2014年のアメリカ映画。ロバート・マッコール、彼は昼間ホームセンターで真面目に働き夜は理不尽に苦しめられる人々を救うためにある仕事を行う。監督はアントワーン・フークア、出演はデンゼル・ワシントン。
映画『イコライザー』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:131分
- ジャンル:アクション、サスペンス
- 監督:アントワン・フークア
- キャスト:デンゼル・ワシントン、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツ、デビッド・ハーバー、ビル・プルマン etc…
映画『イコライザー』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『イコライザー』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『イコライザー』のあらすじを紹介します。
ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)はホームセンターで働いていた。その柔らかな物腰、知的な雰囲気に周りの従業員は彼に一目置き前職は何だったのか気になって仕方ないようだ。そのホームセンターには似つかわしくないロバートは不眠症で長い夜を読書して過ごす事を日課としていた。ひとり部屋で過ごす彼は深夜24時間営業のダイナーに行きお茶を飲みながら本を読むようになっていた。ある日いつものようにダイナーに行くとカウンターに若い娼婦がいた、本を読む彼に“もう魚は釣ったの?”と聞く。ロバートが持っていたのは老人と海だったのだ。まだこれからだと答えるロバート、そうこうするうちに呼びだされて嫌そうにでていく娼婦テリー。
ある日テリーは1枚のディスクをロバートに手渡し、私の歌を批評してほしいと頼んできた。そんな彼女の顔には殴られた跡があった、客に殴られたのとさみしそうに微笑むテリーを複雑な表情で見つめるロバート。夜道を送っていると車が止まりテリーは無理矢理乗せられてしまう、それはロシアン・マフィアだった。テリーを解放させたいとマフィアの元に乗り込むロバート、彼は人には言えないもう一つの顔を持っていた。19秒で部屋中の男達を倒し37秒でマフィアの男は息の根が止まった、一体ロバートは何者なのか。
映画『イコライザー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『イコライザー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ロバート・マッコールの正体
劇中ではほとんどその正体が明かされることがありませんが、どうやらCIAのエージェントだったようです。昔の同僚に会いに行きロシアン・マフィアの情報を得ようとします。その時に同僚が今までの生き方が嫌になって自分を抹消するために車の爆破で死んだ事にしたということが分かります。自分のお葬式を見た感想は?と聞かれ苦笑いする場面も。
さらに色々見てみるとマッコールは元CIAのトップエージェントで身の回りにあるものを武器に変えて戦うことを得意としています。(物語の中でも銃はほとんど使っていません)必要な時間は19秒、それでターゲットを消すことができるのです。ちなみにイコライザーとは武器の隠語なのだそうです。
テリーを救うために始めた事が思いがけず大がかりな事件へと発展していきます。ロシアン・マフィアの金の流れを察知してFBIにリークしたり石油タンカーを爆破したりします。
彼の仕事の動機は“正義と人を救う事”です、汚職警官にはこのバッジを自ら汚したんだ、その罪を償うんだと諭し歌手を夢見るテリーのためにロシアまで行きマフィアのボスを暗殺してきます。
最後マッコールはいつものダイナーで本ではなくネットを見ています。彼はテリーのように卑劣なやつらから逃げたくても逃げられない人の為にサイトを立ち上げています。ロバートはこれからも正義のために眠れぬ夜人知れず仕事を続けていくのでしょう。
デンゼル・ワシントンの溢れる渋さに、少し古臭いカッコ良さが堪らない。マッコールの過去がはっきりと明かされなくとも違和感なくストーリーを堪能できるようになっている。銃は一切使わずにホームセンターの工具で敵を抹殺するという手法が痛々しいものの、スピード感あるアクションには釘付けになってしまった。
世の中の悪をただ抹消していく純粋な正義が見事にクールで、アントワーン・フークア監督とデンゼル・ワシントンのコラボレーションはいつでも最高なのだと確信した。1秒も見逃したく無い作品だ。(女性 20代)
デンゼル・ワシントンの多くを語らず、目で気持ちを表現する演技に感動しました。女性や同僚に対する友愛の眼差し、敵対する相手を冷ややかに観察する目、セリフが無くても感情を十分汲み取れます。淡々と無駄無く動く姿も、物凄く素敵でした。それぞれのシーンに濃厚なアクションが詰め込まれ、最後までテンションが下がりません。たった19秒で、悪を容赦無く張り倒す姿が最高です。ホームセンターには、武器になるものが沢山あることを知り、少し怖くなりました。(女性 30代)
デンゼル・ワシントン演じるマッコールの寡黙で真面目で優しげな人柄と、想像を遥かに超える戦闘能力のギャップがたまらない今作。彼にとってホームセンターにあるもの全てが武器になり、むしろ何も無くても相手を殺せるだろうと思ってしまうほどの強さは圧巻です。
こういう作品は主人公がやられてしまいそうなシーンがあるとヒヤヒヤしてしまって気持ちが萎えてしまうのですが、今作のマッコールは全て計算し尽くされていて安心して見ていられるのでものすごく爽快でした。
続編でまたこのマッコールが見られると思うと楽しみで仕方ありません。(女性 30代)
マッコールの表の顔と裏の顔の切り替わりが男には突き刺さります。
しかし中盤以降は「悪」と「正義」何が正しいのか、誰が正しいのか曖昧になってしまうのは残念でした。グロテスクなシーンの多くありスプラッターとまではいかなくても演出は気を引き締めたほうがいいかも。
過去にジョン・ウィックも見たが、アクションの派手さはジョン・ウィック、裁くを目的としたスカッとさはイコライザー、という感じがした。(男性 20代)
映画『イコライザー』 まとめ
最後の対決の部隊がホームセンターなのですが、マッコールが商品を使ってゲリラ的に一人一人敵を倒していく様子はとにかくすごいの一言です。銃があれば倒せるのは当たり前ですが、砂や有刺鉄線などでトラップを作っていてまるで仕事人のようです。執拗に追い回してくるテディをロバートは銃ではなく釘打ち機(のようなもの)で倒します、その様子はFPSゲームから抜け出て来たようです。スプリンクラーのシャワーを浴びながらたたずむロバートは正に男の中の男といった感じでとにかくかっこいい!自分の中のデンゼル・ワシントンのイメージが変わりました。
テリーをマフィアから完全に解放するためにわざわざロシアまで行き警備厳重な屋敷に入り込みボスまで倒してくるという徹底ぶりも見物です。
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