映画『イコライザー2』の概要:元CIAエージェントのスペシャリスト、ロバート・マッコールはタクシー運転手をしながら、世にはびこる悪党どもを懲らしめていた。ある時、昔の同僚だったスーザンが殺され、マッコールは犯人を捜そうと動き出す。
映画『イコライザー2』の作品情報
上映時間:121分
ジャンル:アクション
監督:アントワーン・フークア
キャスト:デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、アシュトン・サンダーズ、ビル・プルマン etc
映画『イコライザー2』の登場人物(キャスト)
- ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)
- タクシー運転手。以前はホームセンターの店員だったが、転職した。昔はCIAエージェントをしており、その暗殺能力は凄まじい。記録では死んだことになっている。愛する妻・ビビアンを亡くしており、それ悲しみを埋めるように、悪党どもを懲らしめている。読書が好き。
- デイブ(ペドロ・パスカル)
- CIA局員。マッコールがCIAにいた頃、7年に渡って彼の相棒を勤めた。チームが解散となった後は、裏稼業に手を染め、金で人を殺す暗殺者となっている。
- スーザン(メリッサ・レオ)
- CIA局員。マッコールのただ一人の友人。彼に惜しみなく協力してくれる。
- マイルズ(アシュトン・サンダース)
- マッコールの近所に住む高校生。絵描きを目指しているが、それだけで食べてはいけないと考え、悪事に手を出そうとしてしまう。マッコールに雇われ、アパートの壁の落書きを消す。
映画『イコライザー2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『イコライザー2』のあらすじ【起】
ロバート・マッコールは元CIAエージェント。以前はホームセンターで働いていたが、今はタクシー運転手をしていた。瞬時に状況を判断し、どんな相手も数秒で倒すほどの格闘スキルを持つマッコールは、その腕を活かし、今日もタクシーを転がしながら、町の悪党どもを懲らしめていた。
行きつけの本屋の娘が、実の父親によって母親の元から連れ去られた。父親が悪党だったことから、マッコールはトルコまで彼を追いかけて仲間もろとも抹殺すると、少女を救い出して母親の元に帰した。
タクシー運転手は悪党を見つけるには、なかなかに好都合だった。ある時は、乱暴された女性を送り届けろと押し付けられたため、彼女を病院に運ぶと、弄んだ男たちの所に戻り、彼らにきつくお灸をすえた。
マッコールにはビビアンという妻がいたが、すでに亡くなっていた。随分と時間が経っていたがマッコールはまだ悲しみから抜け出すことができていなかった。CIA時代の同僚だったスーザンが元気づけに来てくれても、気持ちは晴れない。
映画『イコライザー2』のあらすじ【承】
マッコールの客の一人、老人ホームのサムは、若い頃に家族がバラバラになっていた。姉のマグダを探すことを生きがいにしており、ある時、彼女の肖像画がオークションにかけられているのを発見し、取り戻そうとしていた。だが、絵はマグダとは無関係で、サムがそう思い込んでいるだけだった。マッコールはスーザンに、サムの家族について調べてほしいとお願いする。
ある日、マッコールの住むアパートの壁に落書きがされた。マッコールが壁を綺麗にしていると、マイルズという高校生が通り掛かり、金を払ってくれるなら自分がやってもいいと言いだす。マッコールは、授業をサボらずに放課後にやることを条件に彼を雇った。
ベルギーでCIAの協力者であるカルベルという男が自殺した。スーザンは詳細を知るため、同僚のデイブを連れて現場を見に行くことにした。ブリュッセルの自殺現場を見たスーザンは、自殺に見せかけた他殺であることに気がつく。だが、ホテルに戻った時、彼女は強盗に襲われて殺されてしまった。
マイルズによって落書きが綺麗に落とされた。彼は絵描きを目指していたため、そこに新しい絵を描くと息巻いていた。そんな時、マッコールにスーザンが殺されたと連絡が入る。彼はすぐさまワシントンD.C.に飛んでいき、スーザンの夫・ブライアンから彼女の遺品であるスマートフォンを受け取った。
スマートフォンを解析したマッコールは、かつての相棒だったデイブに接触。マッコールは死んだことになっていたので、デイブは驚きを隠せなかったが、再会を喜んだ。スーザンのことを調べたマッコールは、これはプロの犯行だとデイブに告げた。犯人はすでに何者かに殺されており、デイブは“後始末”されたのだと推察した。二人は協力してスーザン殺しの犯人を突き止めることにする。
カルベルの自殺現場の写真を見たマッコールも、スーザンと同じく、現場に第三者がいたことを突き止めた。そのことをデイブに報告する。
マイルズが薬物のバイヤーたちについて行ったのを見たマッコールは、銃を手に単身、彼らのアジトに乗り込み、マイルズを強引に連れ戻した。マイルズは絵描きでは食べていけないと人殺しになる直前だった。そんな彼にマッコールは、お前は人の死を分かっていない。絵描きの才能をもっと活かせと語った。後日、改心したマイルズはマッコールの部屋の壁を直すと言いだした。
映画『イコライザー2』のあらすじ【転】
ある時、マッコールのタクシーに屈強な男が乗ってきた。その男は殺し屋でマッコールに襲い掛かってきたが、難なく返り討ちにすると、男の携帯を奪い、車ごと男の死体を焼き払ってしまった。
殺し屋の携帯は暗号化されており、プロが関与していることは明らかだった。マッコールは携帯に残った電話番号から、黒幕がデイブであることを突き止める。彼に直接、話を聞きに行くと、デイブはことの経緯を語りだした。マッコールが死んだ後、チームは解散された。その後、デイブとチームの仲間たちは裏稼業をするようになり、金で人を殺す暗殺集団となったのだそうだ。
カルベルを殺したのはデイブ達で、CIAの協力者だとは知らなかったという。スーザン殺しの真相は、彼女の調べで、自分たちの裏稼業が知られることを恐れたためだった。マッコールは久しぶりにCIA時代のチームメンバー、アリ、コバック、レズニック達と顔を合わせるが、スーザンを殺した報復として、全員を殺すと宣言する。
彼らの元から去ったマッコール。デイブ達はブライアンを“後始末”しようと彼の家にやってきたが、彼はすでに、マッコールによって安全な場所に逃がされていた。デイブ達はマッコールの家にもやってきた。マッコールはいなかったが、代わりに壁を修理していたマイルズがいた。マイルズに危険が迫ったが、防犯のために付けられた監視カメラと携帯を駆使し、マイルズを本棚の裏の隠し部屋に誘導。デイブ達の発見を免れる。
デイブは壁に掛かっていた絵から、昔、マッコールがビビアンと住んでいた海岸の家に向かったのだと気がつき、そこへと向かっていった。彼らが去ったと安心したマイルズは隠し部屋から出てきたが、そこをデイブに発見され、人質になってしまう。
映画『イコライザー2』の結末・ラスト(ネタバレ)
台風が近づいていた。海岸には避難指示が出されており、人は誰もいなくなっていた。マッコールはそこでデイブ達を迎え撃つことにした。程なくして、デイブ達が到着。デイブは高台に登り、そこからマッコールを狙撃しようと考えた。
だが、マッコールの計算された殺しのテクニックにより、アリ、コバック、レズニックと次々に殺されていく。焦ったデイブはマイルズを囮にマッコールを誘い出そうとするが、それも阻止されてしまう。強風でライフルを落とした隙に、高台に上がってきたマッコール。二人は取っ組み合いとなったが、マッコールは圧倒的な強さでデイブを切り刻むと、海へと突き落とした。
マイルズはマッコールによって助け出された。無事にボストンに戻った彼は、アパートの壁に見事な絵を描き上げる。老人ホームのサムの所には、来訪者があった。それは行き別れた姉のマグダだった。殺される前のスーザンがマッコールの頼みを聞き、彼女の居所を探し出してくれていたのだ。サムはマグダと念願の再会を果たしたのだった。
そして、マッコールはビビアンとの思い出が詰まった海岸の家で、ひとり静かに海を眺めていた。
映画『イコライザー2』の感想・評価・レビュー
一作目に比べてパワーダウンしている印象。前作は全ての物事に密接な繋がりがあったのに対し、今回は様々なことが起こり、それらが乖離している印象がある。メインとなる三つの話では大切な人の死、生き別れなどの繋がりはあるものの、それらが互いに作用するという感じでもない。アクションも少し物足りなく、敵を震え上がらせるような狂気さがないのが残念。タクシー運転手に転職しているが、欲を言えば、もっとその仕事ならではエピソードがあったらよかった。(MIHOシネマ編集部)
前作『イコライザー』では思わず笑ってしまうほど強かった、デンゼル・ワシントン演じるマッコール。今作でもその強さは健在で、使う武器もとても派手なものになっています。前作では身近な物を使ったアクションが多かっただけに、更に強くなったマッコールの戦いは必見です。
普段はとても優しく周りに慕われる良い人で、ごく普通のタクシードライバー。裏の顔は元CIAで特殊訓練を受けた最強の「イコライザー」。優しい人ほど怒らせたらいけませんね。(女性 30代)
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