映画『裏切りのサーカス』あらすじとネタバレ感想

裏切りのサーカスの概要:引退した元スパイの元に入った指令。味方の顔をした4人の容疑者の中に英国諜報部に長年潜む二重スパイ『もぐら』が居る。意外な人物の正体とは。元MI6諜報員が描く迫真のドラマ。

裏切りのサーカス あらすじ

裏切りのサーカス
映画『裏切りのサーカス』のあらすじを紹介します。

引退した英国諜報員スマイリー(ゲイリー・オールドマン)の元に、暗黒の領域に迫る指令が入る。
スマイリーのかつての上司コントロール(ジョン・ハート)から長年組織に潜む二重スパイ『もぐら』を極秘で炙り出せと言われたのだ。しかしその直後コントロール病に倒れる。

パーシー(トビー・ジョーンズ)が、コントロールの後を継ぎ、副官にヘイドン(コリン・ファース)、ブランド(キアラン・ハインズ)、エスタハース(デヴィット・デンシンク)が選ばれた。
スマイリーは、コントロールに『もぐら探し』を依頼したレイコン長官(サイモン・マクバーニ)の命を受け、一度引退した諜報部に再び潜り込む。

彼らが疑惑を持たれる理由は共通していた。
彼らは『ウィッチクラフト』と呼ばれる旧ソ連の情報ソースを米国と共有していた事だった。

4人に関する決定的な情報がないまま時が過ぎる中、実働部隊『スカルプハンター』のリッキー(トム・ハーディー)が命からがらスマイリーの元に逃げてきた。
彼は元々ソ連の諜報員ボリス(トマシュ・コワルスキー)を調査する為に送り込まれた実働部隊だったが、ボリスの恋人でイスタンブール在住のソ連通商使節団員イリーナ(スヴェトラーナ・コドチェントラ)から『もぐら』の情報を聞き出し、本部に打電していた。

リッキーの上司・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)に確認を取り、その日の電信を見ると、リッキーが打電したページだけが何者かによって破られ紛失していた。
やはり組織の中に裏切り者がいる。既にアリバイが確定している4人だったが、裏切り者は誰なのか・・・

裏切りのサーカス 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:トーマス・アルフレッドソン
  • キャスト:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、トビー・ジョーンズ etc

裏切りのサーカス ネタバレ批評

映画『裏切りのサーカス』について、感想批評です。※ネタバレあり

もぐらは、誰だったのか?

コントロールはスマイリーに『もぐら探し』を依頼する前、情報提供者のハンガリーの将軍に確認する為、実働部隊のジム(マーク・ストロング)を送り込む。しかし彼は消息不明になる。
後に彼は、何者かの手により生き延び教師をしている事が判る。

スマイリーは現地で狙撃された後、拷問されたというが、その男の手には『彫り物』のあるライターがあったという。その『彫り物のあるライター』からスマイリーは人物を特定する事が出来た。
それはかつて壊滅寸前のモスクワでスマイリーが亡命と引き換えにスカウトしようとしたKGBの大物スパイ・カーラだったのだ。

そこから容疑者となった4人は、大使館員を通じ、英国の機密をカーラに売り渡していた事が判明。その牽引役となっていたのが、ヘイドンだった。

最終的に、諜報部(サーカス)は旧ソ連にヘイドンの身柄を送還するのと引き換えに、カーラを引き渡して貰おうとするが、その直前、ヘイドンは本国に戻ってきたビルに撃たれて死んでしまう。
ビルはヘイドンと学生時代はスポーツを通して盟友だったにも関わらず、スパイ活動に利用された挙句命まで狙われたその恨みだった。ダブルスパイのあっけない最後であり、真相は闇に葬られた形で映画が終わる。

原作の映画化は自由であるべき

20世紀半ばに実際に英国諜報機関に在籍していたル・カレのこのシリーズは、アレック・ギネス主演のテレビドラマのイメージが強かった。
この件に関してル・カレは
『映画制作者は、必ずしも原作に忠実にする必要などない上、様々な解釈も必要だ』と述べている。

その証拠にル・カレは原作にないシーンまで付け足した。例えば、ヘイドンとジムが、サーカスのポットラックパーティのシーンを回想する所がこれにあたる。
ル・カレが演じたのは、老専ゲイの図書館員で役柄は本人が考え出したのだそう。

豪華キャスト勢ぞろい

公開2~3日でパンフレットが売り切れた映画館が出たという程、映画は豪華キャスト勢ぞろい状態だった。
ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、ジョン・ハート、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ハーディ、マーク・ストロングなど、なかなかこれらの俳優が一度にお目にかかれる映画はないだろう。
しかもストーリー構成は見ごたえがあり、ただの顔見世に終わらないところに映画の醍醐味がある。

裏切りのサーカス 感想まとめ

スパイ映画といえば、派手なアクション、ガジェットが見物というイメージがあるだろう。
この映画はそれらと一線を画し、実際に諜報活動を行った原作者の著作のイメージを損なうことなく、世界観を忠実に再現している。
本物のスパイ活動は、静かに目立たず、今そこにある危機に波風立てず立ち向かっている事だという事を教えてくれる映画である。

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