『WALL・E/ウォーリー』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

ピクサーとディズニーがタッグを汲んで製作されたCGアニメーション映画。監督は『ファインディング・ニモ』のアンドリュー・スタントン、脚本はジム・リードン。

あらすじ

WALL・E/ウォーリー』のあらすじを紹介します。

舞台は29世紀。地球から生き物は滅んでしまい、地上はゴミの山、大気圏はスモッグに覆われていた。まるでディストピア。こんな地球で1台の小さなロボットが暮らしていた。彼の名はウォーリー。地球に残された最後のロボットだ。彼の任務は地球を綺麗にすること。すでに700年働き続けているのに、地球は全く綺麗にならなかった。

ウォーリーの趣味は、ゴミの中から古いおもちゃや指輪などの宝物を見つけては家に持ち帰ること。映画を見るのも趣味で、『ハロー・ドーリー』という映画を見ては一緒に歌って踊るのが楽しみだった。でも、映画では男女が楽しそうに踊っているのに、彼には一緒に踊ってくれるロボットがいない。いつもラストシーンで悲しい気分になるのだった。

そんな彼のもとに、宇宙から真っ白なロボットが舞い降りた。彼女の名はイヴ。どうやらイヴは、地球で探しものをしているらしい。

評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2008年
  • 上映時間:103分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:アンドリュー・スタントン
  • キャスト:ベン・バート、エリッサ・ナイト、ジェフ・ガーリン、フレッド・ウィラード etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『WALL・E/ウォーリー』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

最高のSF映画

宇宙で宇宙船が大暴れするのだけがSFじゃない!孤独なロボットの話だってSFだ!

本作の物語は火の鳥の未来編を思い出してしまいます。不老不死になり、人類の滅亡、そして地球の滅亡を見守らなくてはいけないことを運命づけられてしまった男の話です。人類が滅んだ後の地球を綺麗にするという任務をこなしながら、700年の孤独に耐えたウォーリー。そんな彼女のもとに現れたイヴとともに過ごす時間……。未来編は残酷な話でしたが、本作は希望を見せてくれる話です。これがなんと美しく、感動できるものか!脚本家は天才です。でも、本作以外に代表作がないんですよねー。不思議。

なによりも泣けるのは、ウォーリーが『ハロー・ドーリー』を見ながら歌って踊るシーン。おそらく、700年間ずーっと同じことを繰り返してきたのでしょう。そして、ラストシーンで毎回落胆する。なんと悲しくも美しい……。これが芸術ですよ。映画の芸術たらしめる、独自性を披露しているシーンです。この悲しさが他の芸術で表現できるものか!映画ナメんな!

オマージュを捧げる作品

本作はピクサー映画ということもあって、アップル製品のエッセンスが随所に見られます。ウォーリーの充電完了音が、Macの起動音だったりね。

そして、SF映画の金字塔と称される『2001年宇宙の旅』へのオマージュが散りばめられています。ウォーリーの相棒・HALの名前は『2001年』の悪役・HAL9000。
AUTOの赤い目はHAL9000の「サイクロプス」風デザイン。

そして、これは気が付かなかったのですが、イヴの卵のような姿に変形するこのデザインは『2001年』の冬眠装置。
これらのオマージュを捧げられていることから、本作がスタンリー・キューブリックの影響下にあることは明らかです。

ちなみに、『2001年』は気取った映画ファンかどうかを分別できる、超難解でありながら単純明快な話です。褒めてる人は話の意味を理解できてない事が多いというふしぎな映画。

まとめ

こんなに素晴らしい映画がアメリカではあまりヒットしなかったというのが信じられません。

制作費の3倍の興行収入でようやく黒字になると言われているのに、アメリカ国内では2倍しか稼げなかった。もっとヒットしていたら、続編も検討されていたでしょうね。世界中では5億ドルを稼ぎだしているので、一応黒字ではありますが、ギリ黒字だと続編製作には踏み込めないでしょう。

私は、手塚治虫の火の鳥に登場するロビタを思い出してしまいました。不器用なロボット……。なかなかいいじゃないですか。感情移入できますよね。
どうでもいいですけど、ディズニーの最新作『ベイマックス』の主人公・ベイマックスとウォーリーはフォルムが似ています。パクリ?もしくはAppleのAutomaterのパクリ?

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