向けて準備を進める俳優。最初は自信がなかった彼女も、次第に自信を取り戻していった。二人の出会いがきっかけとなり、お互いの刺激となって新たな人生のための大きな一歩を踏み出したのだ。とても前向きになれる映画になっている。(女性 30代)


人生に疲れたとき、迷ったときに見たくなる作品。悩みを抱え、自分に自信が持てないスカーレットが、俳優と出会ったことで前向きに頑張る姿には勇気がもらえる。また、天真爛漫な俳優だが、彼も人知れず悩みを抱えていることが描かれており、誰もが悩みながら生きているんだということが実感できる。
俳優とスカーレットは年代も性別も異なるが、そんなこと全く気にならなかった。少しずつ友情を深めていく様子が、微笑ましかった。モーガン・フリーマンとパス・ベガの自然な演技が良かったと思う。(女性 30代)


出会うはずの無かった2人が、ひょんな事から出会い交友を深めていくストーリーは、自信が無い人に希望や夢を持たせてくれる素敵な作品でした。
モーガン・フリーマンが出ているだけで既に安心できるのですが、そのキャラクターが彼のイメージにぴったりで物凄く良かったです。
年齢や性別など関係ない本物の友情に、自分に自信を持つことの大切さや、生き方は自分で決めていいんだ、自分の好きな人生を送っていいんだと教えてもらった気がします。(女性 30代)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. pinewood より:

    ラストシーンのモーガン・フリーマンの笑顔が最高!

  2. 匿名 より:

    私が大好きなジョナ・ヒルという名脇役も出演しているんです。冒頭のシーンに登場するデブです。今やハリウッドで最も忙しい俳優の一人ですが、下積み時代の貴重な演技を見ることが出来ます。
    公開当時からジョナ・ヒルが人気俳優だったら、おそらく日本でも劇場公開されたことでしょう。日本でもモーガン・フリーマンは人気者だと思うんですが、なぜDVDスルーだったのでしょうね?

  3. 匿名 より:

    リラックスしながら見る映画としては満点だと思います。モーガン・フリーマンとジョナ・ヒル以外は無名の俳優さんばかりですが、演技はしっかりしているし、作品の雰囲気もメッセージも良しです。優しい気持ちになることが出来ます。
    ジョークはジョークとしてきっちり見せているし、モーガン・フリーマンファンはよだれを垂らしてしまうようなジョナ・ヒルとの絡みとエンドロール。なんとまあ素敵な映画だこと……。

  4. 匿名 より:

    モーガン・フリーマンもパス・ベガもスペイン系で、スーパーの従業員はほとんどが英語を喋れない非英語圏の人たち。彼らが助けあいながら生活していく姿を、モーガン・フリーマンとパス・ベガの友情を通して描いています。
    アメリカでは数十年後には白人がマイノリティになってしまうとされているほど、移民が増えています。非英語圏の貧しい人々はお互いに助け合っていくしか生き延びる方法はありません。そのような現実を、温かい視線で描き、穏やかな演技で表現するモーガン・フリーマン。さすが名優です。