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映画『着信アリ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『着信アリ』の概要:謎の電話で友人が次々と変死。予告電話の呪いとして噂が流れる中、とうとうヒロインの番が回ってくる。呪いを止めるため、原因を探っていくヒロインはその後、恐ろしい恐怖と悲劇を味わうことになる。

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映画『着信アリ』の作品情報

着信アリ

製作年:2004年
上映時間:112分
ジャンル:ホラー
監督:三池崇史
キャスト:柴咲コウ、堤真一、吹石一恵、永田杏奈 etc

映画『着信アリ』の登場人物(キャスト)

中村由美(柴咲コウ)
心理学を専攻する大学生。幼少期に母親から虐待されたことにより、覗き穴を覗くことができないというトラウマを持っている。
山下弘(堤真一)
妹が死の予告電話にて変死していることから、独自に事件の捜査を行っている。葬儀屋に務めていたが、捜査のために無断欠勤をしたせいでクビになってしまう。優しく頼もしい存在。
小西なつみ(吹石一恵)
由美の友人で同じ大学に通っている。陽子の悲惨な死に様を聞き、死の予告電話がかかってきたことで酷く怯え、由美の制止を振り切ってテレビの特番に出演する。
岡崎陽子(永田杏奈)
由美の友人で同じ大学に通っている。彼氏がいるにも関わらず、別の男と遊んだりする、少し軽い女性。死の予告電話により線路へ引きずり込まれ、悲惨な死に方をする。
水沼マリエ(筒井真理子)
二児の母親で長女美々子を喘息で亡くして以降、行方不明になっている。幼い次女は施設に預けられており、虐待のせいで言葉が話せない。良い母親を演じるために子供を虐待してしまう代理ミュンヒハウゼン症候群を患っていると思われる。

映画『着信アリ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『着信アリ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『着信アリ』のあらすじ【起】

4月16日。中村由美は心理学を専攻する大学生。彼女は友人の小西なつみと岡崎陽子の3人で合コンへ参加していた。少し遅れて到着した陽子は、喪服を身に着けており友達の葬儀に参列して来たと言う。

由美は陽子と一緒に居酒屋のトイレへと向かった。陽子が私服に着替える間、用を足した由美。そこへ陽子の携帯に着信がある。物悲しい着メロだったが、友人が設定したメロディではないらしい。着信はすぐに切れてしまうも、持ち主の陽子が確認すると着信番号は自分の番号だと言う。留守電にメッセージが録音されていたため、聞いてみた2人。
日にちは4月18日の深夜。陽子の声と悲鳴が録音されていた。

その後、留守電と同じ日、同じ時間に陽子が電車に轢かれて死亡してしまう。
葬儀に参列したなつみと由美は、弔問に訪れた後輩の女子高生達から自分の番号からの着信で死の予告電話があるという話を聞く。この世に未練を残した女性が、携帯に着信を残し持ち主を殺す。その後、携帯のアドレスからランダムに枝葉を伸ばし、次々と人を殺していると言うのだった。

4月21日。陽子の彼氏だった友人が由美の目前で死の予告電話の犠牲となる。
その日の夜、由美はなつみを自宅へ招き、自分の携帯と彼女の携帯の電源を切って休むことにした。しかし、深夜になってあの着信メロディが鳴る。なつみの携帯に死の予告電話と画像が送られてくるのだった。

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映画『着信アリ』のあらすじ【承】

怯えるなつみを守ろうとする由美は、彼女の携帯を新しいものに機種変更したりする。このことでマスコミが騒ぎ出しなつみの取材に訪れるが、その時に新しい携帯へ死の予告電話が着信。送られて来た画像には、なつみと背後から忍び寄る女の影が映し出されていた。

霊能力者からの協力を得るため、なつみがマスコミへとついて行ってしまい、残された由美は途方に暮れてしまう。しかし、そこへ謎の男山下弘が現れ、死の予告電話について調べるため、由美に協力して欲しいと話す。彼女は山下と共に事件について独自に捜査することにした。

山下の妹も死の予告電話にて変死している。変死後の遺体からは共通して、口内に大玉の飴が詰め込まれていた。2人は山下の妹の遺品から怪しい人物を絞り込み、水沼マリエという女性に辿り着くのだった。

水沼マリエは幼い2人の女の子の母親だったが、良い母親を演じるために子供を虐待する、代理ミュンヒハウゼン症候群という精神病を患っていた。だが、彼女は長女美々子が半年前に喘息で亡くなった後、幼い次女を施設へ預けたまま行方不明となっている。

テレビでは死の予告電話の特集が組まれ、予告時間に合わせてなつみが出演することになっていた。由美は友人に出演を取りやめるよう説得するも、彼女は何もできない由美よりも霊能力者の力に頼ろうとする。
しかし、予告時間間際。なつみを助けようとテレビ局のスタジオへ飛び込んだ由美と山下の前で、なつみは怨霊にねじり殺されてしまう。
予告時間が経過した直後。今度は由美の携帯に着信が入る。例の着メロで予告時間は翌日の午後7時過ぎだった。

友人の壮絶な死を目撃してしまった由美。自宅へ戻ったのはもう朝方だった。山下は由美に付き添い彼女の自宅へ入室。そこで由美の腕に煙草の火傷痕を発見してしまう。
その傷痕に関して詰め寄った山下は、由美も幼少期に母親から虐待されていたことを知る。
彼は泣き崩れる由美を抱き締め、何度も励ましの声をかけるのだった。

映画『着信アリ』のあらすじ【転】

翌日は2人で水沼マリエの自宅を捜査。自宅には家財道具などがそっくりそのまま残されており、そこで家族写真を発見する。山下は妹の施設を訪ねることにし、由美には自宅へ戻るよう指示した。

由美と別れた後、山下はマリエの次女がいる施設へ。だが、幼い次女は虐待のせいで言葉を話せなくなっており、何を聞いても答えてはくれなかった。
一方、自宅へ帰れと言われた由美は、大人しく時間が迫るのを待っていられず、マリエがよく行っていた病院へと向かった。

看護師から話を聞くと、現在の病院は新たに移転した病院で、マリエが通っていた以前の病院はまだ取り壊されておらず、廃墟として残っていると言う。由美はそのことを山下に知らせた。
山下には怒られすぐに帰宅しろと言われるも、やはり大人しく待っていられずに廃病院へと向かってしまう由美。
4月24日、午後6時49分に廃病院へ到着。日が暮れて辺りはすでに暗くなっている。暗がりで見る病院は余計、不気味に見えた。

中へ入ろうか躊躇う由美。だが、踵を返そうとした時、中から携帯の着信音が聞こえる。すぐに向かうと言っていた山下が到着したのかもしれない。由美は恐る恐る中へと入った。
中は当然、暗闇である。由美は先へと歩みを進め、配電盤を操作して電気を点ける。

また、着信音。予告電話の着信音ではなく、山下の携帯の着信音である。音がする方へ向かった由美だったが、山下の姿は無い。彼女はマリエと思われる怨霊に誘い込まれ、恐怖のどん底に突き落とされる。

恐怖に戦き逃げ惑う由美を、怨霊が追い詰める。危うく連れて行かれそうになった時、山下が到着。泣き崩れる由美と合流した。外へ脱出しようとした2人だったが、怨霊によって更に追い込みをかけられる。

映画『着信アリ』の結末・ラスト(ネタバレ)

予告時間まであと56秒。由美は恐慌状態に陥り、山下は悪態を吐いた。
ふと、隣の部屋に光を見つけた山下。そこには水沼マリエの携帯を握った手が見える。発信はその携帯からされているようだった。

山下が発信を止めると、静寂が訪れる。予告時間は過ぎ、由美は死を免れた。一安心した山下と由美。彼が携帯を握っていた手を見に行くと、そこには死後半年は経過したと思われる水沼マリエの死体があった。

しかし、突如として死体が立ち上がり、由美を襲う。山下は外へ追い出され、中へ入ろうとするも何らかの力で入ることができない。
由美は腐ったマリエに追い詰められ、自分を虐待していた母親を思い出した。そして、彼女はマリエを抱き締め、もう逃げずにいい子にすると叫ぶ。すると、死体は力を失い倒れるのだった。

後のことは警察に任せ、由美を自宅へ送り出した山下。彼はマリエの次女がいる施設へと呼び出される。次女が持っていた鞄に8ミリフィルムが残されていたと言う。早速それを観た山下は、美々子が妹を傷つける映像を目にする。実は病んでいたのはマリエではなく、長女の美々子の方だったのだ。そして、病院に行くと姉が飴玉をくれたと、次女がようやく一言告げるのだった。

一方、自宅へ戻った由美がシャワーを浴びている間、時計が急速に逆回転を開始。
髪を乾かし始めた時にそれを発見した由美。直後、山下が部屋のドアを叩くも、声は同じ言葉を繰り返す。明らかにおかしいと気付いた由美はトラウマを乗り越え、ドアの覗き穴を覗いた。すると、そこには美々子の姿が。時計は19時14分まで戻り、再び時を刻み始める。そうして、彼女は美々子に身体を乗っ取られてしまうのだった。

山下が到着した時、由美は何事もなかったようにしていたが、抱き着いた山下を果物ナイフで刺してしまう。鏡に映った姿は美々子だった。
病院にて意識を取り戻した山下。傍には由美がおり、山下に口移しで飴玉を頬張らせる。すると彼女は、満面の笑みを浮かべるのだった。

映画『着信アリ』の感想・評価・レビュー

呪怨や仄暗い水の底からなどに並ぶジャパニーズホラーの定番の一つ。
当時は、いたずらにこの映画にひっかけた電話でのイタズラが流行っていたのを思い出してしまう。
とにかく絶対的に回避出来ない自らの死というのは何より恐ろしいもので、
又、その死に方もそれぞれがなかなかに残酷な描写となっている。
後ろ手に刃物を持ちながら、山下に近づく由美(美々子)のラストシーンは思わず鳥肌が立った記憶がある。(男性 30代)


柴咲コウさんが可愛いのと、堤真一さんが格好良いという理由だけで観ても、後悔しないホラー映画です。
廃病院のシーンは、ホラー描写満載でじめじめとした恐ろしさがありますが、主人公の由美の家の前に美々子が訪れ、のぞき穴から長い針が刺し込まれるシーンは、今でもトラウマです。子供の時に観た時は、生活してる上でのぞき穴を覗くのが怖くなりました。大人になった今でも、のぞき穴は少し怖いです。
美々子は可愛い少女ですが、怨霊であり、殺人鬼でもあるというギャップを持っていて、個人的にはとても魅力的に感じる悪役です。(女性 20代)


日常に迫る恐怖という簡単な言葉で済まされるような作品ではない。
今でこそスマートフォンを使っているから良いが、まだガラケーを使用していたら急いで機種変更をしていただろう。それ程にこの作品は恐怖感を擦り込んでくる。特に作中で流れる不気味な音楽が一度聞いてしまうと忘れられない曲調で、今でも忘れることができない。

設定としてはこれ以上ないほどの恐ろしさがあるが、作中のメインアイテムである携帯が「ガラケー」という事だけが残念でならない。是非とも現代に合わせたリメイク作品を見たいと思う。(女性 20代)


特徴的でちょっと切なげな着信メロディーがお馴染みのジャパニーズホラー。ちょうど、小型の携帯が流行り出した頃の作品なので、非常に身近に感じたことを覚えている。当時も観たのだが、改めて観返すと結構エグかったのだなと思う。じわじわと追い詰められる感じと、定番の病院でのシーン。そして、耳に残る着信メロディー。もう材料は充分に揃っていて、あとはもう本命が出るだけというお膳立てが素晴らしい。大体、ホラーの流れでいけば、霊の恨みの元を解決すれば呪いが解けるというものだが、今作は最後まで許さないので、安堵した後の絶望感が凄い。そして、キーポイントは飴玉だと思うのだが、これがなかなか複雑に込み合っているので、何度か作品を観返さないと分からないかもしれない。この謎が解ければ、きっと今作をもっと楽しめると思う。(女性 40代)


この作品で流れる着信メロディが本当に怖くて、当時はCMで流れるたびに耳を塞いでいたのをはっきりと覚えています。友人と集まった時に肝試し感覚で鑑賞しましたが、個人的にはこれまで見たジャパニーズホラーの中で1番怖かったです。
そもそも、何かが追いかけてくる描写が本当に苦手なので着信メロディと共に迫り来る何かが怖すぎて途中で何度も見るのを辞めようと思いました。
肝心なストーリーはよく覚えていません。とにかくめちゃくちゃ怖かったのでもう二度と見たくありません。(女性 30代)

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次作 着信アリ2

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みんなの感想・レビュー

  1. 隈さん より:

    こんな人におすすめ→「シリーズもののホラーが好き」「ジワジワ迫ってくる恐怖が好き」

    ”携帯電話を通じて幽霊がやってくる”といういかにも現代的なホラー映画。

    ですが、ゾンビとは違う日常に近い舞台なだけあって非常に臨場感を感じました。

    途中電車に牽かれてバラバラになったり、首をねじ切ったりと目をつむりたくなるシーンもあるのでグロテスク苦手な方はご注意を・・・

    見どころは最後の呪いは終わったと見せかけての時間の逆戻りには安心感からどん底に落とされたところですね。

    次回作が見たくなる終わり方でした。

  2. 匿名 より:

    ①ジャパニーズホラーだけれど

    やたらとグロテスクさだけを強調したり、無駄に驚かせる系のホラーではなく、さすが三池監督、きちんとおどろおどろしさや湿っぽさで怖さを見せてくれる作品になっている。また、ただ人が死んでいくわけでもなく、きちんと主人公二人が謎に立ち向かう要素もあり、怖いだけでは終わらないのは評価できるポイントだろう。ただ、だからこそ謎の終わりの部分がいまいちというか、あまりピンとこないまま終わってしまう。菜々子を虐待していたのは姉だとわかるのはまだいい。なら病院で二人を追い回した大人の女の霊は一体誰なのだろう。母親のマリエだろうか。ではそもそもなぜマリエが携帯電話を持っていたのだろう。美々子がラスボス的存在なら、あそこで母親のミイラが携帯電話を持っているのがなんだかしっくりこないし、最後由美だけなぜ死なずに身体を乗っ取られた挙句に電話も受けていない山下を殺しにかかるのかがよくわからなかった。それまでの謎に迫っていく様子が秀逸だからこそ、ラスト付近には「?」が飛び交うのがとても残念。

    ②小道具がいい

    キーアイテムとして出てくる、着信メロディや、飴玉などがとてもいい効果を発揮している。それらがなくても、ストーリーそのものに大きな祖語などは生まれないのだが、それらがあることによって、より不気味さが観客に迫ってくる。例えば飴そのものに普通の人が抱くイメージは「お菓子」だとか「子供」「かわいい」といったどちらかというとプラスのイメージだろう。それが、死体の口からぼろっと転がり出てくるというのはなかなかショッキングな演出である。そのあたりは本当に、うまいな、としか言いようがない。

  3. 匿名 より:

    じっとりと忍び寄ってくるような怖さがウリの、ジャパニーズホラーの代表作として人気を博したのがうなずけるほど、演出のレベルは高い。ただ恐怖におびえるだけでなく、謎を解いていく要素があるのもまた物語に深みを与えている。だからこそ、謎の最後がいまいち描き切れていないというか、不可解に残されてしまうのが惜しい。最後のシーンが印象的だからこそ、見終わった後「あれ?」となってしまうのだ。それさえなければリングにも匹敵する作品になっていたのでは。

    余談だがこのあとのシリーズは一気にひたすら意味不明にグロテスクな方へ傾いていくので、この初作がシリーズ中一番の傑作だと思う。