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映画『クワイエット・プレイス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クワイエット・プレイス』の概要:宇宙人の襲来により、音を出すと即座に襲われてしまう世界になった地球。生き残ったリーとイブリンは、三人の子供たちを連れて、常に襲われる危険と隣り合わせの中、静かにひっそりと暮らしていた。

映画『クワイエット・プレイス』の作品情報

クワイエット・プレイス

製作年:2018年
上映時間:90分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ジョン・クラシンスキー
キャスト:エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュープ etc

映画『クワイエット・プレイス』の登場人物(キャスト)

イブリン(エミリー・ブラント)
リーの妻。お腹の中には彼との四人目の子供がいる。子供たちにとって優しい母親だが、時に“彼ら”に立ち向かっていく強さも持っている。
リー(ジョン・クラシンスキー)
イブリンの夫。聴覚障害者の娘・リーガンのために、補聴器を集めて調整している。息子のマーカスに、自分たちがいなくなった時に生きていけるよう、様々なことを教えている。

映画『クワイエット・プレイス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クワイエット・プレイス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クワイエット・プレイス』のあらすじ【起】

ある時、宇宙から地球外生命体が飛来した。“彼ら”は盲目だったが聴覚が鋭く、動きも俊敏だった。音に反応し、生物を次々と殺していった。生き残った者たちは、なるべく音をたてないように、静かにひっそりと生活して生きながらえていた。

リーとイブリンの夫婦は、三人の子供たちと人里離れた農場で暮らしていた。時々、町に出てきては、薬や日用品を調達した。末っ子のビューがスペースシャトルのおもちゃを欲しがったが、音が出るため持っていけない。だが、長女のリーガンは優しさからこっそりと渡してしまう。それが原因で音を出してしまったビューは“彼ら”に気がつかれ、餌食となってしまった。

それから一年ほど経った頃、イブリンのお腹には新しい命が宿り、出産は目前に迫っていた。リーガンは聴覚障害者だったため、リーは彼女のために補聴器を集め、何度も調整を繰り返していた。だが、上手くいったことは一度もなかった。

息子のマーカスに、この世界で生き抜いていく力を付けさせるため、リーは散策に連れていく。リーガンも行きたがったが、聴覚障害を持つ彼女には危険が大きすぎる。連れて行ってもらえないことに、リーガンは苛立ちを募らせていた。

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映画『クワイエット・プレイス』のあらすじ【承】

大きな音の近くにいれば、“彼ら”に発見されることはなかった。リーはマーカスと滝つぼを訪れる。流れ落ちる水の下ならば、普通に声を出して会話することも可能だった。散策の途中、老夫婦に遭遇するが、声を出したことで“彼ら”に発見され、殺されてしまう。マーカスは“彼ら”の恐ろしさに身震いした。

リーガンは自分のせいでビューが死んだのだと、自らを責めていた。散策に連れて行ってもらえない苛立ちもあり、勝手に家を出て、ビューの死んだ場所まで歩いていってしまう。

夜の気配が辺りに漂い始めた頃、イブリンが破水した。“彼ら”に気がつかれないように出産をしなくてはならないが、“彼ら”は物音に反応し、家の中へと侵入してきた。散策から戻ったリーとマーカスは異変に気がつき、イブリンを助けだそうと考える。

リーはマーカスに花火を打ち上げて、“彼ら”の気をそらせてほしいと指示する。マーカスは怖がったが、イブリンの命を救うため、懸命に走った。

映画『クワイエット・プレイス』のあらすじ【転】

イブリンは静かにバスタブに横たわると、出産を開始。“彼ら”が迫る中、お産の痛みで大声を上げてしまう。だが、マーカスが花火を打ち上げてくれたおかげで、間一髪、難を逃れ、無事に男の子を出産。駆けつけたリーは、イブリンと赤ん坊を連れて秘密の地下室へ逃げ込むと、赤ん坊に呼吸器を付け、声が漏れないように密閉された箱の中にそっと仕舞いこんだ。

花火に気がつき、家へと向かっていたリーガンは、トウモロコシ畑で“彼ら”と遭遇する。“彼ら”はすぐ後ろに迫っていたが、耳の聞こえないリーガンは気がつかない。しかし、補聴器のおかげで“彼ら”は逃げていった。リーが調整した補聴器は周波数が増幅させてあった。そのせいで、耳が良すぎる“彼ら”は補聴器の近くでは音を拾いすぎてしまい、とても不快になってしまうようだった。

マーカスと合流したリーガンは、トウモロコシの脱穀機の上で助けを待つことにした。イブリンと赤ん坊の安全を確保したリーは、二人の元へと急いだ。

映画『クワイエット・プレイス』の結末・ラスト(ネタバレ)

暫し、眠っていたリブリンが目を覚ますと、地下室は壊れた水道管から漏れた水で、水浸しになっていた。しかも、“彼ら”も侵入してきていたのだ。イブリンは静かに赤ん坊を抱きあげると、水音に身を潜めた。だが、“彼ら”に気づかれるのは時間の問題だった。

リーガンとマーカスは、助けを待つよりも家へ向かおうと口論になり、音を出してしまう。それを聞いた“彼ら”は、イブリンの元を離れ、リーガン達の所へと向かっていった。あっという間に脱穀機の所に辿り着き、二人に襲い掛かってきたが、補聴器のおかげで逃げていく。

リーと合流した二人は、家へと急いだが、途中で“彼ら”に発見されてしまう。補聴器は“彼ら”にダメージを与えたが、同時に耳鳴りのような音でリーガンにも苦痛を強いていた。何も知らないリーガンが補聴器のスイッチを切ったことで、障害が無くなった“彼ら”は、喜々として襲い掛かってきた。覚悟を決めたリーは、リーガンに手話で自分の想いを伝えると、大声を出して“彼ら”を引きつけ、自らの命と引き換えに、二人を家に戻す。

イブリンと合流した二人は、通信装置や監視装置がある地下室へと逃げ込んだ。そこに“彼ら”がやってくる。だが、弱点が音だと気がついたリーガンが補聴器をマイクに押し当て、“彼ら”に隙を作ることに成功。イブリンはその好機を逃さず、ショットガンでとどめを刺した。この辺りには、あと二体の“彼ら”がいたが、弱点を見つけたイブリン達には、もう怖いものは何もなかった。

映画『クワイエット・プレイス』の感想・評価・レビュー

音が出せないという発想が先にあって、そこから物語を組み立てた感じだろう。宇宙人の弱点がとてもシンプルなものなのは、『サイン』や『宇宙戦争』『インデペンデンス・デイ』を彷彿とさせるが、これくらいだったら、政府などの研究機関がすぐに対処法を見つけるような気がする。音の出せない状況で出産するというのは、展開を面白くさせる要素のひとつだが、出産後、すぐに歩いたり、銃を撃ったりするのは、無知な者に誤解を与えてしまいそうで、そっちのほうが怖かった。(MIHOシネマ編集部)


「音を立てたら、即死」音を立ててはいけない理由は地球外生命体。音に敏感で少しの音にも反応し、襲われてしまうからです。この理由がわかった時点で少し残念に思いましたが、観ているうちにどんどんとストーリーに引き込まれていきます。いつの間にか、観ているこっちも音を立てないように注意していました。
この音を立ててはけない世界で、最も危険な子供を作るという行為。なぜ?と思いますが、作品のストーリー上仕方なかったのでしょう。深く考えずに観て欲しい作品です。(女性 30代)


初っ端からとんでもない設定にも関わらず、起承転結はもちろん、華麗な伏線回収、視聴者を飽きさせない展開や見せ場、そして胸を打たれる家族愛と、すべてが非常に上手くまとまっている。
終始ハラハラドキドキさせられるが、終わり方のせいか視聴後の気分は驚くほど気持ちが良い。
見どころはたくさんあるが、個人的には母親の出産シーンの緊張感と迫力に圧倒された。母は強し。
続編も決まっているようなので是非観たいと思う。(女性 30代)


こんなに斬新だと思うホラー映画は観たことなかった。「音を立てたら、即死。」という恐ろしいキャッチコピーはとても新鮮。観ている側とスクリーンの中の緊張感が一体するような面白さもあり、幽霊系のホラー映画が苦手でもスリリングに楽しめた。

遂にやってきた恐怖がまさかの怪物だった点は本作で一番衝撃的で色々ツッコミを入れたくなったが、それはそれで従来のホラー映画とは一線を画すような要素で面白い。続編も非常に楽しみな作品だ。(女性 20代)


音を立てずに生活するなんて無理!と思わず言いたくなってしまうが、手話を使ったり裸足で歩いたりと、細心の注意を払って生活している様子が丁寧に描かれているので、自然とその世界に入り込めた。

一番印象的だったのは、出産シーン。絶対に防ぐことのできない赤ちゃんの産声を、どうカバーするのだろうと思ったら意外な方法で対処していて見応えがあった。

モンスターの恐怖に怯える中で必死に家族を守ろうとする親の強さや、たくましく成長していく子供たちの姿にも胸を打たれる。
グロテスクな描写はないのでホラーが苦手な人でも楽しめるだろう。(女性 40代)


突っ込みどころ満載だが、オススメしたくなる大好きなホラー作品。
音を立てたら怪物が猛スピードでやってくるという設定の為、終始静かに物語が進んでいく。この静けさが余計に緊張感を煽ってくる。序盤の飛行機のおもちゃは後の伏線になってくるだろう…と思いきや、まさかの開始早々子供が死亡。この展開の速さもあり、あっという間に感情移入してしまう。そして、この時の後悔を抱えた父親のラストは…。ホラーではあるものの、家族愛を描いた泣けるホラー。(女性 20代)

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